文士の遺言―なつかしき作家たちと昭和史

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文士の遺言―なつかしき作家たちと昭和史

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  • サイズ 46判/ページ数 258p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062205207
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

今は亡き大作家たちが生き、見つめた「昭和」の真実。彼らに直接触れてきた御年86歳の編集者・作家がその人物・作品を通して語る! 戦後を代表する作家たちは、「昭和」という時代をいかに見つめ、実際に生き抜いたのか──。

「歴史探偵」として知られるノンフィクション作家・半藤一利氏は、もともとは文藝春秋の名編集者として鳴らし、あまたの大作家を担当してきました。
 そもそも編集者になった経緯からしてユニーク。ボート部員だった大学時代に、高見順原作の映画に撮影協力したことから、「たった一度の縁」にもかかわらず高見順氏の後押しを頼ってみたり、入社8日目には、坂口安吾の原稿取りに行かされ、原稿がもらえずそのまま1週間坂口邸に泊まり込む事態になったり、破天荒な経緯を経て始まった若き頃の編集者人生。
 そして、大作家たちから直接受けた薫陶の数々。永井荷風、横光利一、伊藤整、司馬遼太郎、松本清張、丸谷才一、伊藤正徳、阿川弘之……昭和という時代を鋭く活写した彼らとの出会いと別れ、丁々発止のやりとり。作家たちの素顔を生き生きと描きながら、その秘められた「遺言」を今に伝える、作家論・作品論的エッセイ集です。

第1章 わが人生の道を開く
第2章 司馬遼太郎さんの遺言
第3章 松本清張さんの真髄
第4章 亡き人たちからの伝言
第5章 新しい文学への船出
終 章 平和であれ、穏やかであれ


半藤 一利[ハンドウ カズトシ]
著・文・その他

内容説明

「歴史探偵」が薫陶を受けた作家たちの知られざる思想、苦悩、その素顔!あの戦争・戦後とは何だったのか?知られざる作家の肉声、創作秘話が炙り出すもう一つの「昭和秘史」!!

目次

第1章 わが人生の道を開く
第2章 司馬遼太郎さんの遺言
第3章 松本清張さんの真髄
第4章 亡き人たちからの伝言
第5章 新しい文学への船出
終章 平和であれ、穏やかであれ

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
作家。1930年、東京生まれ。1953年、東京大学文学部卒業。同年株式会社文藝春秋入社。「週刊文春」「文藝春秋」各編集長、出版局長、専務取締役などを歴任。退社後、文筆業で活躍。歴史探偵を名乗る。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞)など著書多数。『昭和史1926‐1945』『昭和史戦後篇1945‐1989』(平凡社)で毎日出版文化賞特別賞受賞。2015年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ

58
昨年初め逝去された筆者。たまに時を置き、文章に触れたくてたまらない。だから作品群を読んだかというとお恥ずかしいけど。装丁は筆者自作の版画。ほとんど語らずしていった父も隅田川を漕ぐボート部、桜風景の話だけ聞いた。ここに語られる文士は昭和初めから半ば。今どき文士なんて死語じゃないかと思うけど半藤さんには語るのに相応しい人となりがある。俎上に上がるのは荷風・司馬遼・清張等。後者二人は私の若い頃の知的歩み(そんなんあったかなと思うけど」に木鐸たる存在。菊池寛にも触れている・・高松に生まれ、没落する家を支えんと借金2023/09/10

犬養三千代

12
昭和史の探偵による昭和を生きた作家たちの記憶。永井荷風の評価が高い。戦争の足音を早くに聞き分け批判している荷風。その他安吾、清張などの評価が高い。 諭吉ほか5人の子供への遺言のなか、龍之介の文章は哀切に響いた。 昭和を見る目、磨きたいと思う。2017/10/04

がんもどき

9
戦中戦後を生きた作者が、これまで関わり合った作家との思い出、記憶、考え方について書き、語ったことをまとめた本。漱石、鴎外、安吾をちらっと読んだだけの身としては名前しか知らない作家さんばかりで恥ずかしくなる。巻末の宮崎駿について書かれた文章の中で触れられている麻生元首相の発言が怖いことなど、これから世の中どうなるんだろうなと暗澹たる気持ちになる。現在作者が亡くなっており、本書はまさに「遺言」になってる。2022/05/10

田中峰和

7
入社8日目で坂口安吾の原稿取りにいかされ、1週間坂口邸に泊まり込み、実家から連絡が入るまで会社も忘れていたという牧歌的な逸話に驚く。そんな浮世離れした半藤が文春の専務になり、歴史探偵と呼ばれるまでになるのは本人の人柄ゆえ。文壇の有志が集い、文學界を立ち上げた歴史が語られる。昭和8年、作家が編集者を務める同人誌としてスタートした文學界は、経営難から何度も休刊を繰り返し、文藝春秋発行となって収益も安定した。しかし、軍部独裁と思想統制によって発禁処分を受ける。安倍政権の詐欺的政治は、歴史探偵に見抜かれている。2017/05/17

rinrinkimkim

5
アチコチにかかれた半藤さんの文章を集めた1冊。女性雑誌「voche」にも書いていましたよ。驚きました。女性が優秀になり男性を凌駕することは最高文化に到達したことだ。その後には滅亡かやり直しが待っているとあってドキッとした。まだまだ女性の活躍には伸びしろがると信じているので滅亡は先だと信じたいです。あと「国家は国語」も重い言葉だな。奈良時代の古文書でも漢字は今と同じ字もある。文化文明が途絶えていないからですね。国語が1300年途絶えることなく続いていること。これを次世代に渡さねば。2021/07/24

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