野良猫を尊敬した日

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062203951
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

肝が小さい、がんばれない、自意識が止まらない。心の弱さは、どこまでいっても克服できないものなのか?人気歌人の最新エッセイ集現代を代表する人気歌人であり、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍する著者による最新エッセイ集。無邪気になれなかった子供時代、何もなかった青春、そして大人になっても未だ世界とうまく折り合えない日常をユーモアを込めて描く、魅力のエッセイ62篇

天職の世界の人々 
カエル王子の恋 
ケーキ殺し  
自分に忠告 
人間のピーク 
記憶壺 
きっぱりできない
カモは二度毟られる 
肝のサイズ 
庶民的呪縛 
男の幻滅ポイント
逃げ出すライン 
敬語を使ってはいけない 
痛いところ
何もない青春 
不審者に似た人 
人生の予習 
野良猫を尊敬した日
時間を味方にする方法 
流星とチーかま 
・・・・・・ほか


穂村 弘[ホムラ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

肝が小さい、がんばれない、自意識の暴走が止められない。心の弱さは、どこまでいっても克服できないものなのか。穂村弘、最新エッセイ集。

目次

天職の世界の人々
カエル王子の恋
ケーキ殺し
片思い
シンジケート
自分に忠告
人間のピーク
記憶壷
未来人
きっぱりできない〔ほか〕

著者等紹介

穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。歌人。1990年、歌集『シンジケート』でデビュー。その後、短歌のみならず、評論、エッセイ、絵本、翻訳など幅広い分野で活躍。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、連作『楽しい一日』で短歌研究賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっさん

163
★★★★☆ 暖かい気持ちになるエッセイ。着眼点がユニークで、共感を呼ぶ庶民的発想にも惹かれる。≪自分の中のちっぽけな欲望が丸分かりになるのは恐ろしいことだ。(p.193)≫2019/04/07

美登利

93
昔から変ってないな、穂村さん。小学生の頃から会社員と兼務していた頃と今も。男の人は割とそういう部分が多いのかもしれないけれど、このエッセイを読むと共感できる人が大多数だと思います。女性は図々しいから割り切ったり、考え方を変える人はいるし、私も若い頃よりはかなり図々しくなったもの。ほむほむはまだ壊れそうな少年のナイーブさを保ち続けてる。このタイトルになった章の出来事が、私が穂村さんを初めて身近で拝見した日(市の図書館の講演会)のことで嬉しいような偶然。優しいお声だったのは風邪を引いてたばかりではないはず。2017/02/25

めろんラブ 

88
野良猫ってすごいなあ、と素直に尊敬し白旗を掲げる穂村さん。そんなあなたもすごいなあと思う私。なぜなら、初期のエッセイの頃から目線の位置が変わらないから。多方面でのご活躍がまぶしい限りなのに、相変わらず自虐と卑下と劣等感の海にどっぷり浸ってアワアワとなさっている。地べたを這いつくばって見える景色を哀愁漂う可笑しみで伝える姿は、もはや修験者レベル。どうかいつまでも悟りを開かずに、アワアワと生きてくれますように。そしてまたいつか、この続きを届けてくれますように。2017/02/28

マサ

75
今回も独特の世界にどっぷりとつかって、アハハハと笑ったり、突然ドキッとしたり。穂村氏の自分を見つめる厳しい感性がストイックな方向ではなく、違う世界への入り口になっている様な気がして…、でも笑ってしまう。2020/07/22

ひらちゃん

68
穂村さん、気が小さいとかめんどくさがりとか自虐的に書いているけど、自然で優しいいつまでも子供の目を持っている方だと思う。友達の家の匂い、ご飯、へんなルールに一々頷いてしまう。野良猫はその日暮らしが当たり前でかっこいいよね。ぬくぬくお布団で寝ている身としては尊敬しかない。小さな事だけど気づかせてくれる穂村さんの感性がとても好きです。2019/05/03

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