出版社内容情報
「初めまして。怪盗の掟上今日子です」 西尾維新がおくる名探偵 vs. 怪盗のタイムリミット・ミステリー!「エッフェル塔を頂戴します。――怪盗淑女」
大胆不敵な犯行予告を阻止するため、パリに招かれた忘却探偵の掟上今日子。
しかし怪盗の真のたくらみは、今日子さん自身にエッフェル塔を盗ませることで……!?
奪われた記憶と華麗なる罠。
助手役を担う隠館厄介は、怪盗の魔手から今日子さんを救えるか!?
一日目
二日目
西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他
VOFAN[ヴォーファン]
著・文・その他
内容説明
「エッフェル塔をいただきに参上致します。―怪盗淑女」不穏な犯行予告を阻止するため、パリに招かれた忘却探偵の掟上今日子。しかし怪盗の真のたくらみは、今日子さん自身にエッフェル塔を盗みださせることで…!?奪われた記憶と華麗なる罠。助手役を担う隠館厄介は、怪盗の魔手から今日子さんを救えるか?名探偵vs.怪盗のタイムリミット・ミステリー!
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)で2002年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
367
忘却探偵シリーズ第八弾、ここまで全作読んでいます。今回は掟上今日子と隠館厄介の長編集、一気読みです。本書は二人のパリの新婚旅行のような雰囲気ですが、あくまで仕事なので「旅行記」ではなく「海外出張」ではないでしょうか(笑)このシリーズ、ソロソロ飽きてきましたが、来春また第九弾「裏表紙」が出版されます。「旅行記ロンドン編」も可能性ありでしょうか?ただ、掟上今日子の謎は全く解明されない雰囲気です。何巻まで続けるつもりでしょうか?2016/12/28
へくとぱすかる
206
隠館くん篇。「220ページの短編」という読後感でした。海外に掟上さんを連れ出すというのは、確かに冒険。よくぞ徹夜が続けられたものだ。エッフェル塔を盗み出すという「事件」に対して、探偵or怪盗は、どんな策略で望むのか。チェスタートンか、それとも頭の体操なのか、というところだろう。シリーズ最大の謎に対して、今度こそのアプローチをしているようで、またもや続編のため、また次回をお楽しみに、といういつもの安心パターン。2019/12/29
だんじろー
154
まあこのシリーズはこのくらい緩くていいんだろうけど、せめてもう少し緊迫感が欲しいかなあ。最速探偵(+怪盗)という設定がほとんど活かされてないのが原因かも。事件そのものもスケールが小さいし、わざわざフランスくんだりまで出張する必然性が正直乏しい。犯人の目的も拍子抜け。これは次巻へのプロローグと捉えて、お茶ならぬ紅茶でも濁すとするか。2016/11/29
優希
101
表紙からしてファッショナブルでワクワクしますね。今回は今日子さんがパリへと旅立ちます。エッフェル塔を盗むという大荒業に挑むというのが凄いなと思わされました。忘却探偵ならぬ忘却怪盗になってしまう行もあるせいか、犯人と対決する緊迫感はなく、全体的にあっけらかんとした感じで物語が進んでいく印象です。ライトノベルなので、こういう展開もありですけどね。面白かったです。2017/10/11
aquamarine
81
冤罪の代償でフランス旅行にやってきた厄介君が空港で今日子さんと出会い…の海外パリ編。うーん。エッフェル塔を盗むという怪盗相手でスケールは大きく、一冊読んでいろいろ蘊蓄はありましたが全く残らず。こういうシリーズだといわれてしまえばそれまでですが、普段ミステリを読んでいるせいかシリーズの中でもこれは軽すぎて私には残念でした。このシリーズはさくさくっと一日で解決する短編のほうが好みです。いくらでも続けられるシリーズなので、そろそろ少しずつでも彼女の過去を見せてもらえたら嬉しいです。2017/03/10