らぶれたあ―オレと中島らもの6945日

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らぶれたあ―オレと中島らもの6945日

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062203609
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0093

出版社内容情報

サブカルの煮こごりのような世界で、昼夜問わず酒を呑む。過激な方が勝ち。ダメな奴が偉い。中島らもと過ごした最低で、最高の日々。超売れっ子放送作家の鮫肌文殊。
すべてのきっかけは、中島らもとの出会いだった。
大学時代、大阪に出てきた鮫肌青年は、初対面の中島らもに、バラエティー番組のブレーンに誘われる。企画会議の後の打ち上げで泥酔し、翌朝中島家で目覚めてから、半居候の日々がはじまった。常識を木っ端みじんに打ち砕かれながら、酒を呑み、女を知り、役者をやったり仕事をしたり。
しかし中島らもが飲み過ぎて倒れた途端、仕事がゼロになる。これはいけないと上京し、数年テレビの仕事に集中する。数年ぶりに中島らも再会し、ロフトプラスワンでの伝説のトークイベント「らもはだ」がはじまった。出会いから死去するまでを描ききった、壮絶なラブレター。

第一話 「らもさんが死んだ」
第二話 「番組のブレーンになってくれへんかな」
第三話 「君の胃袋はクラインの壺やな」
第四話 「これでブロン買うてきてくれへんか」
第五話 「たまに喋る置物、中島らも」
第六話 「もう少しで殺人犯になるところだった」
第七話 「ホントに豆腐10丁食べられるね?」
第八話 「伝説の『なげやり倶楽部』のつくり方」
第九話 「こんなとこでオメコする気ィか?」
第十話 「舞台やったら何のタブーもないやろ」
第十一話 「金はある奴が出したらええねん」
第十二話 「入院して、ひとつビックリしたことがあるんよ」
第十三話 「お題目じいさん、幸福荘に現る」
第十四話 「うちの事務所に来て、放送作家やれへんか?」
第十五話 「死ぬ前にもう一回だけ冥土の土産にSEXしたい老婆募集」
第十六話 「10年ぶりの中島らもは、一ミリも動かなかった」
第十七話 「こいつ、シャブ中や!」
第十八話 「前回ゲロを吐いて怒られたから、今回はウンコをします」
第十九話 「キミ、中島らもの名前を利用したかっただけやろう?」
第二十話 「どうやってセックスするかまで知ってるの!」
第二十一話 「キッチュと申します」
第二十二話 「今日はね、テレビで言えへんことを全部言うよ」
第二十三話 「暴力バーだって、金払えばいいんだろう」
第二十四話 「だから、かまやつさんに歌ってもらうわけにはいきません」
第二十五話 「鮫肌さんにも責任があると思うんです」
第二十六話 「ウロウロソワソワ、中島らも?ほんじょへのラブソング」
第二十七話 「逮捕23日前」
第二十八話 「らも容疑者、大麻取締法違反で逮捕」
第二十九話 「いま執行猶予中だから」
第三十話 「面白いこと言わない奴には用はない」
第三十一話 「らもmeets THE ROCKER」
第三十二話 「中島らもとの最後の夜」
最終話 「中島らものバカヤロー!」


鮫肌 文殊[サメハダ モンヂュ]
著・文・その他

内容説明

売れっ子放送作家の鮫肌文殊。すべてのきっかけは、中島らもとの出会いだった。常識を木っ端みじんに打ち砕かれながら、酒を呑み、女を知り、役者をやったり歌ったり。らもさんが飲み過ぎて倒れ、仕事がなくなり―これはいけないと上京した鮫肌は、テレビの仕事に集中。10年ぶりにらもさんと再会した後、伝説のトークイベント「らもはだ」がはじまった。出会いから死去するまでを描ききった、放送禁止用語満載のラブレター。

目次

「らもさんが死んだ」
「番組のブレーンになってくれへんかな」
「君の胃袋はクラインの壷やな」
「これでブロン買うてきてくれへんか」
「たまに喋る置物、中島らも」
「もう少しで殺人犯になるところだった」
「ホントに豆腐10丁食べられるね?」
「伝説の『なげやり倶楽部』のつくり方」
「こんなとこでオメコする気ィか?」
「舞台やったら何のタブーもないやろ」〔ほか〕

著者等紹介

鮫肌文殊[サメハダモンジュ]
1965年兵庫県生まれ。放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アマニョッキ

57
ラジオで名のある書評家(名前は忘れた)が、2016年読まないと損する本第三位として挙げていた本書。一位と二位の作品に比べると正直そこまでの作品だとは思えなかったけれど、らもさんとその周りの人たちのエピソードはどれも面白かった。この本のなかでは(良いときも悪いときも)常にらもさんが生き生きとしているのが印象的で、表情はもちろん声や呼吸まで聞こえてきそう。鮫肌さん、本当に本当にらもさんのことが好きだったんだなあ。「らぶれたあ」とはよくつけたもんだ。もうこれ以外タイトル考えられない。2017/11/30

テクパパザンビア

25
面白かった。中島らもは「ガダラの豚」が印象的、ナイーブ過ぎて切ないラブレターでした。松本人志より忌野清志郎よりも内田裕也よりも野坂昭如よりもファンキーでぶっ飛んだ人間やったなぁ〜いいんだぜ!君がどんなキチガイでも…。2017/03/27

くさてる

20
読者投稿雑誌の常連投稿者から放送作家となった著者が、大阪で中島らもと過ごした無名時代から、東京でそれなりの成功を収めたあと、ともにトークライブを催すようになったかれとの交友について、豊富なエピソードと共に語った内容。正直言って、まとまったものではないけれど、バブル時代のTV局のお祭り騒ぎな部分、薬とアルコール、躁うつ病でたいへんな状態だった中島らもの人となりは十分に伝わってくると思います。個人的に残った気持ちは、どんな才能であっても、薬とアルコールによってすり減ってしまう恐ろしさと悲しさでした。2017/01/11

遊々亭おさる

13
学生時代に中島らもと知り合い師匠と弟子、または歳の離れた悪友のような濃密な青春期を過ごし、死の瞬間までその波乱の人生を見届けた鮫肌文殊氏による6945日分の思いがこもった優しきラブレター。アルコール・ドラッグ・ロックンロール、そして躁鬱病。中島らもを語るうえで外せない逸話の数々から見えてくる優しさと弱さ。だからこそ感じる人としての正直さを思いながら読了。テレビバラエティが下品で低俗で有害で、そしておもちゃ箱のような楽しさもあった時代のエピソードは思わず吹き出す面白さ。笑いながらしんみりとらも氏を偲ぶ一冊。2017/04/09

puu

12
やはり読みたい本は躊躇しないでどんどん買って読むべきだな。webのらもはだ日記も読んでいたが単行本化してしばらくたってやっと購入。 すぐに買うべきだった。中島らもの晩年の生き様がよく分かる。ファン以外はどうしようもない生き様と思うだろうけど…。かなり感傷的になってしまった…。もっと中島らもの小説読みたかったなぁ。鮫肌の文章も良かった。ハンマープライスやガチンコ、懐かしいなぁ…。 2017/11/14

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