もう一つの「バルス」―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062202435
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『天空の城ラピュタ』の名シーン「バルス」には、もう一つアイデアが存在していた。制作進行として関わった著者が描く宮崎監督の姿。あの名シーン「バルス」には
もう一つのアイデアが存在した。
宮崎駿監督の姿を間近で見続けた著者が
『天空の城ラピュタ』誕生30年に
初めて明かす名作アニメの創作秘話。

宮崎駿監督は口にする
「この作品が失敗したら、次回作はありません」
スタジオジブリ創設第1作にして、
会社の存亡がかかった『天空の城ラピュタ』。
日本が空前のバブル景気に沸きかえる中、
宮崎監督と多くのアニメーターたちは、
どのようにプレッシャーと闘い、情熱を注いだのか。
これまでほとんど語られたことのなかった
スタジオ内での監督の素顔、制作過程、
作品考察を交えて描くスタジオジブリの10ヵ月。
フィルム完成から公開までわずか10日!
そのギリギリのドラマがついに書籍化!

ジブリファン、アニメファンだけでなく、
多くの人にオススメしたい感動のノンフィクション!

プロローグ
第1章 スタジオジブリ入社への道
第2章 「この作品は失敗できない」
第3章 地蔵の人
第4章 フラップターの謎
第5章 愛された悪役「ムスカ」
第6章 馬車と喧嘩と原画頭
第7章 不思議のポムじいさん
第8章 予告編とテストフィルム
第9章 「馬之介」の思い出
第10章 神の降臨
第11章 「あと1時間くれ」
第12章 もう一つの「バルス」
第13章 『ラピュタ』最後の作画カット
第14章 落涙
ちょっと長くて勝手なエピローグ


木原 浩勝[キハラ ヒロカツ]
著・文・その他

内容説明

スタジオジブリ創立第1作にして会社の存亡がかかった『天空の城ラピュタ』。壮大なプロジェクトゆえ襲いかかる多くの難題に宮崎監督やスタッフたちはどう立ち向かったのか。のちに「伝説」と呼ばれた元ジブリ制作進行がこれまでほとんど語られることのなかった監督の素顔、制作過程、作品考察を交えて描く創作秘話。

目次

スタジオジブリ入社への道
「この作品は失敗できない」
地蔵の人
フラップターの謎
愛された悪役「ムスカ」
馬車と喧嘩と原画頭
不思議のポムじいさん
予告編とテストフィルム
「馬之介」の思い出
神の降臨:「あと1時間くれ」
もう一つの「バルス」
『ラピュタ』最後の作画カット
落涙

著者等紹介

木原浩勝[キハラヒロカツ]
1960年兵庫県生まれ。アニメーション制作会社・トップクラフト、パンメディア、スタジオジブリに所属。1990年『新・耳・袋』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

詩 音像(utaotozo)

26
「ジブリ」設立第1作制作秘話。非作画人員でありながら全体の把握と管理をしつつ、絵コンテ完成までをすぐ側で見続けた制作進行からの生々しい描写がユニーク。何度も繰り返される「失敗できない」という宮崎の重責。結末不明のまま作画作業開始という綱渡り的制作体制。監督に対する憧れと尊敬ゆえの意地で、謎かけのような質問責めに頭をフル回転させ即答。時間がかかれば「もういいです」。デューン談義とポム爺さん解釈は白眉!完成まで無休という著者の決意に自分の意思とは言え、金田伊功ら巨匠の急逝への言及もあり、業界の業の深さを憂う。2020/06/19

もえたく

18
『天空の城ラピュタ』の制作進行に関わっていた著者の思い出話。しっかりと映画を観ていないと話についていけない部分も多々ありますが、空中海賊ドーラ一家が有する昆虫型の飛行艇「フラプッター」の発明者が当初は神父で科学者と設定されていたなどの裏話は楽しい。もちろん、「バルス」のもう一つの設定も。2016/11/26

胡瑯

14
ラピュタを見直したくなった。制作進行視点からのラピュタ、そして宮さんの人となりが見られた。やっぱりこういうものを作れる人は癖が強いな~。また宮さんは映画つくりに戻ってくるみたいだから期待したいですね。2017/08/16

のり

10
ラストは飛行石を見せる「バルス」と、飛行石を見せない「バルス」の葛藤があった。「バルス=閉じよ」。宮崎駿さんの人柄や仕事ぶりや、アニメが作られていく過程が垣間見えました。天空の城ラピュタが無性に見たいです。2016/10/30

のがまま

7
ジブリ作品の中で一番大好きな天空の城ラピュタ。スタジオジブリ創立第1作にして会社の存亡がかかった中でスタッフさんたちの戦う様子にワクワク。また小さな矛盾も乗り物、背景の絵一つにもいろんな宮崎監督の思いが詰まっていることがわかり、何度みてもいろんな発見ができそうな気がした。大変な世界だけど、スタッフさんが羨ましい。2016/12/26

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