出版社内容情報
ご主人の暗号の手紙を届けるため、子ねずみのチッくんは鹿児島から東京へ。そこで待ちうけていたのは東京を襲った焼夷弾の嵐でした。子ねずみのチッくんは、病気でねているお母さんねずみと“ふたり”暮らし。戦争末期の、食べるものもない時代でしたが、ご主人の千倉少尉から乾パンやコンペイトウをもらっては、おなかをいっぱいにしていました。
ある日の夜、千倉少尉はチッくんに『よだかの星』という本の話をしてくれました。それは、みにくい鳥のよだかが、乱暴者のたかにいじめられて、空にのぼって星になってしまうお話でした。
戦火は次第に激しさをまし、少尉とチッくんにも別れのときがやってきました????。
手島 悠介[テシマ ユウスケ]
著・文・その他
岡本 颯子[オカモト サツコ]
著・文・その他
内容説明
特攻隊員の少尉の“手紙”を届けるため、子ねずみのチッくんは鹿児島から東京へ。そこで待ちうけていたのは、東京をおそった焼夷弾の嵐でした―。戦争の悲劇を伝える、子ねずみ「チッくん」の物語。小学中級から。
著者等紹介
手島悠介[テシマユウスケ]
1935年、台湾高雄市に生まれる。戦争末期、台湾各地を転々と疎開し、11歳のとき引き揚げる。学習院大学文学部哲学科中退。雑誌のライターを経て、児童文学を執筆する
岡本颯子[オカモトサツコ]
1945年生まれ。武蔵野美術大学芸能デザイン科卒業。絵本・児童書の挿絵を中心に、舞台衣装のデザインの仕事にたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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