出版社内容情報
捨て猫だったブーちゃん。女の子に拾われて、はじまった新しい人生は……。若き日の藤城清治の繊細な絵でおくる愛らしい猫のお話。藤城清治が「絵本木馬」に連載していたお話が絵本になりました。
捨て猫だったブーちゃんが拾われて、飼い主が変わったり、ほかの家に入り込んだり。波瀾万丈の人生が猫目線で描かれます。
モノクロの線画に、ほどよく着彩された、
「最初に出合った猫を描いた、ぼくの最初の猫の絵だから、ぼくの猫の原点となった絵といってもいいだろう」と語る、著者にとっても思いの深い作品です。
藤城 清治[フジシロ セイジ]
著・文・その他
内容説明
藤城清治が30歳のときに描いた猫の原点。
著者等紹介
藤城清治[フジシロセイジ]
1924年東京に生まれる。慶応義塾大学経済学部卒。12歳から油絵を始め、独立美術協会展、新制作派展に入選。名編集者の花森安治に認められ、雑誌「暮しの手帖」に影絵を連載。また影絵劇団・木馬座の上演、展覧会の開催など多彩な活動を続ける。1983年には『銀河鉄道の夜』(原作:宮沢賢治、講談社)で、BIB金のりんご賞を受賞。紫綬褒章、勲四等旭日小綬章、宮沢賢治賞など多数の受章、受賞歴がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パフちゃん@かのん変更
60
影絵作家の藤城清治さんが30歳のころ書かれた絵だそうです。「最初に出合った猫を描いた、ぼくの最初の猫の絵だから、ぼくの猫の原点となった絵といってもいいだろう」とのことです。捨て猫だった子猫のブーちゃんの話。猫の目線で書かれています。ときどき「にゃおん」となくのがかわいい。2016/10/22
ひほ
36
藤城清治さんが30歳の時に描いた猫の原点。60年くらい前のえらしく足踏みミシンや火鉢の炬燵が出てきます。藤城さんがブーちゃんを愛している様子が絵本全体から伝わってきます。2017/05/27
ちゃこばあ
35
藤城清治氏が30歳ごろに出会って初めて飼った猫「ぶーちゃん」の絵本。当時「絵本木馬」という小雑誌に載せていた絵に、現在の藤城氏が手書き文字をそえて絵本にされたとのこと。とても愛らしい絵本でした。2016/08/05
ひみこ@絵本とwankoが大好き♪
34
図書館の新しく購入した本のところに置いてあったのを見て読んでみる。藤城清治さんの30歳のころの絵に色をつけて、ご自身の直筆で描かれた絵本。仔猫のブーちゃんのひとつひとつの想いが伝わるようで、リアル本棚にも置きたくなった。2016/10/05
リッツ
30
かわいい!あの子猫を抱き上げた時の感触がよみがえるようなタッチと言うか線、動き出しそう。ほんとに猫目線で見るとこんなだろうなと胸がキュッとした。2016/11/08