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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062200752
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

アンケート用紙に本音なんて書かない。それでも見えてくる、ややこしくて、ばからしくて、せつない、中3の胸に宿る思い。青春小説。___________________________________________

 Q5 中学生活最後の学年です。これからどんな一年にしたいですか?
___________________________________________

 どんな一年って、受験しかないじゃん。(中略)
 朝子は人生最初の大きな試練だからこそ、きちんと勝負をしてみたかった。
 そうじゃなきゃ、自分は変われない。
 この痩せすぎの身体を気にする性格、苦手なことから逃げたい性格、緊張しすぎる性格。そんな自分が好きになれないから、いつも自分に自信がないし、未来に対しても希望が持てない。
 朝子は、そんな自分から卒業したかった。
 早いうちに、できれば中学のうちに克服して、生まれ変わったような自分で高校生活を満喫したい。
 そのために、この初めての関門は逃げたくないと思うのだ。(中略)
 これは、自分を変えるチャンスなのだ。
 これくらい大きな勝負に、全力でのぞまないと、とても今の自分を変えることはできないと思うのだ。
 それで朝子は、最後の質問にこう回答した。
___________________________________________

 A 勝負の年にしたい。
___________________________________________

 朝子は、大きく息を吐いて窓の外を見た。
 相変わらず、桜の花びらがはらはらと散っている。
 すべての回答を終えてホッとしたせいか、朝子は、しみじみと本当に中学三年生になったのだと実感していた。
 頑張らないと。
 朝子は、最初の思惑どおり、ひどくシンプルな五つの回答を眺めながら、強い覚悟でそう思った。
 そし最後の名前を書く欄に「三年一組、野崎朝子」と書くと、これは間違いでもなんでもない現実なんだと、ようやく信じられる、そんな心持ちになったのだった。
 (本文より)

 野崎朝子とそのクラスメイトが、それぞれ学校や塾のアンケートに答えていくことで、自分のほんとうの気持ちに気づいていきます。

Q1 違和感だらけの中三の春 野崎朝子
Q2 バレーボールにかけた青春の終わり 増田征児
Q3 不登校明けの青い空 高本雅恵
Q4 自分らしくいられる場所を求めて 波多野由里
Q5 彼女のことで頭がいっぱい受験直前生活 中瀬義巳
A1 なにもかもが不安、だけど必ず、挽回したい! 高本雅恵
A2 片思いだけど、オレは彼女のことをもっと知りたい! 増田征児
A3 どこにも逃げない強い自分を作るため 波多野由里
A4 彼氏のイヤがる服は着ません! 中瀬義巳
A5 勝負の年にしたい 野崎朝子


草野 たき[クサノ タキ]
著・文・その他

内容説明

アンケートが引きだす、ややこしくて、ばからしくて、せつない、中学三年生の本音。朝日中学生ウイークリー(現・朝日中高生新聞)で大反響の連載を書籍化!

著者等紹介

草野たき[クサノタキ]
1970年、神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。1999年、『透きとおった糸をのばして』で、講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。2001年、同作で児童文芸新人賞を受賞。2007年、『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Aya Murakami

64
市立図書館の企画展示本。 禅の問い問答なんかもこんな感じだろうか?結局本当の自分は自分の中に眠っているものなのですね。 ダイエットの失敗して不登校になった女の子の話が気の毒でした。自分自身は周りから雑に扱われていて「丁重に扱われたい」という願望が強いのですが、気を使われるからこその悩みもあるのですね。2018/08/03

モモ

50
再読。やはり、とても良かった。中3の生徒が主人公となり話が続く。痩身がコンプレックスの朝子。自慢だと思われがちだが、分かってくれる詩織が現れた。好きな人ができたら太っている自分が許せなくなり、不登校になった雅恵。遠い未来を見ることで、ようやく立ち上がろうとする姿に胸がいっぱいになる。無難に学校生活がおくれるよう自分を押し殺してきた由里。だが本当の友だちはいない。そこで塾では本音で語るようになり初めて友だちができる。自分を冷静に見つめ、一歩踏み出す姿がとてもいい、中学生だけではなく大人にもおすすめの一冊。2022/07/17

papapapapal

35
活字を求めて娘氏の本棚から拝借。これ、すごく良かった! 娘が読むかなぁとテキトーに選んだ一冊だったけど、これから中学校生活を迎えるにあたっての教科書的存在になり得る作品。5人の中学3年生が、質問に対する答え(はじめは建前)を考えながら、少しずつ自分の本音を見つめるストーリー。揺れ動く中学生の感情がリアルで初々しくて可愛くて爽やかで。思わず応援したくなる! 素直に、あぁ良い本読んだな〜って思えた( ˊᵕˋ* )2019/04/27

ひめか*

33
中学の頃を鮮明に思い出せるのに、今では年下のみんなが健気で可愛くて全員愛おしい。ほのかな恋にきゅん、悩みさえ可愛く見える。スタイル抜群なのに自分の体を好きになれない朝子、色んな女子に空回りして好きなモデルに似てる朝子に恋する征児、恋のためにぽっちゃり体型を変えようとして不登校になった雅恵、自分らしくいられる場所を求める由里、彼女に好かれるために必死で振り回されてる義巳。みんな自分を好きになれなくて、こんな人になりたいって思いがある。性格や外見、受験、恋愛の悩み。みんな少しでも自分を受け入れられて良かった。2019/01/10

杏子

26
アンケートにどう答えるか?たったそれだけのことで、こんなにたくさんのことを考えるものなのか! 中学生一人一人にスポットをあてて描くことで、全体を浮き彫りにしてみせた。当事者は親近感を抱くに違いない。そうでなくても、とても面白い構成で、感心させられた。2016/07/19

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