出版社内容情報
西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他
VOFAN[ヴォーファン]
著・文・その他
内容説明
忘却探偵・掟上今日子、「はじめて」の講演会。壇上の今日子さんに投げかけられた危うい恋の質問をきっかけに、冤罪体質の青年・隠館厄介は思わぬプロポーズを受けることとなり…。美しき忘却探偵は呪われた結婚を阻止できるのか!?
著者等紹介
西尾維新[ニシオイシン]
1981年生まれ。第23回メフィスト賞受賞作『クビキリサイクル』(講談社ノベルス)で2002年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
394
忘却探偵シリーズ第六弾、ここまで全作読んでいます。今回も短編集かと思いきや、隠館厄介メインの長編でした。ワンパターンだとソロソロ飽きちゃうなぁと思っていましたが、掟上今日子の「はじめて」の講演会あり、隠館厄介のモテキあり、掟上今日子の娘あり?、いわゆる事件はなく、シリーズの割には新鮮でした。次作は今夏「掟上今日子の家計簿」が予定されており、当分「掟上今日子」の謎は解明されそうにありません。果たしてどこまでシリーズは続くのでしょうか?2016/06/27
へくとぱすかる
203
このシリーズは、単純に見える物事の心理的盲点に気づき、ミステリの驚きを発掘する最良のテキストだ。と、そんなふうに思えてきた。今回も隠館さん登場。「自分がつきあった男性6人すべてが破滅した」と主張する囲井さんを巡って、その真相をさぐるのだが、人間の心の奇妙さを見せつけられた思いがした。1冊読み切っての逆転劇はおもしろすぎる。ところで今日子さんの態度は心からのものか、それともビジネス? そういう含みを持たせるから、続きを読みたくなるんだよね。 2019/12/21
ヘビメタおやじ
138
少し今日子さんの情報開示があったのが、収穫でした。それ以外は、特に謎解きについては長編を支える内容ではないと思います。厄介が語るパターンは歓迎ですが。やはり短編で最速を発揮してほしいです。2017/11/04
雪風のねこ@(=´ω`=)
111
前作に比べて成程と思わせる。人は過去に縋るもので、良い思い出はより良く。悪い思い出はより悪く書き換えるものである。そこいくと今日子さんの、真っ新な一日を全力で生きるってのは、砂が水を吸う様に新しい情報を吸収して、自身の力を素に出す事が出来て、効率が上がるんだろうな。現代人が忘れてしまった生き方なのだろう。囲井との対比としても良く判る。ボディガードの報告で先入観からくるミスを返上した。一方、囲井は揺るぎもしなかった。ま、最も。返上したかったのはお金の奴隷であったからかもしれない(苦笑)2016/08/15
だんじろー
103
今回は拍子抜けするほどの地味話。と言うか、これは大金はたいてわざわざ探偵雇うような話か? ある意味、この内容で200頁越えの長編に仕上げるとは、西尾維新恐るべし。個人的には、連作に挟まれたコーヒーブレイクのような存在の作品だった。一休み、一休みっと。2016/06/16
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