リボルバー・リリー

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  • サイズ B6判/ページ数 490p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062200356
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

消えた陸軍資金の鍵を握る少年との出会いが、彼女を戦場へと還らせる。関東大震災後の東京を生き抜く、小説現代長編新人賞受賞第一作VS帝国陸軍1000人
たった二人の六日間戦争

小曽根百合――実業家・水野寛蔵の下、幣原機関で訓練を受け、十六歳で実地任務に投入。東アジアを中心に三年間で五十七人の殺害に関与し、各国大使館から「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。二十歳を迎えた彼女は、突然、活動を止め、消息を絶った。

純粋で一途、ゆえに冷徹非情。硝煙をまとい、絶望と踊る女――二つ名は「リボルバー・リリー」。
消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を再び戦場へと還らせる。
二人を追うのは帝国陸軍の精鋭たち。関東大震災後の東京を生き抜く先に、終息の地はあるのか!?
ノンストップ・アクション巨編!

小説現代長編新人賞から四年、待望の受賞第一作!

序章 赤い空
一章 隔離の季節
二章 閃光
三章 煙の記憶
四章 蝶
五章 生者の贖罪
六章 玉の井
七章 バニシング─消失─
八章 硝煙の百合
九章 九月一日
十章 ブラフ
十一章 死出の装束
十二章 帝都戦役
十三章 血の輪環
終章 虹のたもとで


長浦 京[ナガウラ キョウ]
著・文・その他

内容説明

小曽根百合。かつて「最も排除べき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。消えた陸軍資金の鍵を握る少年・細見慎太との出会いが、彼女を戦場へと還らせる―。関東大震災後の東京を生き抜く先に、安息の地は待っているのか。VS.帝国陸軍1000人、たった二人の六日間戦争。小説現代長編新人賞から4年待望の受賞第一作!ノンストップ・アクション巨編!!

著者等紹介

長浦京[ナガウラキョウ]
1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業後、出版社勤務などを経て放送作家に。その後、難病指定の病にかかり闘病生活に入る。2011年、退院後に初めて書き上げた『赤刃』で第6回小説現代長編新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

292
2017年このミス国内第6位。 関東大震災後の東京を舞台に 冷徹で骨太の 物語が展開する。家族を惨殺された慎太の 底に潜む怒りのようなものが 読者に伝わり、全編に緊張感がみなぎる。 小曽根百合と慎太の果てしなき戦いと逃亡 ..背後に見え隠れする陸軍の陰謀と 主導権争い..一気に読めるエンターテイメント 小説だった。2017/01/19

おしゃべりメガネ

176
久しぶりにかなり手強い作品でした。五百頁弱の大作で、覚悟はしていましたが、想像以上の手強さでした。女性工作員「百合」と謎の少年「慎太」の二人が、とあるコトから千名近くの帝国陸軍に追われる六日間を描いています。バイオレンスモード一貫した描写はなかなかですが、書き込み過ぎていて逆にスピード感を失っている気がしました。こんなに長く書かなくても、もう少しコンパクトにまとめてくれたら、もっと楽しめたのかもしれません。時代背景も大正期のせいか、イマイチピンとこなく、作品全体的にのめりこめなかったのが、非常に残念です。2019/04/13

サム・ミイラ

166
日本発のこんな小説を読みたかった!例えるならそう、ジョーカーゲームの世界観に映画グロリアやレオンを融合させたかのような物語。さらにはボーンシリーズまでも。口封じのため大日本帝国陸軍に追われる少年を守り血の道を行く「リボルバー・リリー」こと元特務機関諜報員小曽根百合。とにかく美しくそして強い。命を賭した死闘と知略の連続!魂震える興奮!これは読むべし!2017/01/12

utinopoti27

134
舞台は大正末期の東京。帝国陸軍の秘匿資金のカギを握る少年・細見慎太と、幼少期から特務機関の諜報員としての訓練を受けた「リボルバーリリー」こと小曾根百合。二人は陸軍の精鋭部隊から追われる身となり、決死の逃避行を開始する。全編にわたって展開するガンアクション。特に豪雨の中、繰り広げられる凄絶な市街戦は、あの『七人の侍』の名シーンを意識したのか、ひたすら泥臭く、激しく、そして惨い。追って追われて、そして闘う。このシンプルな繰り返しで、ここまで一気読みの作品に仕上げる作者の力量には、ただただ驚かされるばかりだ。2019/03/23

モルク

130
500ページ弱。読み終えるのに3日かかったが、すごく好みで息をもつかせぬ面白さ。大正時代関東大震災直後、東京から秩父に越していた中学生慎太は家族を殺され頼った老人国松も殺される。そこに助けに現れたのは元諜報員の百合。ここから凄まじい逃走劇が始まる。なぜ狙われるのか。追うのは陸軍とやくざ。逃げても見つかり銃撃戦。ワンピースハイヒールで闘う百合が格好いい。私も一緒になって逃げ、息を潜め、屋根を渡り下水を走り、撃たれた痛みに耐えながら撃ち返した。後半の怒濤の死闘は興奮する。あー、面白かった!2022/11/20

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