恩讐の鎮魂曲(レクイエム)

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062199674
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

悪辣弁護士・御子柴の医療少年院時代の恩師・稲見が殺人で逮捕された。事件の真相は? 裁判の行方は?「贖罪の奏鳴曲」シリーズ新作悪辣弁護士・御子柴礼司、医療少年院の恩師・稲見が殺人で逮捕された――

圧倒的迫力のリーガル・サスペンス!
またしても止まらない「どんでん返し」!! 

「王様のブランチ」「ダ・ヴィンチ」などで話題沸騰! 
『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』シリーズ最新作!!

改めて問われる「贖罪」の意味とは――

韓国船が沈没し、251名が亡くなった。
その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、
刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。
一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、
御子柴は弁護人に名乗り出る。
稲見は本当に殺人を犯したのか? 

書店員さんコメント

人間を突き動かす想いの強さと法の力の限界を
痛感させられる第一級のエンタメ作品だ!
                      三省堂書店営業企画室 内田 剛さん
この裁判員のひとりだったら苦悩するだろう。
人が人を裁く難しさを思い知った。
                      文教堂書店西葛西店 水野知博さん
かつての恩師を助けるため、心が揺れる御子柴がとても人間くさく魅力的でした。
                    MARUZEN 名古屋本店 竹腰香里様さん
一気読み間違いなし。どんでん返しの連続です!
                      書泉グランデ 近藤茂樹さん

第一章 被告人の従順
第二章 被害者の悪徳
第三章 証人の怯懦
第四章 弁護人の悩乱


中山 七里[ナカヤマ シチリ]
著・文・その他

内容説明

韓国船が沈没し、251名が亡くなった。その事故で、女性から救命胴衣を奪った日本人男性が暴行罪で裁判となったが、刑法の「緊急避難」が適用され無罪となった。一方、医療少年院時代の恩師・稲見が殺人容疑で逮捕されたため、御子柴は弁護人に名乗り出る。稲見は本当に殺人を犯したのか?『贖罪の奏鳴曲』シリーズ最新作!!圧倒的迫力のリーガル・サスペンス!

著者等紹介

中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

643
テーマは「贖罪」であるが、一方では ひどく現代的な「介護」現場の問題をも描く。 罪を贖うこと..その意味を著者は 弁護士御子柴を通して冷淡に描いていく。 かつて幼児を殺した御子柴の確固とした人物造形がよく、ぶれないのがよい。 御子柴の恩師稲見はなぜ介護人を 殺したのか? 介護施設において繰り返される虐待の真実は 読んでいて気持ちよいものではないが.. 確実に進む高齢化を考えると 近い将来の日本の姿 なのかもしれない..そんな印象が強い読後感だった。2016/07/02

Yunemo

550
ソナタ⇒ノクターン⇒レクイエム、この流れとともに、御子柴弁護士の心の動きが、変化が読めます。自身としては、当初の悪徳感のままに、人間味を持たせずにこのシリーズの継続を、との願いもあり。実際起こった事件を点として、結びつけて成り立たせる本作品。簡単にいかない介護現場の悲惨さ、これって解決策が見えるの、今の日本の政策において介護を職とする人たちへの救いの手はないの。いつか必ず来る老いと介護、身につまされながら。世間にある生きていくための壁、確執、抗争、進歩、退化、衝撃、安穏、冷静に考えると生き抜くって難しい。2016/04/17

ウッディ

531
前作で死体配達人であった過去を知られた御子柴弁護士が担当したのは、少年院時代に人としての道に導いてくれた稲見が起こした殴打殺人事件。目撃者も多く、犯行を自供している恩師の無罪を勝ち取れるのか?冒頭の客船沈没事故がどのようにつながるのか、四面楚歌の中で御子柴がどんな弁護をするのかなど、期待に違わない内容でした。老人ホームという閉鎖された場所での歪な力関係の中で、身を挺した稲見の行動と贖罪に対する潔さに感動。今回、どんでん返しはなかったが、分厚い人間ドラマになっていてシリーズで最も面白かったです。2019/03/25

冴子

406
御子柴弁護士シリーズ第3弾。これもまたノンストップの面白さだった。自白もしている恩師稲見をどう救うのか、読む手が止まらなかった。最初の韓国船の事件がどう繋がるのかと思ったら、こうなるのかなぁ、と驚き。前回のラストで旧悪を暴露された御子柴が、やはり自分の力で信用を取り戻す経緯は素晴らしい。2017/02/06

てぃも

383
そして今日も泣いたのよ(。´ωก̀๑)御子柴も凄いけど稲見も凄いな、この信念。御子柴といえども稲見の前ではまだまだ赤子なのか…。心、ポキリと折れた御子柴に倫子の手紙が沁みるのよ(。´ωก̀๑)こんなトコで終わってほしくない!もっともっと御子柴を見ていたい‼︎2017/02/28

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