やがて海へと届く

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062199254
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

すみれが消息を絶ったあの日から三年。親友を亡き人として忘れようとする周囲に反し、真奈は彼女をさがし続けていた。地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった――(本文より)

すみれが消息を絶ったあの日から三年。
真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。
親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。
【死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語】

彩瀬 まる[アヤセ マル]
著・文・その他

内容説明

すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。地震の前日、すみれは遠野くんに「最近忙しかったから、ちょっと息抜きに出かけてくるね」と伝えたらしい。そして、そのまま行方がわからなくなった―親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが―。死者の不在を祈るように埋めていく、喪失と再生の物語。

著者等紹介

彩瀬まる[アヤセマル]
1986年生まれ。2010年「花に眩む」で第9回「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

533
彩瀬まるは初読。あの3.11を仙台から福島に向かう電車の中で体験した彩瀬は、その体験の意味とそこからの自らの再生を、このような小説という形において捉えなおすことができたのである。語り手(真奈)にとって、あの体験は喪失でありながら、それを確信することもできないままであった。この5年間はそれを(ほんとうの意味で)知るための道程だった。しかも、それは冥界・幻想(恐山の巡礼行のようだ)をも潜り抜ける必要があったのである。挙句に真奈が獲得したのは、自らの、そしてすみれの甦りでもあった。「死と再生」の物語。2023/06/24

しんごろ

430
震災で親友を亡くした主人公が喪失といろんな葛藤から再生していくお話!震災ではないけれど、親を失っただけでも自分自身はすごく辛かったです。震災で親友を失ったとなれば、またそれは辛いことだと思います。でも少しずつ前へ進まなきゃと思う優しくて切ないお話でした。涙腺がつい緩んでしまいました。この本はBGMなしで、ただ静かな部屋でフカクフカク再読したいです。【サイン本です】2016/03/20

❁かな❁

278
彩瀬まるさんの想いがとても伝わってきました。3.11に震災を経験した彩瀬さんがご自身のことを回復する為にも今作が必要だったとのこと。彩瀬さんの作品を読むのは5作目。今作も素晴らしく何度も涙しました。ある日突然、震災により親友の消息が不明になった真奈。同じく恋人を失った遠野。なかなか前に進めずにいる。丁寧に繊細に真奈の気持ちを描いて下さり、真奈の気持ちに寄り添いながら少しずつ少しずつ読ませてもらいました。彩瀬さんが生きて帰って来て以来どうしても伝えたかった想い、フカクフカク胸に響きました。温かい再生の物語*2016/05/04

なゆ

254
「惨死を超える力をください」この激しくも切実な願いに引っぱられるように、一気に読んでしまった。すごい。心が揺さぶられる。フカク、フカク。多分震災に巻き込まれて死んでしまった親友すみれのことを、強く思い続けてる真奈。3年経って遺品を整理しようとする、すみれの彼の遠野くん。大切な人の死を受け入れること、認める為の時間は、人によってバラバラだから難しい。〝忘れない〟という言葉についても、いろいろ思う。歩き続けるスミレの章が、たまらなく切なくて。あの震災のあの場所を知る彩瀬さんだからこそ、書けた世界なのかも。2016/02/18

がじゅまる

253
彩瀬作品『神様のケーキを頰ばるまで』所収の「塔は崩れ、食事は止まず」に「忘れるのも、忘れられるのも、悪いことばかりじゃないと思う。だってケンカ別れした人とも、もう一度新しく出会えるんだよ」という素敵な台詞がある。 しかし本作に登場する「別れ」において、「忘れる」ことは決定的に違う意味を持つ。再会が物理的に不可能だから。その中で、主人公が到達する答えは理想的に思える。なんと前向きだろうか。 ただ、「いつか来たみち」としてこのお話に向き合うには、自分の人生はまだまだ浅く、私は若すぎた。それだけが残念だ。2017/07/13

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