世界史の逆襲―ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ

個数:
電子版価格
¥1,430
  • 電子版あり

世界史の逆襲―ウェストファリア・華夷秩序・ダーイシュ

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年06月20日 11時54分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062198813
  • NDC分類 319.02
  • Cコード C0031

出版社内容情報

止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の姿と日本のサバイバル戦略。止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。

山内昌之氏絶賛!
「教養と実務経験の豊かさに驚く画期的な歴史政治分析」

想像してみてください。わずか四年の内に日本の全人口の一パーセント以上の一七〇万人が殺され、全人口の五分の一にあたる二五〇〇万人が国外で難民となり、四〇〇〇万人近くが国内避難民となる事態を。日本のほとんどの地域で近隣諸国の支援を受けた各派による戦いが継続し、東京にすら迫撃砲の砲弾が毎日のように降り注ぐ情景を。そのような事態が突如として日常になってしまった国がシリアです。
あなたが世界の人々と同じ言葉で心から戦争反対を叫ぼうとするならば、シリアでの戦いを食い止めようとする覚悟が必要なのです。そうでなければ、シリアの人々はあなたを偽善者だと糾弾するでしょう。どうか日本はシリアから遠くてよかったなどと言わないでください。シリアの問題はすでに「わたしたちの問題」なのですから。(「あとがきにかえて」より抜粋)

まえがき 騒々しい夜会への招待
第一部 万人の万人に対する戦い
第一章 かつての戦争の消滅と新たな戦争の始まり
第二章 ハイブリッド戦争の登場
第三章 現実を超えるサイバー戦争
第四章 宇宙で繰り広げられる戦争
第五章 武器化される情報
第六章 傭兵が活躍する新しい中世
第七章 中国による新たな「犬歯錯綜した戦争」
第八章 ロシアによる「非線形の戦争」
第九章 ダーイシュの「野蛮の作法」
第二部 国際秩序の変動と歴史の逆襲
第一章 ウェストファリア秩序──国際秩序の根底にあるもの
第二章 東アジアにおける国際秩序と日本の果たした役割
第三章 オスマン帝国の消滅と中東への国際秩序の移植
第四章 英独建艦競争の教訓──同盟、国防、インテリジェンス
第三部 国家の羅針盤
第一章 阿修羅のごとく
第二章 地図を描く
第三章 新たなビヒモスとの戦い
第四章 新たなリヴァイアサンとの対峙
第五章 リベラルな秩序へ
第六章 国際秩序に平和的な変革をもたらすことができるか
第七章 海洋国家日本の再構想とアジアにおける秩序形成
第八章 長期にわたる競合を生き抜く
あとがきにかえて


松本 太[マツモト フトシ]
著・文・その他

内容説明

止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか?駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た、戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。

目次

第1部 万人の万人に対する戦い(かつての戦争の消滅と新たな戦争の始まり;ハイブリッド戦争の登場;現実を超えるサイバー戦争 ほか)
第2部 国際秩序の変動と歴史の逆襲(ウェストファリア秩序―国際秩序の根底にあるもの;東アジアにおける国際秩序と日本の果たした役割;オスマン帝国の消滅と中東への国際秩序の移植 ほか)
第3部 国家の羅針盤(阿修羅のごとく;地図を描く;新たなビヒモスとの戦い ほか)

著者等紹介

松本太[マツモトフトシ]
1965年生まれ。東京大学教養学部アジア科卒業後、1988年外務省入省。中近東第一課課長補佐、内閣官房安全保障・危機管理室参事官補佐、OECD代表部一等書記官、在エジプト大使館参事官、内閣情報調査室国際部主幹、国際情報統括官組織国際情報官、世界平和研究所主任研究員(出向)などを歴任後、2015年10月から駐シリア臨時代理大使としてヨルダンに赴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

22
30年戦争後、1648年ウェストファリア条約をもって主権国家の誕生とし、これを軸に現代の中国、シリア、ダーウィッシュを読み解く。予想以上に良かったです。2016/11/13

masabi

22
【要旨】現在の国際秩序がいかに形成されてきたか、日本の総合戦略について解説する。【感想】ウェストファリア体制を維持する、中国の拡大主義を阻止するという2つの目的に叶う行動をすることが日本にとっても国際社会にとっても肝心である。戦争の変化を扱った第一部では知らないことばかりで知識がアップデートされた感がある。戦争と平和の区別が揺らぐ世界において一国の軍事力、技術力、経済力、外交からソフトパワー、地域安全保障まであらゆるものを安全保障に動員するまさに総力戦である。2016/11/10

coolflat

13
システムの不均衡を平和的な調整を通じて危機を解決することは可能かもしれないが、歴史を通じて変化の主要なメカニズムは戦争であった。すなわち覇権戦争である。実際に、三十年戦争はウェストファリア体制下でのフランスの絶対王制国家の隆盛をもたらした。スペイン継承戦争後のユトレヒト体制とナポレオン戦争後のウィーン体制は、結果的に英国が大英帝国となる重要な変化をもたらした。アジアでも二度にわたるアヘン戦争を通じて、中国の華夷秩序が、最初はヨーロッパ列強によって、日清戦争以後は日本によって深刻な変容を余儀なくさせられた。2017/01/11

sibasiba

13
駐シリア臨時代理大使による現代の戦争と平和について。ダーイシュや中国の華夷秩序についても興味深かったが、最大の衝撃はウェストファリア条約について。無知なもので全く知らなかったのだが今迄いろいろな本を読んでいて引っかかっていた諸々が一気に繋がって大興奮。日本のサバイバル戦略については非常にシビアだが台頭する中国に対抗するためのリベラルな秩序というのも納得度高い。時間を置いてもう一度読もう。2016/04/08

hk

6
中世までの統治の空白だらけの支配体制をプレモダン、30年戦争以降の領土をきっちりと区分けした主権国家体制をモダン、そこに民主主義と自由主義が普遍的なものとして浸透して国家の垣根を低くしている所謂グローバル世界をポストモダンとする。ならば、イスラム国が台頭した現下の世界は、ポストモダンからプレモダンないしモダンへの先祖返りを起こしていると見ることが出来る。その要因は、アメリカが普遍的な価値観を押し付けようとして引き起こしたイラク戦争により、中東に統治の空白が生まれ(プレモダン)、そこに目下の世界秩序(モダン2016/05/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10170558
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品