出版社内容情報
止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の姿と日本のサバイバル戦略。止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか? 駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。
山内昌之氏絶賛!
「教養と実務経験の豊かさに驚く画期的な歴史政治分析」
想像してみてください。わずか四年の内に日本の全人口の一パーセント以上の一七〇万人が殺され、全人口の五分の一にあたる二五〇〇万人が国外で難民となり、四〇〇〇万人近くが国内避難民となる事態を。日本のほとんどの地域で近隣諸国の支援を受けた各派による戦いが継続し、東京にすら迫撃砲の砲弾が毎日のように降り注ぐ情景を。そのような事態が突如として日常になってしまった国がシリアです。
あなたが世界の人々と同じ言葉で心から戦争反対を叫ぼうとするならば、シリアでの戦いを食い止めようとする覚悟が必要なのです。そうでなければ、シリアの人々はあなたを偽善者だと糾弾するでしょう。どうか日本はシリアから遠くてよかったなどと言わないでください。シリアの問題はすでに「わたしたちの問題」なのですから。(「あとがきにかえて」より抜粋)
まえがき 騒々しい夜会への招待
第一部 万人の万人に対する戦い
第一章 かつての戦争の消滅と新たな戦争の始まり
第二章 ハイブリッド戦争の登場
第三章 現実を超えるサイバー戦争
第四章 宇宙で繰り広げられる戦争
第五章 武器化される情報
第六章 傭兵が活躍する新しい中世
第七章 中国による新たな「犬歯錯綜した戦争」
第八章 ロシアによる「非線形の戦争」
第九章 ダーイシュの「野蛮の作法」
第二部 国際秩序の変動と歴史の逆襲
第一章 ウェストファリア秩序──国際秩序の根底にあるもの
第二章 東アジアにおける国際秩序と日本の果たした役割
第三章 オスマン帝国の消滅と中東への国際秩序の移植
第四章 英独建艦競争の教訓──同盟、国防、インテリジェンス
第三部 国家の羅針盤
第一章 阿修羅のごとく
第二章 地図を描く
第三章 新たなビヒモスとの戦い
第四章 新たなリヴァイアサンとの対峙
第五章 リベラルな秩序へ
第六章 国際秩序に平和的な変革をもたらすことができるか
第七章 海洋国家日本の再構想とアジアにおける秩序形成
第八章 長期にわたる競合を生き抜く
あとがきにかえて
松本 太[マツモト フトシ]
著・文・その他
内容説明
止まらない殺戮の連鎖。人間は野蛮な時代に戻るのか?駐シリア臨時代理大使が絶望の中心地で見た、戦争の本当の姿と日本のサバイバル戦略。
目次
第1部 万人の万人に対する戦い(かつての戦争の消滅と新たな戦争の始まり;ハイブリッド戦争の登場;現実を超えるサイバー戦争 ほか)
第2部 国際秩序の変動と歴史の逆襲(ウェストファリア秩序―国際秩序の根底にあるもの;東アジアにおける国際秩序と日本の果たした役割;オスマン帝国の消滅と中東への国際秩序の移植 ほか)
第3部 国家の羅針盤(阿修羅のごとく;地図を描く;新たなビヒモスとの戦い ほか)
著者等紹介
松本太[マツモトフトシ]
1965年生まれ。東京大学教養学部アジア科卒業後、1988年外務省入省。中近東第一課課長補佐、内閣官房安全保障・危機管理室参事官補佐、OECD代表部一等書記官、在エジプト大使館参事官、内閣情報調査室国際部主幹、国際情報統括官組織国際情報官、世界平和研究所主任研究員(出向)などを歴任後、2015年10月から駐シリア臨時代理大使としてヨルダンに赴任する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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