風の色

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062197465
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人はなぜ愛し、生きるのか。北海道の風景と東京の出会い。史上最高のラブストーリー。2016年、映画『風の色』日中韓公開決定!

「もし、別の次元にこの世界とまったく同じ世界が存在し、そこに自分とまったく同じ人間が生きているとしたら。そして、その二つがある瞬間に、つながってしまったら……」。
人はなぜ生き、そして愛するのか。流氷の北海道・知床と東京。そこで生きる二組の男女。二つの世界が交錯し、結ばれる愛の先には……。
映画「猟奇的な彼女」「僕の彼女はサイボーグ」などを手がけたラブストーリーの巨匠・クァク監督。そして、気鋭の小説家・出版プロデューサー鬼塚忠。2人がタッグを組み、人間の存在の本質を、ミステリータッチで描き出した最高傑作のラブストーリー。
本作は2016年に劇場公開される「風の色」の原作小説です。出演は今をときめくイケメン俳優古川雄輝、監督がオーディションで選び抜いた新人の藤井武美、そしてキーマンとなるバーのマスターにはベテラン竹中直人。映画は、日本全国のみならず、中国・韓国でも公開予定です。

クァク・ジェヨン監督のコメント
「自分史上、最高のラブストーリー。生まれ変われるなら、自分もこんな恋がしたい。」

【著者紹介】
著者・鬼塚 忠(おにつか・ただし)
鹿児島市生まれ。大学在学中から世界放浪の旅を始め、四〇ヵ国を巡りながら世界各地で働く。帰国後、海外著作の版権エージェント会社に勤務したのち、独立する。

著作に『Little DJ』(2007年映画化)、『カルテット!』(2012年映画化・ミュージカル化)、『僕たちのプレイボール』(2010年映画化)、『花いくさ』、『恋文賛歌』、『鬼塚パンチ!』などがある。

内容説明

「流氷って恋の道なんだよ」北海道・北見に生きるマジシャン・村山隆と最上亜矢。「目の前にいる、あなたは誰?」ある朝、東京のカフェで出会った西邑涼と川口ゆり。引き裂かれていく自分、そして二人。二つの世界が交錯し、重なり合う瞬間、「究極のマジック」が始まる。

著者等紹介

鬼塚忠[オニツカタダシ]
1965年、鹿児島県生まれ。大学在学中から世界放浪の旅を始め、四十ヵ国を巡りながら各地で働く。帰国後、海外著作の版権エージェント会社に勤務したのち、独立する

クァクジェヨン[クァクジェヨン]
韓国生まれ。慶煕大学校卒業。映画監督・脚本家。1989年『雨の降る日の水彩画』で映画監督としてデビュー。2001年公開の『猟奇的な彼女』は、韓国、日本のみならず世界的な評価を受け、一躍人気映画監督となった。同作で大鐘賞・脚本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

emi

43
最初から映像化される事を知った上で読んだ、ミステリ要素が加わった恋愛小説。確かにとても映画的なストーリーでした。東京と北海道の流氷を舞台にした、ミステリアスな女性との恋愛。でもミステリアスなのは実は女性だけじゃないんですね。端的な言葉に、マジック、そして美しい景色が浮かぶようなシチュエーション。人の数だけ愛の形があるなら、こんな愛もどこかにあるのかも。まさにこれからやってくる、ぴんとはりつめた寒さの中で読むのにぴったりの恋愛小説。不思議と、本を読んだという感覚ではなく、映画をみたという気持ちになった一冊。2015/12/05

眠る山猫屋

37
古典的にも感じられた、メロウな、とてもメロウな物語。冒頭で暗示されるパラレルワールドの概念。ファンタジーなのか?SFへ舵をきるのか?少し古臭い(SF)空気感に戸惑う。星新一さんの時代を回顧したのは僕だけかな?不思議な女性に魅せられた普通の男がマジシャンになる過程。平行して進むもうひとつの悲恋。物語が現実へと結実していく中、主人公を導くのはもうひとりの自分。映画がもの凄く気になる。早くDVDにならないかな。2018/12/26

assam2005

15
「猟奇的な彼女」が大好きなので、手に取ってみたクァク・ジェヨン監督原案のこの一冊。監督の演出が映えそうなラブストーリーでした。監督の演出ありきで読んだせいか、少し重く感じました。今生きているリアルな世界から目が覚めたら、その世界は現実ではなくなるのか。愛した人でさえも幻になるのか。愛する人の側にいることの喜びと同時に、失う苦しさがじわじわ感じられ、胸締め付けられました。ただ、男性の側の心理がイマイチ理解し切れずラストで「?」となってしまったのが…もったいない気がします。2015/12/09

kyon

12
『僕の彼女を紹介します』の監督が原案の作品。東京を舞台に涼とゆり、北海道を舞台に亜矢と隆、二組の恋物語が並行で進んでいきます。隆はマジシャンであるが、流氷からの脱出パーフォーマンスの際、行方不明となってしまう。また、涼の元には、ゆりの両親から突然の死が告げられる。突然の別れを迎えた二つの恋物語は、ある事をきっかけに一つの恋物語となっていく。ちょっとしたミステリーもありながら、久しぶりに『恋愛小説』が読めたなと感じました。映画監督原案なので、映像として見た方が良さそうだなというシーンが幾つもありました。2017/08/21

日の丸タック

9
ドッペルゲンガー…解離性アイデンティティ障害… 人はどうしても受け容れられない、重たい困難な現実に向き合わざる得ない時、自分自身の精神状態やバランスを維持するための逃げ道として困難な状況の自分を客観視する第三者的な視点を持つものなのか? それを意識的にコントロールできなくなった場合、またはコントロール不能な状況に陥った時に『解離性アイデンティティ障害』として破綻をきたすのか? この物語はコントロール困難な状況に折り合いをつけるプロセスか。 映画のシナリオ的な進行で、映像が浮かぶような読後感でした。2016/04/03

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