地上生活者〈第5部〉邂逅と思索

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地上生活者〈第5部〉邂逅と思索

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  • サイズ B6判/ページ数 573p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062197403
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

生きるとは何なのか、愛するとは何なのか。これは人間が突きつけられた課題なのか。ドストエフスキーが見つめた地平線が今ここに。樺太(サハリン)から、敗戦の後逃げ帰った朝鮮人一家。その中に主人公・愚哲がいた。
彼は極貧のなか札幌で育ち、紆余曲折を経て早稲田大学へと進む。日本にある朝鮮のメディアで働くこととなったが、次第に疑問を感じるようになる。そんな折書いた小説が文芸誌の新人賞を受賞し人生が変わっていく。
作家とて大成していくが、あることがきっかけで小説を書かなくなった愚哲はソ連作家同盟の招待で故郷ともいえるサハリンの地を踏むことに。
そして、西ドイツで韓国人学究研究団体の招きで「在日」とし民主主義の講演をしたが、その地で、若い女性物理学者と恋に落ちてしまう。帰国して彼は妻にそのことを伝え別れを切り出されるのであった。

第一章 小説家が書けなくなるとき
第二章 島
第三章 ヨーロッパ
第四章 西ドイツ
第五章 家族の行方


李 恢成[リ カイセイ]
著・文・その他

内容説明

根生いの地サハリンへの旅と謎めいた盲目の姉の予言。あることで革命小説を書けなくなった愚哲は、西ドイツで亡命生活を強いられている人々の嘆きを知り、再起をめざすが、人生の新たな恋人との出会いを迎えることに…。地の民に投げかけられた罪と罰と生を問う永遠の小説。

著者等紹介

李恢成[リカイセイ]
1935年樺太(サハリン)・真岡生まれ、早稲田大学露文科卒。小説「またふたたびの道」にて群像新人文学賞を受賞。その後、「砧をうつ女」にて芥川賞を、「百年の旅人たち」で野間文芸賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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