「現代版」絵本御伽草子
付喪神

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  • サイズ A5判/ページ数 64p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784062197335
  • NDC分類 913.49
  • Cコード C0093

出版社内容情報

康保年間。京都四条河原町。古くなって道端に捨てられた茶碗やまな板、包丁、傘、招き猫など「物」達の人間への復讐会議が始まった!人気作家の自由自在な想像力で、あの「おとぎ話」が新しい文学に生まれ変わった! 個性豊かな画家の美しい絵とのコラボレーションで贈る、現代版「絵本 御伽草子」シリーズ、刊行開始。

【シリーズ全6冊】
町田康×絵・石黒亜矢子「付喪神」
堀江敏幸×絵・MARUU「象の草子」
藤野可織×絵・水沢そら「木幡狐」
日和聡子×絵・ヒグチユウコ「うらしま」
青山七恵×絵・庄野ナホコ「鉢かづき」
橋本治×絵・樋上公実子「はまぐりの草紙」

町田 康[マチダ コウ]
著・文・その他

石黒 亜矢子[イシグロ アヤコ]
著・文・その他

内容説明

「人間むかつく。復讐してぇ」棄てられた茶碗、傘、招き猫…様々な「物」たちが節分の夜、怪しい鬼へと変幻する!風刺と諧謔、町田節全開で描く人間vs.妖怪大合戦の行方は―?

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。1997年、初の小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞受賞。以降、2000年に『きれぎれ』で芥川賞、2005年に『告白』で谷崎潤一郎賞など、数多くの文学賞を受賞

石黒亜矢子[イシグロアヤコ]
1973年千葉県生まれ。絵描きとして、本の装丁画、挿絵、絵本などで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

163
この現代版の絵本御伽草子も5冊目になりました。かなり絵も面白く、内容も現代版というかかなりデフォルメされています。内容的には畠中さんのつくもがみとはえらい違いで妖怪大戦争みたいな感じです。私はこのような感じの絵は大好きです。賽銭箱はかなり怖い付喪神ですね。楽しみました。2016/03/20

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

159
ふふふ、やっぱり町田さん好きです♡「俺らの魂のビート、刻んでいこうぜ」「oioioioi、oioioioi」もう何これ!笑いを堪えられないー。立ち読みの時点で挿絵は御伽草子なのになんかビーム出てるし。「いやー、こういう時武士って便利だよね」とか「いやー、それってうちの管轄じゃないと思うんですよね」とか、言い回しがいちいち笑える。付喪神になった道具たちの悪行もグロテスクなんだけどなんかハチャメチャしててかわいく思えちゃったり。なんか元気でます。絵もグロくてかわいくてぴったり。次はギケイキ!楽しみっ♡2019/04/07

pino

124
巻末の原典の下巻の意味が解らずネットで調べた。悪行三昧の妖怪たちが反省し仏教に帰依し最終的に仏になるという真言の教えを説くお話だった。そう丸くは治まらないのが町田版の付喪神。ぶっ飛んでいる。九十九年目に人間に棄てられた意識の宿った器物たちが復讐心を燃やし立ち上がる。彼らのやることはエグいけどいじらしいのはおどろしくも可愛いイラストのせいかな。祈りのバリアとビームの応酬。罵ホーン。最後の二行に鳥肌が立つ。時は令和になったけど、まるで意識を持ったような物と戦ってる今、私たちの力を結集させて終息させなければ。2021/05/04

nico🐬波待ち中

106
長い年月を経た道具等に宿る付喪神のお話。なるほど「物心」とは本来こういう意味なのねー。さんざん使っておいて百年経ったらポイ捨てする人間達に対して怒りが収まらない「物」達。人間からしたら、百年も使ったんだからもういいじゃん、と思うのだけれどねぇ。そんな「物」達が気合いで化け物に変化してムカつく人間達に復讐しまくり、ついに決行された器物派vs人間派の大合戦は、魂のビートを刻みながらのビーム合戦。当事者達は必死なんだけど、とにかくハチャメチャで楽しい!令和の京都でも秘かにこんな戦が繰り広げられたりしてね…。2019/04/19

mocha

103
途中で自分が何を読んでるのかわからなくなった。古典だったよね。絵本だったよね。ラノベじゃないよね。ホラーでもないよね。ここまで自由にアレンジするとは、変化の神の仕業でしょうか。節分って何かが変わる危ない時期なんだね。2016/02/19

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