出版社内容情報
光にこだわり、描き続けたモネ。86年の生涯を優しい絵と言葉で綴った、物語絵本。印象派の巨匠の真摯な創作生活を垣間見る一冊。光にこだわり、描き続けたモネ。86年の生涯を優しい絵と言葉で綴った、物語絵本。印象派の巨匠の真摯な創作生活を垣間見る一冊。
林 綾野[ハヤシ アヤノ]
著・文・その他
たんふるたん[タンフルタン]
著・文・その他
内容説明
光を追い描いた画家モネ。86年にわたるモネの人生を見つめ、紐解く、ものがたり絵本。
著者等紹介
林綾野[ハヤシアヤノ]
キュレーター、アートライター。美術館での展覧会企画、美術書の企画、執筆を手がける。新しい美術作品との出会いを提案するため、画家の芸術性とあわせてその人柄や生活環境、食の嗜好などを研究、紹介する
たんふるたん[タンフルタン]
絵本画家、挿絵画家。水彩、ドローイングによるやわらかな表現で、絵本をはじめとする書籍、装幀、雑誌などでイラストレーションを手がける。画家としての仕事のほかに、広告のアートディレクション、タイポグラフィー、ブランドロゴなどデザインの仕事にも従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
27
モネの語り口調で彼自身の人生を紹介した絵本。巻末に作品ギャラリー、年譜、友人やモネにゆかりのあるキーワードの紹介が載っていて盛りだくさんな内容です。「ぼくたちが生きる世界はこんなにも美しい。ぼくはそれを描きたかった。ぼくが描いた風景が、みんなの瞳の中で、いつまでも輝いていますように。」図書館で借りた本ですが、この本は買って手元に置いておきたいです。 2020/10/20
anne@灯れ松明の火
23
ゴッホが良かったので、隣市で。多くの芸術家がそうであるように、モネもなかなか世に認められない。「モネの≪印象、日の出≫に比べたら描きかけの壁紙のほうがまし」と酷評されるほど。あちこち住居を変えた後、運命の土地ジヴェルニーに出会う。86歳でこの世を去るまで、描くのをやめられなかったモネ。光、水、花……モネが描き出した作品は、今も人々に愛されている。読みやすい文章、優しく、美しい絵で、いいシリーズだ。※読んだのは、「新装版」ではなかったが、読メにはこちらしかない。2017/12/06
しろくま
21
たんふるたんさんの水彩画が瑞々しく美しくてとてもよかったです。モネが風景を描いている様子もこんなだったのかと想像しました。「どんなときも ぼくたちが生きる世界はこんなにも美しい」という言葉も心に残りました。戦争や身近な人の死を経験しても、こんな明るい絵が描けるのだな。2018/12/08
ちーちゃん
16
ステキで可愛い画家のものがたり絵本☆キュレーターでアートライターの林綾野さんの優しい語りと、たんふるたんさんの優しい色づかいでふんわりほのぼの…モネ、その人と作品を紹介している。絵本だと侮るなかれ(笑)あっという間に読めちゃうけど…モネの一生がしっかり詰まってる、年表と愛のこもったあとがきも付いている。私が1番好きなモネ作品『サン・ラザール駅』は1877年作『印象・日の出』も素晴らしいのに当時は酷評され印象派と揶揄された…それでも自分はこの方法で描こうと決めて真摯に取り組んでいた頃の作品だとわかり嬉しい♡2025/03/09
しろくま
6
画家クロード・モネの伝記絵本。シリーズの『~フェルメール』がよかったのでこちらも。巻末には作品ギャラリー、ゆかりの場所マップ、キーワード、年譜なども。随分引っ越しをするのだなと思っていましたが、やっと43歳の時、終の棲家となるジヴェルニ-へ!86歳でこの世を去るまでそこで過ごします。明るい色彩の風景画や睡蓮などが有名ですが、あの睡蓮は自宅の庭だったのですね!貧しい時代、戦争、身近な人の死、病気など経験しても、絵を描き続けた人。春から秋の間、庭を見学できるみたいなので(あとがきより)、見てみたいです。2017/01/22