小説 新聞社販売局

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小説 新聞社販売局

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  • サイズ B6判/ページ数 382p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062197090
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

編集局の記者から販売局に左遷された主人公が、新聞業界の闇に足を踏み入れていく。新聞の暗部を抉ったノンフィクション・ノベル。◆リアルに明かされる、ふしぎな新聞の裏側◆

全国紙の元社会部記者が
新聞業界「最大の暗部」を描いた、衝撃ノベル!

新聞の原価は購読料の6割!?

新聞は「折り込み広告の包み紙」!?

ビジネスホテルやファミレスで
「ご自由にお持ちください」と
新聞が山積みになっている理由とは!?

あまりにも特殊で歪んだこの商法が、
新聞の存続を危うくしているのではないか!?

新聞を愛する人にこそ読んでいただきたい、
知られざる舞台裏とは――。

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某全国紙の大阪本社。

編集局から販売局に左遷された元社会部記者が、
複数の新聞販売店を束ねる「担当員」となり、
やがて知りたくなかった「闇」に足を踏み入れていく。

崩壊寸前のビジネスモデルに愕然とし、
「残紙」に抗議する大物販売店主の「入金拒否」に苦慮する
主人公・神田亮一39歳……。

「押し紙」を巡る激しい攻防、暗黙の裏ルール、
知る人ぞ知る「大幅値引き」、まさかの「公称部数水増し」!?

さらに、「天ぷらカード」、「抜き取り」、「ゴミ出し」、
「預け」、「ピンピン」、「ピンサン」と次々出てくる隠語の数々。

はたして「闇」はどこまで深いのか?

第一章 担当員
第二章 懸賞
第三章 入金拒否
第四章 大物店主
第五章 改廃
第六章 清算
エピローグ 斜陽


幸田 泉[コウダ イズミ]
著・文・その他

内容説明

編集局から販売局に左遷された元社会部記者が、複数の新聞販売店を束ねる「担当員」となり、やがて知りたくもなかった業界の「闇」に足を踏み入れていく。崩壊寸前のビジネスモデルに愕然とし、「残紙」に抗議する大物販売店主の「入金拒否」に苦慮する日々。「闇」はどこまで深いのか―。全国紙の元社会部記者が業界最大の暗部に迫った衝撃のリアル小説!

著者等紹介

幸田泉[コウダイズミ]
大学卒業後、1989年某全国紙に入社。支局勤務後、大阪本社社会部では大阪府警、大阪地検、大阪地高裁、東京本社社会部では警察庁などを担当。その後、大阪本社社会部デスク、同販売局などを経て、2014年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

58
某大手新聞社。編集局から販売局へと左遷された元社会部の記者は、担当地区の販売店を束ねる担当員となる。…なんとなくうさんくさい新聞の勧誘、怖そうな人が多いのでドアをあけることはないのですが、なるほど!こんな仕組みがあったのですね。この小説、大きな事件が本題になっているわけではありません。それでも知らなかったこと、それも不可思議な「闇」「慣例」「用語」が面白くて、引き込まれてしまいました。そして主人公が理不尽な仕打ちの仕返しを企てていくうちに、声援を送ってしまいました。元記者の処女作のようですがオススメです。2015/10/16

50
新聞社版半沢直樹みたいなかんじ。編集局から販売局へ異動させられた神田が販売局の闇を暴く。入金足りない分を自腹で立て替えなんて絶対ありえない!こういうことが横行してるんでしょうか。とてもまともじゃないです。2016/09/11

fwhd8325

44
時折勧誘にやってくる専売所の方が、たくさんの景品をエサにしたり、購読料の無料サービスなど、どういう仕組みなのか、モヤッとしていましたので、大いに参考になりました。どんな業種にも大なり小なりの闇があり、端から見れば、どこか滑稽にも感じるものです。この小説にもそうしたコントじみた滑稽さを感じます。あの大マスコミ企業が、こんなお粗末な世界だとは、何とも複雑でございます。2016/06/28

おさむ

40
元全国紙記者のデビュー作。ネットによると、実体験とフィクションの混在だそうですが、新聞社の「闇」の部分はリアリティーを感じさせます。内輪向けな印象も受けたので、次回作はぜひ新聞社以外のネタで勝負してほしいですね。2015/12/12

R

33
新聞社を記者ではなく、企業、それも販売局という部門にフォーカスした小説でした。非常に面白かった。新聞社が抱える企業としての問題点を描いていて、しがらみや悪弊、旧弊に蝕まれている販売網のいざこざが克明に描かれ興味深い。販売店とのやりとりで発生するリベートのような約束事など、かつての電器メーカー販売店を思わせる商習慣に昭和を見てしまう、ここまた斜陽なのだ。物語後半は、なかなか胸のすく展開もまっていてエンターテイメントとしても充実した小説でした。2016/03/03

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