出版社内容情報
「あの戦争とは、何だったのか」――ちばてつや、森村誠一、畑正憲、松本零士、山藤章二、勝目梓の各氏が語る、70年前の「体験」。
山藤章二「ふたつの時代を生きた幸不幸」--天皇陛下が神だったあの時代。山藤氏の目を釘づけにした一枚の写真とは。
森村誠一「未来への飛脚」--憲法九条は、第二次世界大戦から日本が学習した教訓(レッスン)である。日本最後の熊谷空襲を体験した森村氏が70年間訴えてきたこととは。
畑正憲「ある少年の戦中戦後史」--父親に連れられ満州奥地のイーメンパへ。小さな輸送船で帰国し、目にした内地。少年の心に焼きついた戦争という風景とは。
松本零士「父の背を見て育った小倉の日々」--毎日のようにB29の大編隊を見た少年の日々。父は陸軍航空部隊のテストパイロットで、バンコク上空で終戦を迎えたが……。
ちばてつや「屋根裏の絵本描き」--満州の奉天で終戦を迎え、暴動から逃げ、屋根裏に隠れ住む生活から帰国までの道程とは。
勝目梓「低温火傷」--両親の離別により鹿児島へと移り住んだ少年時代。そこでの日々は、軍国少年としての熱狂の中で過ぎていった。
【著者紹介】
ちばてつや(ちば・てつや)1939年東京生まれ。漫画家。
内容説明
いまだから伝えたい当時の思い出、平和への祈り。戦後はまだ終わってはいない。
目次
戦争という事実(山藤章二)
未来への飛脚(森村誠一)
ある少年の戦中戦後史(畑正憲)
父の背を見て育った小倉の日々(松本零士)
屋根裏部屋の絵本描き(ちばてつや)
低温火傷(勝目梓)