不愉快犯

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  • サイズ B6判/ページ数 313p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062196123
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小説史上最も「不愉快」な容疑者、現る!『藁の楯』の著者が、完全犯罪を「完全」に描いた、前代未聞の傑作ミステリー。

著名なミステリー作家、成宮彰一郎の妻、瑠璃子が行方不明となった。事件性が高いと見た三鷹警察署の新米刑事ノボルは、先輩刑事の佐藤とともに、捜査を開始。次々に容疑者候補が浮かぶが、その過程で警視庁本部の組対四課や捜査一課も事件に関与してくる。
「どうせなら死んじゃっててくんないかなぁ……」
不愉快な言動を繰り返す夫・成宮の真意は――。
完全犯罪を「完全」に描いた、前代未聞の傑作ミステリー。

【著者紹介】
1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(2013年映画化)でデビュー。他著に『水の中の犬』『アウト&アウト』『キッド』『デッドボール』『神様の贈り物』『喧嘩猿』『バードドッグ』がある。

内容説明

人気ミステリー作家、成宮彰一郎の妻が行方不明になった。事件性が高いと見た三鷹署の新米刑事ノボルは、先輩刑事の佐藤とともに捜査を開始。次々に容疑者候補が浮かぶ一方、警視庁本部の組対四課や捜査一課も事件に関与してくる。「どうせなら死んじゃっててくんないかなぁ…」不愉快な言動を繰り返す夫、成宮の真意とは―。完全犯罪を「完全」に描き切る、前代未聞の傑作ミステリー!

著者等紹介

木内一裕[キウチカズヒロ]
1960年、福岡県生まれ。2004年、『藁の楯』で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うなぎいぬ

130
やっぱり木内さん面白い!! デッドボールでお馴染みのメンバーが総出演。前回弁護士だった成宮は今回ミステリー作家で、相変わらず吐き気がするほど不愉快。刑事のノボル・佐藤コンビと… あー、言えない。でも、このメンバーが揃って面白くならない筈がないでしょ? とっても楽しめました。こんなシリーズ物の作り方もあるんですね。タイトルもお見事です!2015/10/16

utinopoti27

125
「完全犯罪を完全に実行する」とはどういうことか。人気ミステリ作家・成宮が仕掛ける前代未聞のワナに、佐藤と兼子の刑事コンビが挑む。狡猾な殺人犯と対峙する彼らの前にたちはだかる、一事不再理の堅固な壁。自分以外は誰も信じない傲慢な知能犯を、罪に問えるのか・・。奇抜な完全犯罪の着想は実に見事。必死の捜査を嘲笑う成宮との心理戦も丁寧に描かれている。ただ、著者の持ち味であるコミカル寄りの軽快な作風が、本作では裏目に出たのか、犯人の異常性や残虐性がそれほど伝わってこなかった。やや残念ではあるものの、十分楽しめる作品だ。2020/01/18

ユザキ部長

116
木内さんが創るクズでクソ野郎は徹底してる。ものすごく不愉快極まりない。終始上から目線。被疑者の疑いを受けながら同時に殺人計画を進める完全犯罪。どうだい?素晴らしいだろ?イイね!イイね!!と。それでも他者が介在する限り物事は上手いくワケない。そりゃそうだ。2017/10/11

美登利

114
あまり不愉快でもなければ、それほどワクワクするものでも無かったというのが本音。そんなこと書くと木内さんがこの物語のミステリー作家に言わせてる「上から目線の読者にリアルじゃないだの云々」に当てはまるのだけど(苦笑) それも承知の上なのかもね。「一事不再理」は他の推理小説でも読んだことがあります。実際問題そんな事件があるのかどうかそちらが気になりました。木嶋佳苗や筧佐知子たちがなぜ事件を幾つも重ねたのか?と成宮が予想した理由に目からウロコでした。本編の内容よりも興味深く感じてしまいました。2018/01/21

いつでも母さん

112
始めからイライラする。不愉快犯・・全くなタイトルをつけたものだ!成宮に良いようにあしらわれて、「しっかりしてよ!」と何度も思ったが、最後は溜飲が下がり、本を閉じたのだった。新米刑事ノボルが先輩・佐藤に返信した「まだ教えてやんねえよ」が良かったなぁ。2015/09/21

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