出版社内容情報
現代版のロックフェラー家とされる、知られざる一族の謎に迫る。リバータリアニズム、ティーパーティの源流はここにあった。個人(家族)所有の会社としては全米第二位の規模を持つ巨大企業コーク産業の創業者コーク一族の歴史は、戦後アメリカの保守政治の動きの一部となっている。「政治道楽」の一家であるコーク家は、父親フレッドが極右ジョン・バーチ協会の創設に関わった。子供たちにも小さな頃から、共産主義の恐怖や政府の悪について語っていたために、次男チャールズもジョン・バーチ協会に関わり、そこから別れてリバータリアニズムに進んだ。こうした動きはそのままアメリカの戦後保守政治の歴史に並行している。
リバータリアニズムや最近の反オバマ=ティーパーティー運動にも、資金援助にとどまらぬ強い影響力をコーク家はおよぼしている。
その一方で、遺産相続やコーク産業の株所有をめぐり一族内部では泥沼の対立が報じられてきた。1980年代から90年代にかけての度重なる裁判闘争やスキャンダルの数々により、「現代版のロックフェラー家」とも揶揄されている。
この知られざる、アメリカを動かす一族の真相に迫る!
コーク一族 目次
序章
第1章 ウィチタの息子たち
第2章 スターリンの石油マン
第3章 ジョン・バーチ協会誕生
第4章 MITでのメーデー
第5章 後継者問題
第6章 リバータリアン・コーク大帝国の勃興
第7章 兄弟間の泥沼の戦争
第8章 万能メアリー
第9章 デイヴィッド・コーク
第10章 ビル・コークの兵法
第11章 「血」を巡る争いの連鎖
第12章 コーク一族の闇
第13章 表舞台に姿を現す
第14章 全面戦争
第15章 コーク一族の見果てぬ野望
ダニエル・シュルマン[ダニエル シュルマン]
著・文・その他
古村 治彦[フルムラ ハルヒコ]
翻訳
内容説明
“現代版ロックフェラー家”。2016年大統領選挙のカギを握る、アメリカで最も嫌われている一族の謎に迫るリバータリアニズム、ティーパーティー…泥臭いアメリカ保守政治の現実をえぐり出す!
目次
ティーパーティー運動の源流
ウィチタの息子たち
スターリンの石油マン
ジョン・バーチ協会誕生
MITでのメーデー
後継者問題
リバータリアン・コーク大帝国の勃興
兄弟間の泥沼の戦争
万能メアリー
デイヴィッド・コーク
ビル・コークの兵法
「血」を巡る争いの連鎖
コーク一族の闇
表舞台に姿を現す
全面戦争
コーク一族の見果てぬ野望
著者等紹介
シュルマン,ダニエル[シュルマン,ダニエル] [Schulman,Daniel]
左派系メディア『マザー・ジョーンズ』誌のシニア・エディター。政治および安全保障問題を主に扱い、同誌の調査報道部門の創立メンバー。『マザー・ジョーンズ』誌のほか、『ボストン・グローブ』紙、『ヴィレッジ・ヴォイス』誌などにも寄稿している
古村治彦[フルムラハルヒコ]
1974年、鹿児島市生まれ。愛知大学国際問題研究所客員研究員、副島国家戦略研究所(SNSI)研究員。早稲田大学社会科学部卒業、同大学院社会科学研究科修士課程修了(修士)。南カリフォルニア大学大学院政治学研究科中退(政治学修士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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