出版社内容情報
日本で起きたレイプ被害者が実名・写真を公開して綴る、正義を求めた12年の勇気ある闘い!深い感動に包まれるノンフィクション自伝米兵による暴行事件の被害者、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは2002年4月5日神奈川県横須賀市で、当時米海軍航空母艦キティホークの乗組員だったディーンズという男に強姦された。
被害者でありながら神奈川県警から屈辱的な取り調べを受けた上に、横浜地検は同年7月に理由を明らかにしないまま加害者を不起訴処分にした。その後フィッシャーさんは加害者に損害賠償を請求する民事訴訟を起こし、2004年11月に東京地裁で勝訴判決(暴行認定、被告に300万円支払いを命じた)を勝ち取るが、審理中に名誉除隊し帰国した加害者の所在がわからず、賠償金は支払われないままとなった。
2012年5月、フィッシャーさんは加害者である元米兵が住む米国ウィスコンシン州ミルウォーキーのウィスコンシン郡巡回裁判所に、2004年11月の東京地裁判決の履行を求めて提訴し、2013年10月15日、勝訴の判決を得た。
さらに日本での民事訴訟の審理中に米軍が加害者に指示をして帰国させたということも、米国での裁判の過程で明らかになった。この判決は、性暴力事件に対する外国判決を容認し、執行した米国で初めての判例であるとされる。
強姦、セカンドレイプ、日米地位協定の実態を抉る驚愕のノンフィクション自伝!
公正な裁きを求めて、財産も家も失いながら闘い続けた顛末が、一切包み隠すことなく綴られた感動と勇気の書!
キャサリン.ジェーン・フィッシャー[キャサリン.ジェーン フィッシャー]
著・文・その他
井上 里[イノウエ サト]
翻訳
内容説明
その日も、いつもと変わらない一日のはずだった…横須賀で起きたレイプ事件―。被害者が犯人を追い詰めるまでの感動と勇気の回想録!
目次
プロローグ 赤と白と青の痣
冷え切った正義
ホテル・カリフォルニア
歩く死体の日記
起立
わたしは降参しない
わたしのこの小さな光
ハッピーバースデー、ファザー
メンフィス・マン
秘密協定
わたしたちには秘密がある
母の愛
アイ・アム・ウーマン
足元で動く大地
わたしも彼にレイプされた
アメリカへ
裁判の日
手放すこと
障子に映った影
得るものはない
雨にぬれても
譲るべきこと
山にのぼりて告げよ
著者等紹介
フィッシャー,キャサリン・ジェーン[フィッシャー,キャサリンジェーン] [Fisher,Catherine Jane]
オーストラリア出身。1980年代に来日・永住。2002年4月、横須賀でボーイフレンドを待っている間、飲み物にクスリを盛られ、見も知らぬ米兵にレイプされる。2005年、性犯罪防止と被害者への支援のため「ウォリアーズ・ジャパン」(Warriors Japan‐Woman Against Rape)を設立、活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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