五木寛之の金沢さんぽ

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五木寛之の金沢さんぽ

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062194372
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

金沢と縁の深い著者が、随筆を通じて街を紹介する。情緒、歴史、街並、文芸、旅──北陸新幹線開業を記念しての、金沢案内エッセイ集《もう一つの故郷》かつて移り住んだことのある金沢。その伝統の街の陰影を、旅行者の視点と居住者の視点の両方を踏まえて描く。兼六園あり、犀川・浅野川あり、内灘あり。加賀百万石の城下町は、いまも息づいている。/《古い街、新しい風》浅野川に沿う古い街・主計町には「くらがり坂」という坂がある。そばの金沢文芸館には「五木寛之文庫」がある新しい建物。海沿いに足を延ばせば、北前船で活躍した加賀商人の栄華の跡がうかがえる。/《ふりむけば鏡花》金沢では三文豪という言葉がよく聞かれる。徳田秋声、室生犀星、泉鏡花の三人だ。特に泉鏡花の仕事は魅力的で、浅野川の下町的文化に育まれた世界とも言える。三文豪の記念館もそろっている。/《加賀百万石の面影》金沢の人たちは加賀百万石の城下町ということを誇りにしている。前田利家という戦国武将が進駐してからの歴史でもある。地名の由来は、砂金を洗った「金洗沢」と呼ばれた泉の名前に由るらしい。/《北陸ひとり旅》一時期住んでいたこともある金沢。著者はいまでも泉鏡花賞などで頻繁に金沢を訪れる。その途次には「内灘」など日本海の風景があり、夜行寝台列車「北陸」のことも忘れがたい。富山土産は「鱒寿司」がいい。

もう一つの故郷
古い街、新しい風
ふりむけば鏡花
加賀百万石の面影
北陸ひとり旅


五木 寛之[イツキ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

エッセイで巡る極上の金沢案内。いま金沢が旬!ガイドブックではわからない、古き良き金沢の街の陰影が満載。

目次

もう一つの故郷(わが金沢;古い街の新しい朝 ほか)
古い街、新しい風(金沢主計町の名なし坂;暖冬や北前船の夢のあと ほか)
ふりむけば鏡花(風に吹かれて北陸路;金沢での四方山ばなし ほか)
加賀百万石の面影(金沢は御堂を中心にして生まれた寺内町;砂金洗いの沢から「金沢」に ほか)
北陸ひとり旅(秋ふかし北陸路の休日;びっくり本線日本海 ほか)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。戦後朝鮮半島から引き揚げる。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。’66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、’67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、’76年『青春の門』で吉川英治文学賞を受賞。’81年から龍谷大学の聴講生となり仏教史を学ぶ。ニューヨークで発売された『TARIKI』は’01年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門銅賞)に選ばれた。また’02年度第50回菊池寛賞、’09年、NHK放送文化賞、’10年、長編小説『親鸞』で第64回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RASCAL

18
金沢行きの新幹線の中で読んだ。くらがり坂や文芸館など、読まなければ素通りしていただろう。この本とブラタモリのおかげで観光地以外の金沢を堪能することができた。読んでよかった。初金沢だったが、新幹線の指定席は満席、観光地の人出も、普段と比べれば少ないのだろうがけっこうあって、コロナはどこへ行ったって感じ。2022/02/13

starbro

14
北陸新幹線が開通した金沢を五木寛之の視点で書いた本だと思っていましたが、実際は五木寛之が数十年に渡って書いた金沢関連のエッセイ等をまとめて本にした物です。一つ一つの文章は悪くないのですが、講談社の企画倒れのような気がします。北陸新幹線開通前から観光地化する金沢を憂いていますので、開通後はなおさらです。五木寛之のコアなファンしか購入しないと断言できます。そうは言いながら金沢は旅情をそそる街なので、今のブームが落ち着いたら、ゆっくり足を運んでみたいと思います。2015/05/10

A.T

12
泉鏡花、蓮如さん、ロシアへの窓口…昭和28年からこの地に近しくなった五木さんの興味は尽きない。 巷の旅行ガイドブックにもの足らなくなったわたしには、考えて旅をするきっかけになりそう。2015/07/14

まい

11
五木寛之さんの金沢についてのエッセイ集。『生きるヒント』を若い頃読んで以来の作者さん。とても読みやすい。小立野に住まわれていたんだなぁと、いつも道路標識で見慣れた地名に嬉しくなる。ガイドブックを見るより金沢という街の雰囲気を感じられる本。金沢三文豪の泉鏡花、秋聲、犀星の作品を読んだ事がない。私に良さがわかれば、文学館巡りも心弾むだろう。ただ、文学館はお得だよと、ご近所のおじさんが言われていた。小学校では地元金沢の良さを学ぶ授業がある。和菓子作りや金沢によくある用水の勉強など。能登半島にも行ってみたい。金沢2016/02/20

BEAN STARK

9
鱒寿司おいしいよね。主計町は訪れたことがないので気になるところ。年を重ねていったら、いつか泉鏡花に興味をもてるだろうか?2015/10/18

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