向かい風に髪なびかせて

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向かい風に髪なびかせて

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062193245
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

なんだかんだ言ったって、私たち、「かわいい」と「かわいくない」から、逃れられないんだと思う――。「けっきょく、大事なのは見た目じゃない!」

「交際相手の理想に合わせている自分でいいのかな?」と悩む天然かわいい系の小春、過去の事故が原因で、ある一点を除けば完璧すぎる美貌のローティーン誌モデル・優貴、友人の叔母の影響でばっちりコスメを身につけて中学デビューした夢美、「かなりつきだしたあごをどうにかしたい」と、親を納得させてでも美容整形したい野乃……。

どうにかなりそうで、どうにもならない、「外見について」の苦悩。気高き中学生の少女四人、それぞれの叫びを、それぞれの視点で描く。

第1章 そのままのきみでいて
第2章 美女に腹巻き
第3章 エンジェル
第4章 ポパイの憂鬱


河合 二湖[カワイ ニコ]
著・文・その他

内容説明

どうにかなりそうで、どうにもならない、外見のこと―。気高き中2の少女4人、それぞれの叫び、それぞれの結論は…。講談社児童文学新人賞受賞作家が踏み出した新たなる境地。

著者等紹介

河合二湖[カワイニコ]
1977年、山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。区立図書館、大学図書館勤務を経て、執筆活動に入る。2008年、『バターサンドの夜、人魚の町で』で第49回講談社児童文学新人賞を受賞し、受賞作を改題した『バターサンドの夜』(講談社)でデビュー。「鬼ヶ島通信」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

50
何処まで自分が可愛くある事を許されるのか、可愛くなくてよい事を許されているのか。可愛くなっていいのか。目立っていいのか。女の子達はいつも測っている。あんまり可愛くないから、少しでも可愛くなりたい。そんな努力をする事も、周囲を伺わなくちゃ駄目。その線引きは曖昧な様で意外と頑固で、一線を乗り越えると手痛い仕打ちが待っている。馬鹿らしい。なんて面倒。だけど必死なんだ。可愛いは正義。そして呪い。その時期を乗り越えた私は知っている。張り裂けそうに痛くて、でもみんな「可愛い、大好きよ」と言ってあげたくなる少女達でした2015/05/06

えりこんぐ

49
自分の見た目が一番気になるお年頃。わかるなぁ。まだメイクで武装できなかった時期。当時を思い出し、彼女たちにとても共感した。ヒリヒリしつつも、どれも読後はふわっと包まれるような救いがあり面白かった。かなり印象に残った小春の彼は、中学生男子なのに大クセだった(笑)2016/04/24

はるき

35
「容姿が全てじゃない。人間は中身。」大人はそういうけれど、みんな綺麗な女の子になりたい。怖いくらいむき出しの若さと感情表現の露骨さが怖いんだが、これが現代の中学生なのか?苦みが強いので後味爽やかではない。当事者たちも、保護者達もこれは心配だわ。2016/10/05

るぴん

32
図書館本。彼氏と友達の板挟みになり、自分らしさを模索する小春。恵まれた容姿のせいで、嫉妬や好奇の目に晒されてきた優貴。友人の叔母のアドバイスにより、可愛くなっていく自分に酔う夢美。ポパイのように突き出した顎を矯正したい野乃。4人の中2女子達のオムニバスストーリー。初読みの作家さん。多感で残酷な中学時代の痛みや悩みが丁寧に描かれていて、とても良かった。自分に自信がない思春期の頃って、色々なことが心配で不安定だったなぁ。自分の思い出の中の思春期を、ぎゅっと掴まれて引っ張り出されたような、そんな読後感。2016/11/10

湘子

21
4人の中学生の女の子たちそれぞれのお話 私の歳だと母親の立場から見てしまうけど 切なくて苦しくて最後の数十ページは泣けて仕方なかった2021/09/11

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