TATSUMAKI―特命捜査対策室7係

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062192163
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

5年前に迷宮入りしたはずの事件が、ある証言によって掘り起こされた。特命捜査対策室の辰巳麻紀が捜査開始──本格警察ミステリー!

鬼切壮一郎は新人刑事として捜査一課に配属になる。一課といっても殺人捜査係ではなく、「未解決事件」を専門に扱う特命対策室だった。配属初日、壮一郎は早速、辰巳麻紀主任と本所東署に向かった。岡田という窃盗の容疑者が、5年前に起きた失踪事件をネタに、量刑の取引を持ち掛けてきたのだ。事件とは、小久保清二が突然姿を消し、兄の亮一が殺人犯として疑われた事案を指す。通常、成人男性が失踪しただけでは警察は動かないが、清二の妻が亮一を犯人だと訴えたことと、亮一が現役の刑事であったことで、殺人犯捜査係が捜査に当たることになった。が、亮一と失踪を結びつけることはできず、3か月後に捜査は終了している。岡田は、清二がヤバい仕事に手を出して消されたのだというが……!?

内容説明

5年前に起きた失踪事件のタレコミがあった。現役刑事が容疑者になり殺人犯捜査係が当たったが、有力な手掛かりがなく捜査は終了していた―。傍若無人に周りを引っ掻き回す女性刑事が、未解決事件を洗いなおす!乱歩賞作家の、エンタテインメント警察ミステリー。

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長、無職時代を経て、執筆活動を開始する。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。さらに、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞し、みごとダブル受賞を果たす。2009年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

125
むちゃくちゃ軽くて読みやすかった(笑)言い換えると、ほとんど捻りや仕掛けなど無くてシンプルで平坦な展開をただ追ってみたいな…それでも設定はしっかりしてるから満足度は低くはない。辰巳麻紀、そのあだ名“たつまき”の由来は「いきなりやって来て、捜査をしっちゃかめっちゃかにしちまうから」。確かに強引な言動は目立つけど、強烈なのは口の悪さ位なのが微妙…でも彼女を支えるチームな面々のキャラは憎めず魅力的♬バラバラに追っていた事実が、捜査の進捗のまま最後に繋がるのは分かりやすい。その哀しき結末はまさに悪しきスパイラル…2022/03/27

みっちゃん

93
辰巳麻紀、別名「たつまき」「いきなりやって来て、しっちゃかめっちゃかにしちまう」女刑事。漫才の掛け合いの如きセリフは楽しいけど、後から後から出てくる登場人物の多さには【沈底魚】同様、苦しめられた。全く関係ないように思われた2つの事件の意外な着地点には「ほお!」と膝を打った。思わぬ事がきっかけで、物事がどんどん悪い方へ転がってしまう、そこが曽根作品ならではかしらん。これで長編と短編集を2つずつ曽根作品を読んだが、独特の物語世界と予想外でぞくっとくる結末、今のところは断然、短編が面白い、と感じている。2015/02/07

タックン

69
題名と表紙の絵に惹かれて借りたけど、美人女刑事さんが期待以上に竜巻を起こしてくれなかったなあ・・・・・・・。事件捜査は意外にも地味でたんたんと話が進んだ割に最後は唐突に終わって拍子抜けしちゃった。2015/02/09

aquamarine

51
すごく軽いです。ミステリですが何も考えずにするっと最後まで読んでしまいました。主人公鬼切壮一郎の現部署に配属されるまでのいきさつのようなピリッと効いた部分はあるのですがタツマキの名を持つ上司の辰巳麻紀主任がのキャラが中途半端に薄くて、コンビのキャラを楽しむところまでいかずに物足りなかったのが残念です。もう少しキャラ立ちしてればシリーズでもいけるのではないでしょうか。この本自体は正直私には可もなく不可もなくという感じでしたが、この作家さんらしさとは違うタイプの話なので、またこういうのも読んでみたいです。2015/01/03

きさらぎ

48
女性刑事を含む捜査班ものは最近多いので、オリジナリティを出したいところだろうが、タツマキのキャラが地味。ドSほどはっちゃけてなくて姫川みたいなシリアスさもない。多少横暴でも仕事ができるなら良いが、タツマキは部下にやらせるだけで自分じゃ何もしていない印象(笑)背が高い以外にまったく魅力を感じない。もしやそこが他との差別化!?オチもあんまり好きじゃなかった。曽根さんは好きな作家なのでキビシイことを書いたけど、シリーズ化は難しいのでは?2015/02/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8327961
  • ご注意事項