出版社内容情報
5年前に迷宮入りしたはずの事件が、ある証言によって掘り起こされた。特命捜査対策室の辰巳麻紀が捜査開始──本格警察ミステリー!
鬼切壮一郎は新人刑事として捜査一課に配属になる。一課といっても殺人捜査係ではなく、「未解決事件」を専門に扱う特命対策室だった。配属初日、壮一郎は早速、辰巳麻紀主任と本所東署に向かった。岡田という窃盗の容疑者が、5年前に起きた失踪事件をネタに、量刑の取引を持ち掛けてきたのだ。事件とは、小久保清二が突然姿を消し、兄の亮一が殺人犯として疑われた事案を指す。通常、成人男性が失踪しただけでは警察は動かないが、清二の妻が亮一を犯人だと訴えたことと、亮一が現役の刑事であったことで、殺人犯捜査係が捜査に当たることになった。が、亮一と失踪を結びつけることはできず、3か月後に捜査は終了している。岡田は、清二がヤバい仕事に手を出して消されたのだというが……!?
内容説明
5年前に起きた失踪事件のタレコミがあった。現役刑事が容疑者になり殺人犯捜査係が当たったが、有力な手掛かりがなく捜査は終了していた―。傍若無人に周りを引っ掻き回す女性刑事が、未解決事件を洗いなおす!乱歩賞作家の、エンタテインメント警察ミステリー。
著者等紹介
曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長、無職時代を経て、執筆活動を開始する。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。さらに、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞し、みごとダブル受賞を果たす。2009年、「熱帯夜」で第62回日本推理作家協会賞・短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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