出版社内容情報
グリムの物語に柿本幸造さんのあたたかい絵と那須田淳さんのテンポのよい訳文で新たな命がふきこまれた名作絵本!お母さんやぎから「絶対に玄関のドアを開けてはいけない」と言われて、留守番をしている七ひきの子やぎたち。そこへおおかみがやってきます。子やぎたちは、おおかみの足を見て、おかあさんの足ではない、とドアを開けませんでした。するとおおかみは足に小麦粉をぬって、ドアを開けさせようとしますが……。子やぎたちとおおかみとのやりとりや、最後におおかみが子やぎにこらしめられるところなど、読みどころもたっぷりなグリムの名作。
那須田 淳[ナスダ ジュン]
著・文・その他
柿本 幸造[カキモト コウゾウ]
著・文・その他
内容説明
「ぜったいにドアをあけたらいけませんよ。」といわれていましたがこやぎたちは…。いちどは読んでおきたいグリムの名作を絵本化!
著者等紹介
那須田淳[ナスダジュン]
1959年静岡県生まれ。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で、産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞を受賞。青山学院女子短期大学で創作を教える
柿本幸造[カキモトコウゾウ]
1915年広島県生まれ。絵本画家。「どんくまさん」シリーズ(蔵冨千鶴子/作、至光社)の挿絵画家として知られる。1959年小学館児童文化賞受賞。1998年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りーぶる
23
これは大人の意見ですが、こやぎが食べられるのは受け入れられるんだけど、眠ったオオカミのお腹をハサミで割くっていうのが、もうグロテスクすぎて受け付けない。大人になるとこうも感覚が変わるのかと自分で焦った。麻酔もないのにお腹切られて寝ているとか、石詰められるとか・・・悪いのはオオカミだけど、やぎのお母さんシリアルキラーに見えてきた。(3歳8か月)2020/03/15
anne@灯れ松明の火
14
隣市分館。柿本さん追っかけ中。絵本ナビの「柿本幸造さん 生誕100周年記念特別企画 出版社・書店 座談会http://www.ehonnavi.net/specialcontents/contents.asp?id=190 を読み、柿本さんが以前描いた絵に、那須田さんが文を合わせた復刻版だと知り、興味があった。読んでみたら、何の違和感もなく、ピッタリした絵と文だった^^ 2015/10/30
あおい
9
小さくて真っ白なこやぎ達がとてもかわいい。狼も愛嬌があってあまり怖くない。お母さんやぎにお腹をハサミで切られ石をつめられても起きない狼は井戸の中へ…2023/07/04
ケニオミ
8
オオカミの復権を願って止まない私としては、どのようにオオカミが悪者として描かれているかついついチェックしてしまいます。この絵本も図書館で見つけ読んでしまいました。オオカミという言葉の前には「悪い」という枕詞がやはり付いていて、残念な思いがしました。「オオカミくんはピアニスト」のような心優しいオオカミが出る絵本がもっともっと世に出ることを願っています。2014/12/20
Sara
6
【3才9ヶ月】狼怖くないよと言うので、脅かしてやろうと、狼が家に入ってくるシーンで少し演出しながら読み聞かせ。そこからどっちがより怖い狼を演じられるか合戦がしばし続きました。お腹モゾモゾからのジョキジョキは母がさらのお腹を触りながら読んでいると、ムフムフ笑いながら聞いていて手を離すと「おかーさん、もう一回!」と気に入ったようでした。2019/12/14