ファンタズマゴーリア

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ファンタズマゴーリア

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  • サイズ B6判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062191159
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ミラーワールドの少年マルテは三つの世界を巡る。姿が変わり時を超えても、愛するリヱカに会えるのか?著者の新境地を開く大冒険譚!

ミラーワールドの少年マルテは、友人の実験に協力するために降り立った地上世界で、リヱカという人間の少女に出会う。リヱカは友情の印にとんぼ玉をマルテにわたし、マルテはお返しに時間を折りたたむことができるピーナツをわたす。元の世界に戻ろうとしたマルテは、なぜか未来の地上世界に行ってしまい、孫娘と暮らす老婦人となったリヱカと再会する。リヱカは50年間、ピーナツを大切に持っていたのだった。

マルテは賢い猿のイススリウス師に導かれ、女王リルンカ一世が統べる地中世界アタラクシアへ。マルテは前世の姿である少女マルタとしてよみがえり、ジャッカルの頭を持つマルコシアスや、多くの翼を持つ乙女マリ=ジャンヌら異形の仲間たちと合流する。軍隊に追われる仲間たちを救うべく、マルタは二つの剣を手にして立ち向かう。女王が聖なる生き物と敬う蝉の分身パンベロ―と共に、マルタたちは地上世界を経てミラーワールドへ戻ることを決意する。

しかし、仲間たちは地中世界へ行った記憶を喪い、一人ずつ姿を消していくのだった。最後のひとりとなったマルタは、再びリヱカと会うことは出来るのか?

とんぼ玉に導かれて、三つの世界を巡る少年マルテ。姿が変わっていても、時が経っていても、愛する人と再び会うことはできるのか――?  世界と時空を超える想いを壮大なスケールで描いた、著者の新境地を開く大冒険譚!

【著者紹介】
岡崎祥久(おかざき・よしひさ)
1968年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1997年「秒速10センチの越冬」で第40回群像新人文学賞、2000年『楽天屋』で第22回野間文芸新人賞受賞。著書に『バンビーノ』『南へ下る道』『首鳴り姫』『独学魔法ノート』『ctの深い川の町』『文学的なジャーナル』などがある。

内容説明

君のためなら、時空だって超えられる。とんぼ玉に導かれて三つの世界を巡る少年マルテの、めくるめく冒険譚!

著者等紹介

岡崎祥久[オカザキヨシヒサ]
1968年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1997年「秒速10センチの越冬」で第40回群像新人文学賞、2000年『楽天屋』で第22回野間文芸新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なしかれー

17
三つの世界を巡る話。初めての作家さんだったけれど、これは良い出会いをした。描かれる異世界はどれも魅力的。けれど、生きる目的を失いながら半永久的に生きるということを描いた内容に、魅力的な世界とは一線を画す冷たさを感じる。でもそれは、だからこそ生きることに意味があるのだというあたたかい想いの裏返しなのだと思う。2014/11/16

野のこ

10
時空をくぐりぬけた世界。分からないようで分かるようで、曖昧な世界。あぶくな日々。どこか冷めてるマルタ/マルタが切なかった。最後はリエカがちゃっかりピーナッツ半分サイズにちょうど良い巾着袋を持ってたのが微笑ましかったです。そして希望をお守りに。水になった男がつくった青いとんぼ玉行方は何処へ?この可愛いイラストでアニメにしてほしいです。2016/09/27

8
あらすじを読んで「?」となりましたが、内容も不思議でファンタジーで理解し難い雰囲気でした。もちろんそれが良い所で、正にすべてがあいまいな世界。姿もあいまいなら場所も、時間もあいまい。こころもあいまい。伝わるものも伝わらなさそうな感じですが、なにかすっと入ってくる、大切なことが伝わってきた気がします。これを漫画かアニメなどの映像で見てみたいですね。あのシーンはどうなるのだろう、と妄想できる良い読後感でした。2015/02/17

春咲 春菜

7
こういうファンタジー小説は読んだことがなかったので、読んでいてとても新鮮でした。 読み終わったあとのなんともいえない心地よさと余韻… 是非ファンタジー好きな方に読んで実感してもらいたい!2017/12/23

孤望

6
「愛しい」「懐かしい」という感情を残していく、未知の物語。寓話とはこういう風にだって書ける、と想像力の可能性を見せつけられる。よくわからないのに、ある確かなルールや法則が存在していると感じるのが、作家の力の証拠だろうと思う。円環すること、消えてしまうはずなのに消えないこと、その儚さと美しさ。それはきっと、人間存在、生命存在のもつ根源的な郷愁。繰り返し続けるのに、儚い。繰り返し続けるから、儚い。「愛」は、消えるものへの、もう二度と会えないかもしれないものへの、思い。そして、手の中にある、あぶくの日々。2014/11/23

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