オロマップ - 森林保護官樋口孝也

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  • サイズ B6判/ページ数 215p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062189644
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

圧倒的な北海道日高の自然。森林局支所に勤務する森林保護官たち。日々起こる事件と自然の中に生きる人を大藪賞候補作家が活写する。

オロマップ:北海道の日高山脈の南麓に吹く強風。
北海道森林事務局日高支所に勤務する二人の森林保護官。愛想はないが頼れる男・山崎とその部下・樋口孝也。前作『光る牙』で羆との死闘を繰り広げた二人が、森林事務所に日々持ち込まれる事件と対峙するミステリータッチの連作短編集。
*ニホンザリガニの保護に執念を燃やす自然団体の男。その裏側にある暗い炎のとは……。「砕けた爪」
*頻発するエゾシカと車の接触事故。心優しきラーメン屋の主人は、あるトラブルに巻き込まれてしまう……「溢れる森」
*林道計画の撤回を求め、抵抗運動を続ける男。山に生きる男の先にあるものは……「土葬」
*丹精込めて育てたサラブレットの怪死事件が連続する、羆の食害が疑われたが山崎と孝也はどうしても納得できなかった……「裂傷」
*山崎のむすめ・さゆみが連絡を絶った。わずかな頼りからその足取りを追い、孝也はオオワシの飛来地へと向かう……「オロマップ」(表題作)
*降海型の虹鱒が住むという秘密のポイント・十二ノ沢に、孝也は向かう。そこで出会った謎の男と孝也は釣り勝負をするが……「波打つ背」
 北海道の駐屯地所属の元自衛官・行動派作家が大自然に生きる人の姿を活写する、ネイチャー・アクション・ノヴェルの誕生。

オロマップ:北海道の日高山脈の南麓に吹く強風。
北海道森林事務局日高支所に勤務する二人の森林保護官。愛想はないが頼れる男・山崎とその部下・樋口孝也。前作『光る牙』で羆との死闘を繰り広げた二人が、森林事務所に日々持ち込まれる事件と対峙するミステリータッチの連作短編集。
*ニホンザリガニの保護に執念を燃やす自然団体の男。その裏側にある暗い炎のとは……。「砕けた爪」
*頻発するエゾシカと車の接触事故。心優しきラーメン屋の主人は、あるトラブルに巻き込まれてしまう……「溢れる森」
*林道計画の撤回を求め、抵抗運動を続ける男。山に生きる男の先にあるものは……「土葬」
*丹精込めて育てたサラブレットの怪死事件が連続する、羆の食害が疑われたが山崎と孝也はどうしても納得できなかった……「裂傷」
*山崎のむすめ・さゆみが連絡を絶った。わずかな頼りからその足取りを追い、孝也はオオワシの飛来地へと向かう……「オロマップ」(表題作)
*降海型の虹鱒が住むという秘密のポイント・十二ノ沢に、孝也は向かう。そこで出会った謎の男と孝也は釣り勝負をするが……「波打つ背」
 北海道の駐屯地所属の元自衛官・行動派作家が大自然に生きる人の姿を活写する、ネイチャー・アクション・ノヴェルの誕生。

【著者紹介】
吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

147
『光る牙』に続く森林保護官シリーズ2作目で、前作も読みやすかったですが、今作は連作集なので、更に読みやすくいいテンポで読了できました。前作で主人公の「孝也」と上司の「ヤマさん」はキャラも間柄も確立しているので、今作はとにかく物語の描写に集中することができ、6編それぞれの‘自然’に関する描写が秀逸でした。前作は羆との戦いを中心に、その恐怖心の描写が印象的でしたが、今回は自然の恐怖が特筆する部分かなと。特に表題にもなっている『オロマップ』なる強風の書き方は、息もつけぬ圧巻な描写でした。今後の展開も楽しみです。2014/09/25

モルク

71
「光る爪」に続く森林保護官樋口シリーズ第2弾。今回は短編集、ヒグマは気配を感じるだけで登場しなかったのは残念だが、エゾシカ、オオワシ北海道に生息していないはずの猪それに加え地滑りなど自然を相手に奮闘する姿を描く。自然や野性動物との共存、絶滅から守り増えすぎれば駆除する。人間の生活を守るため人の手が加えられる、それはいたしかたないのかもしれない。がその間をかいくぐる密猟(漁)者には怒りが。危険と隣り合わせの中森林保護官の自然を守る姿に感謝。そしてさゆみと樋口の間に今後進展はあるのかも興味深い。2018/03/27

ゆみねこ

70
羆との戦いのあとの、森林保護官・樋口孝也の物語。ニホンザリガニの密漁・増えすぎたエゾシカ・林道計画に反対する男・サラブレッドの怪死事件・さゆみの遭難事件・中学時代の孝也の虹鱒釣りの話、どれも読みごたえのあるものでした。2016/06/11

ゆみきーにゃ

56
《図書館》森林保護管シリーズ2作目。今回は短編。表題のオロマップに土葬に山の恐ろしさを感じ波打つ背に山の神秘さを感じました。2014/10/12

cryptoryou

41
森林捜査官シリーズ第二弾、外来種のウチダザリガニと絶滅危惧種のニホンザリガニ、絶滅まで危惧されたが現在は増えすぎて害獣となったエゾシカ、北海道には棲息していなかったはずの猪、オオワシの生息、そして登場はしなかったけどヒグマ、北国ならではの植生に、土石流の脅威、雪山での遭難と、圧倒的な大自然を描く連作短編集。北海道のスケールの大きさを感じると同時に、自然環境の悪化や共生の難しさも感じるお話しでした。釣り好きの私としては、ラストの「波打つ背」はワクワクしながら読みました。スチールヘッド釣ってみたいなぁ(^^)2017/05/17

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