出版社内容情報
「あほうっ、かざはるさまは人間などではないっ」小学5年生・遊川迅の前に現れた妖怪たち。目的は兄の風春を取りもどすことで!?「こちらでございみゃすよ」
はっとして視線を下に向けると、迅のハーフパンツのふとももの上に、子猫ぐらいの大きさの〈なにか〉がいた。
頭でっかちで、おなかがぽこんと出ていて、手足がねずみのように細くて小さい。
「な、なに? え、まさか……妖怪?」
「ご名答でございみゃすー」
*
遊川迅は小学校で一番足が速い。
でも、ふつうの小学生だ。
ひとつ上の風春は容姿端麗、完全無欠なお兄ちゃん。
それでも、ふつうの小学生だと思ってた。
妖怪がわんさか家に来るようになるまでは!
石川 宏千花[イシカワ ヒロチカ]
著・文・その他
イケダ ケイスケ[イケダ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
遊川迅は小学校でいちばん足がはやい。でも、ふつうの小学五年生だ。ひとつ上の風春は完全無欠なお兄ちゃん。それでも、ふつうの小学生だと思っていた。妖怪がわんさか家にくるまでは!
著者等紹介
石川宏千花[イシカワヒロチカ]
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
47
児童書。かなりさっくり読めるし、一話一話が短くて、展開が早い。一歳違いの、メチャクチャ優秀な兄がいるのだけれど、その兄が実は妖怪だという話。シリーズ化されるんだろうな。絵本、ゾロリと来て、次くらいの読みものとしていいかも。2014/10/31
杏子
27
軽く読めて、本が苦手な子にはいいかもしれない。ストーリー的にはもうちょっと…。続きはないのか。続編あったら、もうちょっと面白くなったかも?2016/06/15
しーまま
15
最近お気に入りの石川宏千花さん。低学年向けのおはなしで読みやすくて面白かった。これもシリーズ化するのかな。2014/09/09
ダージリン
15
石川さんの書く兄弟がとっても好きです(笑)。そして、いっぱいある挿絵がお話にぴったりで、妖怪も可愛らし過ぎる~♪2014/07/18
バニラ風味
12
小5の迅と兄は一つ違い。でも、兄は迅とは違って、落ち着いてて…モテる。ま、オレはオレ。なんて、それなりの日々を送って兄弟2人は、ある日、誰かにつけられていることに気が付いた。そして、自宅で突然、妖怪に出会う。その妖怪とは、意外にユニークでかわいらしく、そいつにクールに対応する兄を見て、迅はまたまた、感心するのだった。この方の著作は読みやすく、その世界に入りやすい。今回も、また、すんなりと、方言を使う妖怪ワールドにはまってしまった。2014/09/11