球童 伊良部秀輝伝

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球童 伊良部秀輝伝

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  • サイズ B6判/ページ数 323p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062188944
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0095

出版社内容情報

投げた、打たれた、揉めた、怒った、殴った・・・それでも野球に対する、こだわりと愛は生涯変わらなかった伊良部秀輝の「42年間」2011年7月、伊良部秀輝はロサンゼルスの自宅で自ら命を絶った。享年42。
日米両国の野球界で活躍した右腕が残した成績は106勝104敗に過ぎない。しかし、その数字では語ることができない記憶に残る投手だった。158キロの日本球界最速記録達成、大リーグ移籍をめぐる大騒動、アジア人初のチャンピオンリング獲得(ワールドシリーズ制覇)、2度の逮捕歴、複雑な家庭環境、突然の死・・。
沖縄県コザ(現在の沖縄市)に生まれた伊良部は、尼崎で少年時代を過ごし、野球の才能を認められ、香川尽誠学園にスカウトされる。87年のドラフト会議でロッテに1位指名を受けて入団。94年には最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得し、その実績を引っさげヤンキース入り、98年にはチームの世界一に貢献した。2003年には日本球界復帰、阪神タイガース入りしてチームをリーグ優勝に導く。05年に一度は引退し、ロサンゼルスでうどん屋経営に乗り出すが、09年から米独立リーグ、四国・九州アイランドリーグで再びプレーする。そして10年1月に引退を表明した。
伊良部は、多くの人とぶつかり、誤解されながらも、野球を深く愛し、活躍の場、自分を認めてくれる場を求め続けた。それはコザ、尼崎、善通寺、千葉、ロス、ニューヨーク、大阪、高知と、日米各地をめぐる長い旅でもあった。
死の直前に伊良部本人にロングインタビューをした著者は、伊良部秀輝の歩いた日米の土地を歩き、知人たち、さらにはメディアの取材に登場したことがない実父を訪ねる。いままで誰も知らなかった「伊良部秀輝」の姿が、ここにある。

はじめに 最後のインタビュー 
第1章 尼のごんた
第2章 尽誠学園立志寮
第3章 覚醒 
第4章 肉を切らせて骨を断つ
第5章 「しばくぞ」
第6章 絶頂と挫折
第7章 日本復帰 
第8章 二度目の引退
第9章 孤独
第10章 実父の告白
あとがきに代えて 伊良部秀輝を巡る旅の終わりに


田崎 健太[タザキ ケンタ]
著・文・その他

内容説明

2011年7月、伊良部秀輝はロサンゼルスの自宅で自ら命を絶った。享年42。多くの人とぶつかり、誤解されながらも、野球を深く愛し、活躍の場、自分を認めてくれる場を求め続けた伊良部秀輝の長い旅路を描き切った人物ノンフィクション!

目次

第1章 尼のごんた
第2章 尽誠学園立志寮
第3章 覚醒
第4章 肉を切らせて骨を断つ
第5章 「しばくぞ」
第6章 絶頂と挫折
第7章 日本復帰
第8章 二度目の引退
第9章 孤独
第10章 実父の告白

著者等紹介

田崎健太[タザキケンタ]
1968年3月13日京都市生まれ。ノンフィクション作家。早稲田大学法学部卒業後、小学館に入社。『週刊ポスト』編集部などを経て、1999年末に退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

106
ロッテ・ヤンキース・阪神で活躍した 伊良部秀輝投手の人生を追った作品である。 すば抜けた才能を持ちながら、ふてぶてしい態度から 誤解の多かった伊良部の若き日々が 甦る…ヤンキース移籍時のロッテ球団との暗闘・アメリカメジャーリーグでの日々・阪神ででの活躍・そして 引退、再挑戦… 2011年42歳で 自らの命を絶った伊良部の 人生は 儚く心に痛い。メディア報道からは 知り得なかった伊良部の苦悩が伝わってくる… スポーツノンフィクションだった。2022/04/06

kuma

26
太く短く、不器用で短命な生き方。 傲慢さと繊細さ、投手を語る上でよく表現される。丁寧に取材されているのに、何かしら物足りなく感じるのは、下手な推測や思惑がないからだろうかな!? 2018/10/12

kawa

10
人間バランスが大事ということか。若いうちから一芸に秀で、周りからチヤホヤされると勘違いしてしまうんだろうな。周りの人たちも彼の能力を利用しようとしただけで、きちんとした師がいなかったのが可哀想。惜しいな。2015/06/21

snakedoctorK

9
いいドキュメンタリーだ。こういう良い本はどんどん次が読みたくなる反面終わって欲しくない、永遠に続いて欲しいという思いがせめぎ合うものだ。この本は正にその通りのものだった。 伊良部氏は田崎健太氏に 「俺はアメリカに父親を探しに来たのではない」 「そもそも、父親がアメリカ人だということを知らなかったんだから」 そう告白する。 もちろん、ウソである。いや、話すべき相手を見極める過程にあったためのリトマス試験紙の言葉だったと言い換えよう。 名著である。2014/09/24

よっしー

8
★★★☆繊細で不器用、生き方が下手だったな。2015/06/21

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