出版社内容情報
たんぽぽの明るさ、優しさ、逞しさを称えつつ、綿毛が飛びたつさまに子どもたちの旅立ちを重ねあわせた一遍の詩を絵本として贈る
たんぽぽの明るさ、優しさ、逞しさを称えつつ、綿毛が飛びたつさまに子どもたちの旅立ちを重ねあわせた一遍の詩を絵本として贈る
内容説明
明るくやさしく生命力あふれるたんぽぽに託して子どもたちの旅立ちに贈る言葉。多くの子どもたちに読み継がれている教科書の説明文、「たんぽぽのちえ」(小学2年国語・光村図書)の作者が遺していた詩から。
著者等紹介
植村利夫[ウエムラトシオ]
1909年和歌山県生まれ。和歌山師範学校を卒業後、小学校で教鞭をとる。1935年上京、1945年4月に召集令状を受ける。1945年11月に復員後、都内の中学校で教師・教頭・校長を歴任。生涯を多くの子どもたちと過ごした。自然への敬虔な情操と探究心を培う教育をめざし、研究者としても名を馳せ、日本蜘蛛学会の創設に携わる。1988年没
網中いづる[アミナカイズル]
1968年生まれ。大分県立芸術短期大学卒業。アパレル会社勤務を経て2002年にイラストレーターとして独立。出版物や広告などで活躍。2007年、講談社出版文化賞さし絵賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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tokotoko
36
たんぽぽが大好きな作者が綴った「たんぽぽ記」。ほのぼのとした文を、素朴な絵が応援してくれてます。たんぽぽの葉っぱに止まってるテントウムシが可愛いよ!そして、たんぽぽのたねを「パラシュート」と表現してるところが、なるほど!って思いました。でもふと思い出してしまった。この春、私がタンポポや綿毛やテントウムシを写して喜んでた草むらが・・・ある日・・・すっかり刈り取られてしまってたことを。でも、また来年!たんぽぽは強いから、どこにでも生えてくる!って・・・いつのまにか私の「たんぽぽ記」・・・になってるよ!2014/05/04
新田新一
34
表紙に描かれた鮮やかなたんぽぽの絵に惹かれて、図書館で手に取りました。ひまわりもそうですが、黄色い花は見る人の心を元気にしてくれます。たんぽぽの生態をさりげなく描きながら、結末に向かって物語が盛り上がっていき、最後は作者の真摯な祈りが書かれていて、感動しました。この絵本に書かれているように、たんぽぽは人間を励ましてくれる花です。春になってたんぽぽを見つけたら、この絵本のことを思い出すと思います。2024/12/07
shiho♪
22
新一年生に読み聞かせ。図書室のオリエンテーションにて。みんなじっくり聞いてくれました。 綿毛の絵の場面では、みんなで一緒に「ふぅー」って吹いてもらいました。次のページには空に舞い上がる綿毛のパラシュートの絵が😁✨✨ 読んだ後に、「先生のお話上手だった~」と数人の子に褒められて、私もホクホクでした🎵 図書室初めてだし、楽しいお話の方が良かったかな~と心配しましたが、落ち着いた文章とほんわかな絵が子どもたちの心にも伝わったと思います。2021/04/21
たーちゃん
20
息子は「すごいお花はたんぽぽだけじゃないよ」と言っていました。2023/04/01
しーまま
20
卒業する子に読んであげたいと思っていた絵本。6年生最後の読み聞かせで使いました。たんぽぽのように大空に飛び立ってほしいものです。2015/03/03
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- 和書
- 久保修切り絵画家の半生