出版社内容情報
絶望した大衆が生んだ「政府・日銀超人伝説」の正体と、アベノミクスへの過剰な期待を脱し、真の意味で日本経済が浮上する方策とは?水戸黄門でもスーパーマンでも、普段は冴えない一般人が超人に変身し、悪者を退治する。「アベノミクス」というのは、まさにこれにハマった格好だ。「悪いのは日銀だ」とわかりやすく敵を見つけ出す。必殺技は「三本の矢」。
経済政策の現場でもこうした「超人バイアス」が認められる。しかし、権力者にそういう力はあるのだろうか。熟柿が勝手に落ちたのを、あたかも「自分が木をゆすったからだ」と言う人間の言葉をそのまま伝える必要はない。それを、「すごいですねー」と持ち上げてばかりいると、今度は、私たちが「落ちた柿の実を枝につけろ」と、無理を期待するようになる。 世界経済の流れを見ることなしに日本だけを見ているなら、「株高も円安もアベノミクスのおかげ」という話になってしまう。
絶望した大衆が生む「政府日銀超人伝説」の正体と、日本が真の意味で浮上するために必要なことは何か、日本を代表するトップストラテジストが説く!
●はじめに
●第1章/アベノミクスへの過剰な期待と失望
●第2章/日銀超人伝説のタネ明かし
●第3章/ 「100年に一度の危機」からの正常化
●第4章/期待はずれに終わった「期待」
●第5章/ユナイテッド・アローズとしての「三本の矢」
●第6章/日本型経営の再評価とデフレ脱却
●第7章/未来志向の「保守」再生
●最終章/「東京オリンピック」という過去と未来
●おわりに
北野 一[キタノ ハジメ]
著・文・その他
内容説明
円安株高という「熟柿」が落ちてきたのは、「超人」が木を揺さぶってくれたから…?アベノミクスが成功したとの思いが共有されればされるほど、日本経済の復活は遅れる!絶望した大衆が求める「奇跡」。「プラザ合意」は為替を“動かした”のか?FRBバーナンキの言う「無制限」の意味。「100年に一度の危機」からの正常化。まずは、足元を見つめよ…。
目次
第1章 超人伝説のタネあかし
第2章 アベノミクスへの期待と失望
第3章 「100年に一度の危機」からの正常化
第4章 期待はずれに終わった期待
第5章 ユナイテッド・アローズとしての「3本の矢」
第6章 日本型経営の再評価とデフレ脱却
第7章 未来志向の「保守」再生
最終章 「東京オリンピック」という過去と未来
著者等紹介
北野一[キタノハジメ]
バークレイズ証券株式会社マネージング・ディレクター、日本株チーフ・ストラテジスト。1982年、大阪大学法学部卒業後、三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。1997年より東京三菱証券(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)にて株式会社ストラテジストを担当。2006年、株式調査部チーフストラテジストとしてJPモルガン証券に入社。2013年、バークレイズ証券に入社。米国『インスティテューショナル・インベスター』誌の株式ストラテジスト部門で3回にわたり1位にランクされる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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