出版社内容情報
東日本大震災。神戸から被災地の小学校に赴任した小野寺先生。被災地の現実に生徒たちと共に向かい合う小野寺。希望を描く連作短編集
2011年3月11日、東日本大震災。地震・津波による死者・行方不明者は2万人近くのぼった。
2011年5月、被災地にある遠間第一小学校に、応援教師として神戸から小野寺徹平が赴任した。小野寺自身も阪神淡路大震災での被災経験があった。
東北の子供には耳慣れない関西弁で話す小野寺。生徒たちとの交流の中で、被災地の抱える問題、現実と向かい合っていく。被災地の現実、日本のエネルギー問題、政治的な混乱。小学校を舞台に震災が浮き上がらせた日本の問題点。その混乱から未来へと向かっていく希望を描いた連作短編集。
被災地の子供が心の奥に抱える苦しみと向かい合う「わがんね新聞」、福島原子力発電所に勤める父親を持つ転校生を描いた「“ゲンパツ”が来た!」、学校からの避難の最中に教え子を亡くした教師の苦悩と語られなかった真実を描いた「さくら」、ボランティアと地元の人たちとの軋轢を描く「小さな親切、大きな……」、小野寺自身の背景でもある阪神淡路大震災を描いた「忘れないで」。そして、震災をどう記憶にとどめるのか? 遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。
阪神大震災を経験した真山仁だからこそ描くことのできた、希望の物語。
被災地の子供が心の奥に抱える苦しみと向かい合う「わがんね新聞」
福島原子力発電所に勤める父親を持つ転校生を描いた「“ゲンパツ”が来た!」
学校からの避難の最中に教え子を亡くした教師の苦悩と語られなかった真実を描いた「さくら」
ボランティアと地元の人たちとの軋轢を描く「小さな親切、大きな……」
小野寺自身の背景でもある阪神淡路大震災を描いた「忘れないで」。
震災をどう記憶にとどめるのか? 遠間第一小学校の卒業制作を題材にした「てんでんこ」の六篇を収録。
【著者紹介】
1962年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年熾烈な企業買収の世界を赤裸々に描いた『ハゲタカ』でデビュー。
2007年、『ハゲタカ』『ハゲタカ2』(「バイアウト」改題)(講談社文庫)がNHKドラマに、2009年、「ハゲタカ・シリーズ三作目となる『レッドゾーン』(講談社文庫)が映画化される。
2012年、地熱発電を題材に日本のエネルギー問題に迫る小説『マグマ』(角川文庫)がWOWWOWで5話連続ドラマ化された。そのほかの著書に、農政問題に切り込む『プライド』『黙示』(共に新潮社)、政治の混迷、原発問題に迫る渾身作『コラプティオ』(文藝春秋)では直木賞、山田風太郎賞候補にもなった。
最新刊は「ハゲタカ」シリーズ」第四作目となる『グリード』。
内容説明
東日本大震災から三年の月日をかけ紡ぎ出された希望と祈りの物語。著者自らが体験した阪神・淡路大震災。そして2011年3月11日。被災地の小学校を舞台に描かれる「六つの願い」。
著者等紹介
真山仁[マヤマジン]
1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年『ハゲタカ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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