出版社内容情報
NHKの番組『ネットワークでつくる放射能汚染地図』で脚光を浴びた「行動する科学者」初の著書。福島で3年体験した放射能の現実。原発事故は
まだ何も終わっていない。
そのことを日本人は
忘れてはならない。
福島で被災者とともに闘い続ける科学者の
3年におよぶ真実の記録!
福島に住む人々は、いまだ真相のわからない
被害に立ち向かっている。
福島第一原発事故直後、さまざまな学者がメディアで話題になったが、
なかでも、NHKのETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』で、
行動する科学者として脚光を浴びた木村真三氏、初の著書。
彼の3年にわたる福島を中心にした日本とチェルノブイリでの活動を記しながら、
今も続いていてまったく終わっていない原発事故の影響について、科学者の視点からさまざまな警鐘を鳴らす。
3年経って、あまり影響を感じないから、もう自分には関係ないと思っている無関心な人間たちにも、
あらためて「まだ終わっていないし、自分にもまだ関係あること」と再認識させる。
3年目の3.11を目前にして、今こそ世に問う。
はじめに 現場の「いま」を伝える必要性
第一章 闘いの前線
1 福島に礎を置く
私の拠点
第三者機関の必要性
誰のための情報なのか
2 環境省に問う
甲状腺検査を読み解く
ナロージチでの出会い
「スクリーニング効果」の功罪
3 原発直下の町、双葉町の葛藤
復興まちづくり委員会での攻防
「超」ホットエリア:山田地区
初期被曝の真相
第二章 市民科学者を育てる理由
1 志田名地区との出会い
高濃度汚染と向き合う
キ
木村 真三[キムラ シンゾウ]
著・文・その他
内容説明
原発事故はまだ何も終わっていない。そのことを日本人は忘れてはならない。福島で被災者とともに闘い続ける科学者の、3年におよぶ真実の記録。
目次
第1章 闘いの前線(福島に礎を置く;環境省に問う;原発直下の町、双葉町の葛藤)
第2章 市民科学者を育てる理由(志田名地区との出会い;汚染地図がもたらした自主性;市民科学者養成講座)
第3章 放射能がもたらす分断(家族の分断;友人・知人、地域社会との分断)
第4章 忍び寄る見えない動き(当事者の声はどこへ;経済活性化と原発再稼働は関係あるか;隠されてゆくチェルノブイリの真実)
第5章 放射能と暮らす時代を生き抜くために(ウクライナの教え;バランス感覚の重要性「答えはひとつ」ではない;未来に何を残すのか)
著者等紹介
木村真三[キムラシンゾウ]
1967年愛媛県生まれ。放射線衛生学者。2000年北海道大学より博士号(地球環境科学)取得。放射線医学総合研究所、労働安全衛生総合研究所を経て2011年8月より獨協医科大学准教授、同大国際疫学研究室長。チェルノブイリ原発事故被災地ウクライナにおける健康調査の功績からジトーミル国立農業生態学大学より名誉教授号を授与される。東海村臨界事故の経験から、福島第一原発事故直後に現地入りして放射線量測定、サンプル採取を実施。汚染の実態を明らかにし、その様子はNHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」で反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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