「放射能汚染地図」の今

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「放射能汚染地図」の今

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062188029
  • NDC分類 539.68
  • Cコード C0036

出版社内容情報

NHKの番組『ネットワークでつくる放射能汚染地図』で脚光を浴びた「行動する科学者」初の著書。福島で3年体験した放射能の現実。原発事故は
まだ何も終わっていない。
そのことを日本人は
忘れてはならない。

福島で被災者とともに闘い続ける科学者の
3年におよぶ真実の記録!

福島に住む人々は、いまだ真相のわからない
被害に立ち向かっている。

福島第一原発事故直後、さまざまな学者がメディアで話題になったが、
なかでも、NHKのETV特集『ネットワークでつくる放射能汚染地図』で、
行動する科学者として脚光を浴びた木村真三氏、初の著書。
彼の3年にわたる福島を中心にした日本とチェルノブイリでの活動を記しながら、
今も続いていてまったく終わっていない原発事故の影響について、科学者の視点からさまざまな警鐘を鳴らす。

3年経って、あまり影響を感じないから、もう自分には関係ないと思っている無関心な人間たちにも、
あらためて「まだ終わっていないし、自分にもまだ関係あること」と再認識させる。
3年目の3.11を目前にして、今こそ世に問う。

はじめに 現場の「いま」を伝える必要性
第一章 闘いの前線
 1 福島に礎を置く
    私の拠点
    第三者機関の必要性
    誰のための情報なのか
 2 環境省に問う
    甲状腺検査を読み解く
    ナロージチでの出会い
    「スクリーニング効果」の功罪
 3 原発直下の町、双葉町の葛藤
    復興まちづくり委員会での攻防
    「超」ホットエリア:山田地区
    初期被曝の真相
第二章 市民科学者を育てる理由
 1 志田名地区との出会い
    高濃度汚染と向き合う
    キ


木村 真三[キムラ シンゾウ]
著・文・その他

内容説明

原発事故はまだ何も終わっていない。そのことを日本人は忘れてはならない。福島で被災者とともに闘い続ける科学者の、3年におよぶ真実の記録。

目次

第1章 闘いの前線(福島に礎を置く;環境省に問う;原発直下の町、双葉町の葛藤)
第2章 市民科学者を育てる理由(志田名地区との出会い;汚染地図がもたらした自主性;市民科学者養成講座)
第3章 放射能がもたらす分断(家族の分断;友人・知人、地域社会との分断)
第4章 忍び寄る見えない動き(当事者の声はどこへ;経済活性化と原発再稼働は関係あるか;隠されてゆくチェルノブイリの真実)
第5章 放射能と暮らす時代を生き抜くために(ウクライナの教え;バランス感覚の重要性「答えはひとつ」ではない;未来に何を残すのか)

著者等紹介

木村真三[キムラシンゾウ]
1967年愛媛県生まれ。放射線衛生学者。2000年北海道大学より博士号(地球環境科学)取得。放射線医学総合研究所、労働安全衛生総合研究所を経て2011年8月より獨協医科大学准教授、同大国際疫学研究室長。チェルノブイリ原発事故被災地ウクライナにおける健康調査の功績からジトーミル国立農業生態学大学より名誉教授号を授与される。東海村臨界事故の経験から、福島第一原発事故直後に現地入りして放射線量測定、サンプル採取を実施。汚染の実態を明らかにし、その様子はNHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」で反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

9
NHK ETV特集「ネットワークでつくる放射能汚染地図」の木村先生の本である。著者は真面目で誠実な信頼できる方なんだろう、原発事故が起きると仕事を辞めて、福島に行って放射線量を測定して、結果を残らず公表して、福島の人々にどうしたらいいかアドバイスをし続ける。ぜひ多くの人に読んで欲しい。その結果、食品については福島産でも市場に出ているものは基準値以下で安全だということだが、基準値の設定の仕方は果たしてどうなのか、その事にも触れてほしかった。2015/01/03

めぐみ

4
何も終わっていない。まさにこの一言に尽きる。2016/08/19

coolflat

4
「放射能汚染地図」の今となっているが、3年にわたる放射能汚染を実測した地図を解説した本ではなく、福島に移り住んだ著者が2年間を通して聞いた現場の声が書かれていると言った方が分かりやすい。地元に寄り添う、科学に忠実、何よりも現場を知ることが大切。著者の考えに納得する部分は多い。著者は放射能被曝を過小評価してはいけないとは言う。だが著者の考えでは、往々にして為政者に利用されうるのではないかと思う。結果的に過小評価に繋がりはしないか。結局、汚染地で生活することを奨励しているのではないか。エートスではないのかと。2014/07/11

omatsu

3
木村真三氏の最新の著書、もう少し過激な内容を期待していたが。。。良識ある内容。福島に移住して住民とともに放射能汚染地図を作り、住民それぞれが自分で考え判断することの重要性を説く。私も福島に転勤希望を出し移住したのも実際に自分の目でみて感じたいと思ったからである。そして、福島の住民とともに研究をしている著者ならではの目線で、フクシマの住民間の分断を指摘している。なるほど、これだったのか。。。2014/04/02

konaka

2
3+2014/11/13

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