食彩の文学事典

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 335p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062187787
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作家の描いた風景から、日本の食の時代背景をさぐった名物エッセイ。彩りゆたかに文学と食を描き出す、前代未聞の文学事典!

ひとつの食べ物を切り口に、過去、作家たちがその食べ物をどのように作品に描いてきたかを詳細に調べ、文学の映し出した風景から、日本の食の時代背景をさぐった労作です。谷崎潤一郎の好んだ鮎雑炊、林芙美子の思い出のうどん、島尾敏雄を見舞った吉行淳之介と安岡章太郎が帰りに食べた炒飯など、文士たちの知られざるエピソードから、川上弘美、青山七恵、酒井順子らの描く食べ物まで、彩りゆたかに文学と食を描き出す、前代未聞の文学事典!

【著者紹介】
1939年東京生まれ。慶応大学卒業後、朝日新聞社入社。「週刊朝日」編集部在籍時に池波正太郎、松本清張をはじめとする数々の作家を担当。大学教授を経て文芸ジャーナリストに。食に造詣が深く、文学と食に関する著書を多く手がける。著書に『美味は別腹』(ランダムハウス講談社)、『池波正太郎と歩く京都』(とんぼの本)、『池波正太郎の江戸料理を食べる』(野崎洋光との共著・朝日新聞出版)など。

内容説明

谷崎潤一郎の好んだ鮎雑炊、林芙美子の思い出のうどん、池波正太郎の描いたカツオ飯など知られざるエピソードから小説の名場面まで、250冊を読み解いた!

目次

雑煮
おでん
鱈(タラ)
鮟鱇(アンコウ)
カツ丼
花見団子
竹の子
桜桃(サクランボ)
浅蜊(アサリ)
鰹(カツオ)〔ほか〕

著者等紹介

重金敦之[シゲカネアツユキ]
1939年東京生まれ。慶應義塾大学卒業後、朝日新聞社入社。「週刊朝日」を中心に多くのベストセラー小説を手がけた。「楽しい食卓を囲める人は、すべて食通」を持論とする。在社中から、食文化と外食産業についてのエッセイを各誌に執筆。天の恵みである食材への感謝とそれを生産、料理する人への敬意を尊重する視点は、料理人からも広く支持されている。退社後、大学教授を経て、文芸ジャーナリスト。飲食文化を研究する「重金塾」を開講し、編集者やフリーライターの指導にあたった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫耳

2
読んだことのある作品もいくつか載っており、美味しそうな表現に再読したくなった。長崎訓子さんの絵も素敵。2014/06/20

sai

2
いろいろな作家の食材への思い入れなどが作品に上手く反映されているし、食材同様に読んだことのない作品への興味もわいた。2014/03/12

Rie

1
食材別に様々な作家がどのように描いてきたか、作品の引用などを用いて語っている。面白い試みだし、割とすらすら読めたが、最近食べ物関係の本をよく読んでいるからだろうか、少々食傷気味。食べたいよりも作品を読んでみたい、の方が先に立つかな。2014/05/27

たま

1
牡蠣、大根、すし、ああ、おいしい。2014/02/26

Naranja

0
美味しそうな本、っていうと私の中では北森鴻さんの香菜里屋シリーズや高田郁さんのみをつくし料理帖が好きなのですが、取り上げられていたのは純文学が多かったです。 私は食わず嫌い(ぬるり系、ネバネバ系)も含め好き嫌いが多いのですが、何で文章で読むと美味しそうに思えるんだろう。同じように好き嫌いが多かった角田光代さんが秋刀魚のはらわたを美味しいと思えるようになったのにびっくり!私は未だにはらわたが駄目で、「はらわたが食えないうちは大人じゃない」と母に度々言われます……、まだまだ大人になれそうにはありません。2014/09/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7822637
  • ご注意事項