出版社内容情報
幼いころから陶工をめざし、民藝運動を経て自らの宇宙を獲得した河井寛次郎。その素晴らしい作品世界を一望できるファン必携の一冊。芸術と哲学の全貌
生涯一陶工の作品群150点余収録
幼いころから陶工をめざし、民藝運動を経て自らの宇宙を獲得した河井寛次郎。その素晴らしい作品世界を一望できるファン必携の一冊。
※本書は1998年10月に小社から刊行した『河井寛次郎の宇宙』を加筆・修正し、新装版として再刊行したものです。
何という今だ 今こそ永遠
河井寛次郎の汎神論(はんしんろん)的世界 梅棹忠夫
寛次郎の建築 清水泰博
寛次郎の作陶 諸山正則
彗星誕生─陶芸界デビュー前後─
用即美の頃、草花文─中期─
不定形の時代─戦後─
熱情と歓喜─晩年─
表現者 河井寛次郎 荒川玄二郎
寛次郎の手業(てわざ)
私の河井寛次郎像 七代 清水六兵衛
僕にとっての永遠のヒーロー 筑紫哲也
寛次郎の思想
かの日のことども 河井須也子
宇宙の中の河井寛次郎 鷺 珠江
河井寛次郎物語 今井 淳 河井友佳
河井寛次郎年譜
寛次郎作品に会えるミュージアム
河井寛次郎記念館[カワイカンジロウキネンカン]
編集
内容説明
芸術と哲学の全貌。生涯一陶工の作品群150点余収録。
目次
何という今だ 今こそ永遠
河井寛次郎の汎神論的世界
寛次郎の建築
寛次郎の作陶
表現者 河井寛次郎
寛次郎の手業
私の河井寛次郎像
僕にとっての永遠のヒーロー
寛次郎の思想
かの日のことども〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
10
なんて多才な人でしょう。詩も、彫刻も、焼き物も全てに美しさを見出せる稀有な人だったのですね。京都の記念館がとても素晴らしいと聞いていきたくなった。「美しさを追う」のではなく「美しさが追ってくる」ものを作りたい河井さんの世界。頭がよくって才能ある人の言葉って凡人の私の辞書に無い言葉だらけで・・ただ、感嘆のみです。2015/10/20
chang_ume
4
河井寛次郎記念館の(実質的な)公式図録といった内容。やはり作風としては戦後のわけのわからなさがいいですね。民藝運動の枠はかえって評価を小さくしてしてしまうような。全てにおいて肉厚でFatな中後期作品は、とても用の美に収まるものではないでしょう。どこか架空の民族・文化の全的表象といった趣です。付属のマンガ「河井寛次郎物語」は記念館でもらい忘れたのでお得だなと思いました。2017/11/06
荒野の狼
3
2022年に大阪の香雪美術館で開催された河井寛次郎展を鑑賞する機会があったが、民芸は初学者であるため全体像が把握できず、本書を購入した。本書は河井の豊富な作品が陶器を中心として多数のカラー写真で4つの時期に分けて紹介されており作品の理解の入門書として優れている。河井の生い立ちについては4ページのマンガが概要をとらえるのにすぐれており、7ページの年譜は簡潔。さらに、河井の一人娘の河井須也子は父親としての河井が紹介される。孫の鷺珠江(須也子の三女)は、河井の誕生から陶芸家としての発展を紹介。2022/08/21
misui
2
個性的でアクの強い作風。プリミティブな魅力がある。作品よりむしろ強烈な人柄のほうに惹かれた。2015/11/07
一郎
1
多才で素晴らしい目を持つ河井寛次郎の自邸の様子が知りたくて購入 素晴らしい、生活がしっかりと根付く建築に惚れた 京都にいったら必ず見に行こう2016/04/17
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