出版社内容情報
ごっつう遠くにきたもんぜよ――。新しい街、初めての学校。アメリカでの暮らしは驚きに満ちていた。シリーズ第4弾、熱狂の新展開!ごっつう遠くにきたもんぜよ――。新しい街、初めての学校。アメリカでの暮らしは、すべてが驚きに満ちていた。大好評シリーズ第4弾、熱狂の新展開!
郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。鎖国日本から漂流し、初めてアメリカの地で生活を送り、初めて地球を一周し、自力で帰国した誇るべき日本人の物語!
山本 一力[ヤマモト イチリキ]
著・文・その他
内容説明
アメリカ・フェアヘブンで、小さな子どもたちに交じり、小学校や教会に通うマンジロウ。ひたむきな彼に、さまざまな試煉が待ち受ける。物語はいよいよ正念場に!鎖国日本から漂流し、初めてアメリカで暮らした奇跡の日本人、中浜万次郎ことジョン・マンの生涯を描く。
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年高知県高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒業。十四歳のときに上京し、高校卒業後、旅行代理店、広告制作会社、商社など十数種の職業を経験。1997年、「蒼龍」で第七七回オール讀物新人賞を受賞。2002年、『あかね空』で第一二六回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koba
71
★★★★★2014/01/05
greenish 🌿
65
ごっつう遠くにきたもんぜよ。アメリカに降り立ったマンジロウは、ホイットフィールド船長に導かれ、学校・教会に通いながら新たな地での暮らしをスタートさせる。『ジョン・マン』シリーズ《青雲編》 ---船長はじめ、メイドのデイジー・亭主のチャンス、街の人々、学友たちに温かく受け容れられるのも、マンジロウの礼儀・敬い・努力の姿勢があるからですね。 異国の人との距離を縮める土佐弁、郷里に想いを馳せる土佐弁。物語の中で効果的に響いています。 上級船員を目指すマンジロウの成長、筆之丞らとの再会の時・・・目が離せません。2014/03/08
それいゆ
51
前巻までの波瀾万丈の物語に比べるとアメリカでの落ち着いた生活を描いているので、物足りない気もしますが、有色人種に対する露骨な差別があったり、日本式の「いただきます」が素晴らしい文化としての紹介されていたり、飽きることなく読了できました。文章も平易なので、中学生くらいが読むのに最適なのかな?という感じがします。万次郎は、やっと小学校を卒業しますが、日本に帰るのはまだまだ先なんでしょうね。このシリーズの完結は8巻目くらいになるのでしょうか?2014/03/03
ゆみねこ
49
万次郎のアメリカでの学びの日々。フェアヘブンの町で小学校に通い、教会の日曜学校で子供たちに航海の話をする。差別もあるが、ジョン・マンの優れた資質と彼自身の性格で満ち足りた日々を送る。これから先、長く続くシリーズになるのでしょうが面白くて次が楽しみですね。2014/02/14
B-Beat
39
◎万次郎は救出された捕鯨船の船長の養子となって小学校に通う。そこでのジャパンから来た子として体験する数々のエピソード。船長夫妻やその使用人夫婦。近所の料理屋の女将やその娘。小学校の担任の先生にクラスメート。さらには人種差別を匂わす牧師。彼の資質と才能が軋轢を伴いながらも心身ともに順調に成長する上での好環境を自ら引き寄せたということか。人を育てる意義、子供が一人前になるために必要なものとは何か。そんな思いとともに一気に読み切った。自身、子育て卒業世代(?)なれど現役子育て世代の方々に是非にとお薦めしたい。2014/05/20
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