義経いづこにありや

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義経いづこにありや

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  • サイズ B6判/ページ数 353p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062187190
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

賭けるのは己が命。報酬は、天下。平家、頼朝を相手に、虐げられし者どもの乾坤一擲。吉川新人賞候補作家が放つ、新・源平合戦絵巻!

賭けるのは己が命。報酬は、天下!

義経をもって天下を制す――。幼き頃から「物の怪」と蔑まれ、人の心を持たずに育った鬼若。野心と利害にまみれた末に求めたものは、「源氏の血」を掲げての天下取りであった。武蔵坊弁慶の名を得た男は、源氏の御曹司・義経を御旗とし、一気に世に躍り出る。だが、それは偽りの旗であった……。
敵は平家、そして兄・頼朝。世を混沌に陥れる怪物相手に、虐げられし者どもが乾坤一擲の大博打! 『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』で2012年度吉川英治文学新人賞候補。最注目の新鋭による痛快時代長編!

【著者紹介】
(よしかわ・ながはる)
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、会社員として勤務のかたわら執筆をはじめ、2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は『戯史三國史 我が糸は誰を操る』と改題し、2011年5月に刊行。三國志ファンのみならず、幅広い評価を得る。同年9月には第2弾『戯史三國志 我が槍は覇道の翼』を刊行、2012年、第33回吉川英治文学新人賞候補となり、大きな話題を呼ぶ。他に、シリーズ完結編となる『戯史三國志 我が土は何を育む』 、『時限の幻』、本作の姉妹編となる『義仲これにあり』がある。

内容説明

幼き頃から物の怪と蔑まれて育った鬼若。野心と利害にまみれた末に求めたものは、源氏の血を掲げての天下取りであった。敵は平家、そして兄・頼朝。武蔵坊弁慶の名を得た男は、「御曹司・義経」を御旗に一気に世に躍り出る。だが、それは偽りの旗であった…。2012年度吉川英治文学新人賞候補!話題作『義仲これにあり』に連なる入魂作。豪胆にして細密、最注目の新鋭が放つ痛快時代長編。

著者等紹介

吉川永青[ヨシカワナガハル]
1968年東京都生まれ。横浜国立大学経営学部卒業後、会社員として勤務のかたわら執筆をはじめ、2010年「我が糸は誰を操る」で第5回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞。同作は『戯史三國志我が糸は誰を操る』と改題し、2011年5月に刊行。三國志ファンのみならず、幅広い評価を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

RIN

30
表紙のとおり弁慶が主人公。義経を旗に天下獲りを目指す弁慶がいきなり冒頭でべしょべしょ泣く牛若にキレて殺してしまう。牛若と同じ年頃のハグレ者を集め義経組として着々と駒を進めていく。あまりにも有名な弁慶義経道中だから展開は読めてしまうのだが、有吉佐和子『和宮御留』ばりになりすまし達の珍快進撃が心地よい。当時のこと、案外こんな真相だったりして(笑)。吉川さんはやっぱり人物を魅力的に描くのが巧い。最後にタイトルの意味がわかってニヤリとなるほど~2018/02/12

はま

17
「義仲これにあり」のB面。しょっぱなからあり得ん展開で期待したんんだけど、ちょっと盛り込み過ぎた感あるなー。好感度的に言えばA面の義仲に遠く及ばない義経組。それはそれで悪の美学という感じで楽しめる。決して面白くない訳ではないんだけど、それでもなんとなく乗り切れなかった。2014/03/02

maito/まいと

11
吉川さんの義経伝。義仲物語で彼を焚きつけてあざ笑った鬼若(弁慶)主体で進むこのお話は、なんと牛若丸を殺す(実は未遂)ところから始まるというとんでも展開。化け物扱いされてきた鬼若とならず者たちが繰り広げる‘義経を騙る’義経物語、え~!っと思いながら読んでいったけど、さすがは吉川さん、史実ターンに入っていくと途端におもしろくなっていき、最期は予期せぬ“人への回帰”で幕を閉じる。義仲とは違う、欺瞞と打算で 成り立つ関係が、愛情と絆に変わっていく様は、感動すら覚える力作。予想外に面白かった!2014/09/08

のれん

7
使い古された古典冒険だから使える風変わりな歴史小説。 死んだ英雄、義経を平民たちが成り代わる神輿として担ぐお話。 中々腹黒い連中が多い中で結構唐突感ある展開と改心が気になった。 同じ作者の別作品との関わりも見せつつ、演出も綺麗なのだが、少し惜しい作品だ。2018/02/01

kawaken1216

7
戯史三国志の作者らしいアドリブに富んだ展開。数多とある義経伝説を個性的な登場人物で破綻なくまとめている。読者の想像を刺激しようとする作者の冒険心を評価したい。2014/02/26

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