出版社内容情報
おーなり 由子[オーナリ ユウコ]
著・文・その他
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
絵本作家、漫画家。エッセイや子どもの歌の作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
167
カラフルなやさしい丸みが、清風に吹かれて小枝を離れ青空を舞う。そんな読む前の表紙のイメージが、読み終わる頃には変わり、それぞれの色には感情が宿っていることを知る。もし言葉が目に見えたらどんな形なのだろう。切なさは何色で、楽しさや賑やかさは何色なのだろう。それは皆違うのだろう。情熱と痛みの色、静寂の色、それは共通なのかもしれない。おーなり由子さんの素直な思いに共鳴する絵本。言葉は不思議な力を持っている。支え合うためにも、深く傷つけ合うためにも存在する。花がことばになり、ことばが花になる。大切な一冊になった。2024/12/03
馨
117
読みたかった絵本。絵がかわいい。大人にもおすすめ。多くの人に読んでもらいたい内容でした。言葉が形となって目に見えるものであれば、他人から投げかけられた言葉の意味も理解しやすいし、自分から発する言葉も針にならないように、傷つけないようにって思うだろうな。知らぬ間に傷つけているあまりにも他愛のない会話にも、相手を傷つける一言があったかもしれない。気をつけよう。2021/03/02
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
108
これ、大好き♥おーなりさんの感性がすごく素敵☆使われている言葉は、それこそありふれていて、とても単純明快で、簡潔。なのに、そこにはおーなりさんにしか伝えられないことがいっぱい込められていて、優しく語りかけられたかのように、心の中に言葉がスッと溶け込んでゆく。描かれている絵も、とても素朴だけど、温かくてホッとする♪色彩やタッチが綺麗で美しくて、紡がれる言葉の印象にマッチしていて、可愛らしい。すごく共感できるし、元気が出るし、心が癒される内容。まるで、私の声にならない思いを代弁してくれているようで、うれしい。2013/09/05
新地学@児童書病発動中
81
やわらかな言葉とパステル調の絵が一つになって、こわばった心をじんわりとほぐしてくれる本。シンプルな言葉が使われているのですが、その一つ一つに読み手を包み込んでくれるあたたかさを感じました。お勧めです。図書館で借りたのですが、購入して繰り返し読みたいと思いました。2013/11/14
MI
75
とてもステキな絵本。ことばは目に見えたらどんなかたちをしているんだろう?美しい花びらのかたち?シロツメグサのようなかたち。声によって色が変わるのかな?静かなら青色、優しい声は桜色。でも誰かの言葉はトゲのように人を傷つけることもある。だけど傷つける言葉でも大事な忠告だとしたらそんな時には見分けがつくだろうか? 目に見えないことばを目に見えるかたちに例えて色とりどりのカラフルなかたちや色、対して傷つけるのは体に刺さるくぎのよう。温かく、そして時には厳しくとてもいい絵本。2024/09/06