出版社内容情報
おーなり 由子[オーナリ ユウコ]
著・文・その他
著者等紹介
おーなり由子[オーナリユウコ]
絵本作家、漫画家。エッセイや子どもの歌の作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
113
読みたかった絵本。絵がかわいい。大人にもおすすめ。多くの人に読んでもらいたい内容でした。言葉が形となって目に見えるものであれば、他人から投げかけられた言葉の意味も理解しやすいし、自分から発する言葉も針にならないように、傷つけないようにって思うだろうな。知らぬ間に傷つけているあまりにも他愛のない会話にも、相手を傷つける一言があったかもしれない。気をつけよう。2021/03/02
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
106
これ、大好き♥おーなりさんの感性がすごく素敵☆使われている言葉は、それこそありふれていて、とても単純明快で、簡潔。なのに、そこにはおーなりさんにしか伝えられないことがいっぱい込められていて、優しく語りかけられたかのように、心の中に言葉がスッと溶け込んでゆく。描かれている絵も、とても素朴だけど、温かくてホッとする♪色彩やタッチが綺麗で美しくて、紡がれる言葉の印象にマッチしていて、可愛らしい。すごく共感できるし、元気が出るし、心が癒される内容。まるで、私の声にならない思いを代弁してくれているようで、うれしい。2013/09/05
新地学@児童書病発動中
80
やわらかな言葉とパステル調の絵が一つになって、こわばった心をじんわりとほぐしてくれる本。シンプルな言葉が使われているのですが、その一つ一つに読み手を包み込んでくれるあたたかさを感じました。お勧めです。図書館で借りたのですが、購入して繰り返し読みたいと思いました。2013/11/14
とよぽん
62
「もしも ことばが 目に見えたら」「わたしの 話す ことばは どんな かたちや 色を しているだろう」・・・読みながら自分を省みる。そして、ぞわぞわする。「まいにち 消えていく 話しことばの むこうの こころの かたちを さがす」と、おーなりさんは言葉をとてもとても大切にしているんだということがひしひしと伝わってくる。そして、おーなりさんの絵がやわらかくて温かくて、とてもいい。2021/02/01
よこたん
55
“わたしの話す ことばは どんな かたちや 色を しているだろう” 文字にすると同じ言葉のように見えても、ひとつとして同じように咲く花がないように、同じ意味合いを持つ言葉はないのかもしれない。私のその時の心持ち、語りかける相手によって、更に受け止める方の状態で、普段なら優しい言葉が、棘のように突き刺さり鎖のように重く絡みつくこともないとは言えない。そして、一度こぼれ出た言葉は、追いかけても、もう取り戻すことはできない。ふわふわと色鮮やかな絵に乗せられたおーなりさんの文章は、軽やかでいてとても重みがあった。2020/11/17