出版社内容情報
あの楽しかった戦争をもう一度? 社会学者が丹念なフィールドワークとともに考察する「戦争」と「記憶」の現場誰も戦争を教えてくれなかった。
だから僕は、旅を始めた。
広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。
「若者論」の専門家と思われている28歳社会学者。
そして「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が、
世界の「戦争の記憶」を歩く。
「若者」と「戦争」の距離は遠いのか、
戦勝国と敗戦国の「戦争の語り方」は違うのか、
「戦争、ダメ、絶対」と「戦争の記憶を残そう」の関係は歪んでいるのでは――。
「戦争を知らない」のはいったい誰なのか、
3年間にわたる徹底的な取材と考察で明らかにする、
古市憲寿、28歳の代表作!
◆オビ推薦:加藤典洋氏
「一九八五年生まれの戦後がここにある。」
◆週末ヒロインももいろクローバーZとの1万2000字対談を収録!
「5人に『あの戦争』に関する全20問のテストを解いてもらったら……」
◆巻末に「戦争博物館ミシュラン」まで付録!
序章 誰も戦争を教えてくれなかった
第1章 戦争を知らない若者たち
1 戦争を記憶する
2 戦争を知らない日本人
第2章 アウシュビッツの青空の下で
1 万博としてのアウシュビッツ
2 ベルリンでは戦争が続いている
3 僕たちはイタリアを知らない
第3章 中国の旅2011?2012
1 上海――愛国デモの季節
2 長春――あの戦争は観光地になった
3 瀋陽――倒された塔の物語
4 大連・旅順――南満州鉄道の終着地
5 再び上海――戦争博物館のディズニー映画
第4章 戦争の国から届くK-POP
1 新大久保の悪夢
2 感動の戦争博物館
3 戦争が終わらない国で
第5章 たとえ国家が戦争を忘れても
1 沖縄に散らばる記憶たち
2 平和博物館のくに
3 そうだ、戦争へ行こう
4 大きな記憶と小さな記憶
第6章 僕たちは戦争を知らない
1 2013年の関ヶ原
2 僕たちは、あの戦争の続きを生きる
3 戦争なんて知らなくていい
終章 SEKAI no OwarI
補章 ももいろクローバーZとの対話
戦争博物館ミシュラン
古市 憲寿[フルイチ ノリトシ]
著・文・その他
内容説明
アウシュビッツから沖縄まで。世界のあちこちに存在する戦争博物館と平和博物館。僕はずっとこれらの博物館をめぐっている。若者と国家の、そして戦争の距離はどれだけ遠いのだろうか。博物館で残される「記憶」に意味はあるのだろうか。徹底的に歩いて考えた、28歳社会学者の本格「戦争」論!
目次
序章 誰も戦争を教えてくれなかった
第1章 戦争を知らない若者たち
第2章 アウシュビッツの青空の下で
第3章 中国の旅2011‐2012
第4章 戦争の国から届くK‐POP
第5章 たとえ国家が戦争を忘れても
第6章 僕たちは戦争を知らない
終章 SEKAI no OwarI
補章 ももいろクローバーZとの対話
著者等紹介
古市憲寿[フルイチノリトシ]
1985年東京都生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。専攻は社会学。若者の生態を的確に描出し、クールに擁護した著書『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)で注目される。大学院で若年起業家についての研究を進めるかたわら、マーケティングやIT戦略立案、執筆活動、メディア出演など、精力的に活動する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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