落語名人芸「ネタ」の裏側―秘蔵資料 三越落語会十一名人の「感どころ」

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062184328
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0076

出版社内容情報

昭和30年?40年の落語全盛期において、芸の裏側に隠された、噺の仕立てのための直筆の記録を初めて公開します。本書は、落語黄金期と言われた三越演芸会を彩った天才落語家12人の名人にスポットをあて、極めて貴重な名人直筆の「感どころ」(梗概)から、いかに名人達の至芸が演じられたのかを掘り起こします。
昭和30年?40年の落語全盛期においての不出の噺家たちが残したこの直筆の「感どころ」は、名人達の芸の裏側に隠された、噺の仕立ての記録資料として初めて紹介されることになります。
直筆の「感どころ」には、現名人が、先代の噺家が守り演じ続けた落語とは違った観点、自分流の笑いをとるための創意工夫された噺の筋が記されています。
落語は演じ手も聴き手もそれぞれの心の中に情景を思い思いに想像し、描き、イメージを創り上げる噺芸ですそのような裏事情がところどころに垣間見られ読み取れる資料による解説本。

はじめに 不世出の噺家と三越落語会
出番
●落語家12名人が残した「感どころ」
金原亭馬生 三升家小勝 三笑亭可楽 三遊亭圓生 三遊亭円歌 桂 文楽 
三遊亭金馬 林家正蔵 三遊亭百生 春風亭柳橋 柳家小さん 桂 小文治
橘家円蔵 古今亭志ん朝 古今亭志ん生

●噺家が残したゆかりの品
おわりに
●三越演芸会のプログラムに残された時代を写した演芸評論家のエッセイ


立川 志らく[タテカワ シラク]
著・文・その他

内容説明

およそ半世紀ぶりに、奇跡的に発見!ファン必見のお宝初公開。昭和の名人芸が浮き彫りに!本人直筆で演目解説した“感どころ”の凄さ!

目次

五代目古今亭志ん生
八代目桂文楽
六代目三遊亭圓生
三代目三遊亭金馬
三代目桂三木助
八代目三笑亭可楽
八代目林家正藏
五代目柳家小さん
十代目金原亭馬生
五代目三遊亭圓楽
五代目立川談志

著者等紹介

立川志らく[タテカワシラク]
1963年、東京生まれ。1985年に立川談志に入門。1995年、真打昇進。創意溢れる古典落語に加え、映画に材をとった「シネマ落語」でも注目を集める。独演会、一門会のほかテレビ、ラジオをはじめ、映画評論家、映画監督など幅広く活躍。また、2003年より劇団「下町ダニーローズ」を主宰し、舞台演出家としても知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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yuzuriha satoshi

23
「感どころ」だけで構成して欲しかった 落語の甚五郎にも出てくる台詞「同業をけなす」といって現役の同業者が同業を批評している文章は鼻につく 志らく師匠のテキストなくていいなあ 2014/03/27

姉勤

14
五代志ん生,八代文楽,六代圓生,三代金馬,三代三木助,八代可楽,八代正蔵,五代小さん,十代馬生,五代圓楽(全生),五代談志(小ゑん)そうそうたる11人の上がった「三越落語会」チョイスされた演目に、それぞれの根多に対する自身の感どころ(所見や想い)に、立川志らく師が分析と思い出と。感どころには自筆の写真も載り、字面からも人柄をしのばせる。取材したその日の番組も載っていて、タイムマシンがあったら毎回観に行きたいほど。師匠談志の了見ではなく志らく師のことばで語っているのはいい。某通信簿の大御所にも読んで欲しいね2014/03/19

はかせ

2
金馬・正蔵師と志ん生師の対照的なこと。また文楽師の偉大さがよくわかる。志ん朝師がないのは遠慮?柳橋師はじめ芸術協会の収録がないことが残念だが続きがでないだろうか。2013/09/22

はかせ

1
10年ぶりに再読。よみごたえのある内容。ささやかなことでも時代を感じさせる。2022/03/28

from_kumagaya

1
自らの芸を語ることに、やはり照れが入る文楽、三木助。噺への自負がにじむ圓生。博識でうんちくが楽しい金馬。キザで遊んだ文章が面白い圓楽。落語に対して真摯な若き談志。各人各様で興味深いが、印象に残るのはやはり志ん生のいい加減さ。志らくも書く。「志ん生師匠が『夫婦愛です』なんて言いながら実際は目茶苦茶なことをして、でもその人が夫婦愛を語るから芸能として成り立つのです」(「お直し」)。志らくの名人論もいい。2014/03/23

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