一つ屋根の下の探偵たち

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062183796
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

怠け者の探偵&働き者の探偵と同居を始めた主人公は、“アリとキリギリス密室事件”を解いた探偵を主人公に小説を書くと約束するが…

“なまけものの探偵”と“働きものの探偵”とシェアハウスを始めた新人エッセイスト・浅間修は、苦しい経済状況を打開するために、同居人を主人公にした小説を書こうとする。そんなとき、新聞記事に“アリとキリギリス事件”を発見。密室で男が殺され、その下にはアリの巣のような穴が開いていて……。二人の探偵と1人のワトソンが繰り広げる推理と冗談から目が離せない! 著者渾身の問題作!

【著者紹介】
1984年、香川県生まれ。京都大学理学部卒業。京都大学推理小説研究会出身。2010年、『キャットフード 名探偵三途川理と注文の多い館の殺人』(講談社)でデビュー。二作目に『スノーホワイト 名探偵三途川理と少女の鏡は千の目を持つ』(講談社)を発表。

内容説明

二人の探偵とハウスシェアを始めた新人エッセイストの浅間修は、苦しい経済状況を打破するために、同居人の探偵捜査についてルポルタージュを書くことに。そんなとき、雑誌に「アリとキリギリス事件」の記事を発見。奇妙な密室で男が餓死し、その床にはアリの巣のような穴があいていたという。対象の事件は決まった。しかしルポに採用されるのは、一人だけ。勝負を面倒がる探偵・天火隷介を、真面目な探偵・町井唯人が説得し、二人は対決することに。果たして真相に到達するのは探偵(アリ)か、探偵(キリギリス)か、それとも?京都大学推理小説研究会出身の著者による探偵小説、はじまりはじまり!

著者等紹介

森川智喜[モリカワトモキ]
1984年、香川県生まれ。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。京都大学推理小説研究会出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だんじろー

51
「アリとキリギリス」部分に固執しすぎて、肝心の謎解き部分は思いっきり腰砕け状態。真相に気づいた時の描写もはっきりせず、二人(+一人)の探偵の推理も、一般人レベルとほとんど大差ない。それにしても、このネタでよく長編に仕上げたものだ。期待している作家さんなので、次回作に期待したいと思う。2015/06/20

藤月はな(灯れ松明の火)

51
二人の相対的な探偵がいる。コツコツと証言、状況把握、証拠を集めて論理立てて推理する町井(アリ)と感受したことから直感的に推理する天火(キリギリス)。個人的には二人の観察者である語り手の性格にイライラしてしまいました。フェアプレイを目指しているのに周りから「勝ち目がなさそう」と勝手に判断されて手助けされたり、手抜きされると確かに「余計なお世話だ!!」と思うよね…町井が導き出したドンピシャだけどまさかの真相に開いた口が塞がらなくなりそうになりました(←馬鹿ミス的という意味では褒めています)2014/08/07

koma-inu

49
ハウスシェアしている「怠け者探偵」と「働き者探偵」が、密室事件で対決するお話。話の大半は屋外、両探偵とも推理能力が半端、過度にアリとキリギリスを引き合いに出す、など小説としては、やや芯がぼやけてます。「密室内で餓死」という面白い設定で、トリックは現実には絶対ムリムリ!という、パワフルなバカミスですが、これを許容出来るかで、本書の評価が変わると思います。雰囲気に合ってるかは微妙なので、短編ならもっと楽しめたかもです。2022/04/05

ひめありす@灯れ松明の火

43
ルームシェアがきっかけで始まったコツコツ努力、若干オーバーヒート気味のアリ探偵と、後に怖ろしく要領のいいアリ型と判明するパジャマ大好きキリギリス探偵の二人による推理対決。舞台は三姉兄弟の営む旅館で!!という推理小説好きには堪らない設定です。はじめましての作家さんだったのですが、もう一つの三途川理シリーズも気になりました。トリックそのものは割とバカミス的。八月三十一日になったから、もうどこまで頑張ればよいかわかるから頑張れる、と栄養ドリンク片手の天火さんの台詞とこの事件のトリックがアイロニーを感じさせました2013/11/03

sora

40
軽くて読みやすくて、あっさり?していて、気持ちよく読めました。個性が違う探偵が二人もいると、強烈な個性は相殺されて、なぜかのんびりほのぼの?と感じられる?・・・・と、思ってしまいました。2014/10/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6768910
  • ご注意事項