「愛国」のゆくえ―「戦後」の無意識とトラウマ

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「愛国」のゆくえ―「戦後」の無意識とトラウマ

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  • サイズ B6判/ページ数 162p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062183772
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

自由の謳歌と敗北の屈辱と。 ふたつの感情があざなって「戦後」は形成された。ふとしたことから噴出するわれわれの無意識に向き合う【本文から】
国家がもっている記憶の集積としての歴史について、それに一定の敬意を払うことは当然ですが、それに服従しなければいけない、それと一致しなければならないという歴史教育はおかしい。みずからが、国家がもっている記憶の集積にたいして、地域や家族の記憶を突き合わせて「どこがどうちがうんだろうか」と自律しながら見ていく目は必要ですね。(保阪正康)

地益を地域のなかに生きている人びとがしっかりと自覚し、その地益に基づいて、地域と地域とが広域的に結びつく可能性に開かれていくならば、われわれは歴史の轍を踏まないで、これからの未来に、若い世代に、新しい日本、新しい朝鮮半島の可能性を用意してあげられるのではないかと思います。(姜尚中)

このところの憲法を変えろという議論に象徴される、威勢のいい、勇ましい傾向は、ある種の葛藤、集合的な無意識だと私は思っているんです。みんながほんとうに本質的にこれが正しいと思って論理的に選択しているのではなく、「見たくないもの」を回避するための症状ですね。(香山リカ)

 ナショナリズムの教訓           保阪正康
大通の四丁目/もっと地べたにおろしたかたちで/「おまえん家、どっから来たの?」/近代日本の縮図/第七師団の運命/またも負けたか八聯隊/蓄積をもつまえに……/言葉が外に出てこない/徴兵逃れ祈願/タテマエがホンネを押しつぶす/この素朴な感情こそが
 もっと「多事争論」を       姜尚中
『伝道の書』/筑紫哲也さん/領土問題や歴史問題になると……/マッカーシズム/不寝番の役割/室原知幸という人/愛郷心なくして愛国心はありえない/小の虫にも/ローカル・インタレスト/人間は新しい次元に進むことのできる存在
 「こころのケア」の歴史と未来       香山リカ
領域としてはまだ百年ちょっと/「ディブリーフィング」/PFA/九・一一の衝撃/してほしくなかったこと/なにをいまさらエラそうに/当事者のほうがよく知っている/もっと敬意を払いながら/あやまちては……/変える勇気
 トークセッション
記憶の引き出し/フロイトと「見たくないもの」/日本人の情報行動/メディアを比較衡量する習慣/「知る権利」と購読料/「歴女」「腐女子」の想像力/記憶を突き合わせて/ケアの欠落/記憶の暗殺者たち/「生もの」と「干物」/「防衛機制」/ドイツ精神医学界の謝罪/「権威」が「権威」であるために/ナッシュビルのできごと/彼らは日本で……/「わかった。君とはいっしょに仕事できる」/加害・被害の問題/わたくしとあなた、あの山この川


保阪 正康[ホサカ マサヤス]
著・文・その他

姜 尚中[カン サンジュン]
著・文・その他

香山 リカ[カヤマ リカ]
著・文・その他

内容説明

自由の謳歌と敗北の屈辱と…。ふたつの相反する感情があざなって「戦後」の時空間は形成された。ふとしたことから噴出するわれわれの無意識とナショナリズムの関係に光をあてる。

目次

ナショナリズムの教訓(保阪正康)(大通の四丁目;もっと地べたにおろしたかたちで ほか)
もっと「多事争論」を(姜尚中)(『伝道の書』;筑紫哲也さん ほか)
「こころのケア」の歴史と未来(香山リカ)(領域としてはまだ百年ちょっと;「ディブリーフィング」 ほか)
トークセッション(記憶の引き出し;フロイトと「見たくないもの」 ほか)

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、札幌市生まれ。同志社大学文学部卒業。ノンフィクション作家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。昭和史の実証的研究を志し、延べ4000人もの関係者たちに取材してその肉声を記録してきた。個人誌『昭和史講座』を中心とする一連の研究で、第52回菊池寛賞を受賞

姜尚中[カンサンジュン]
1950年、熊本市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。旧西ドイツ、エアランゲン大学に留学の後、国際基督教大学助教授・准教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授を経て、聖学院大学教授。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌などで幅広く活躍

香山リカ[カヤマリカ]
1960年、札幌市生まれ。東京医科大学卒業。精神科医、立教大学現代心理学部映像身体学科教授。専門は精神病理学。豊富な臨床経験を生かして、現代人のこころの問題を中心にさまざまなメディアで発言を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヒデミン@もも

21
姜尚中さんと香山リカさんの名が連なっていたから興味を持ち読んでみて、北海道新聞主催のフォーラムをまとめたものでした。やっぱり、生の声は、文字にするものではないな。2013/10/02

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

11
図書館本。保阪先生に姜尚中先生、香山リカ先生が愛国を語るのかと思って読んでみたが、フォーラムであったので今一感がつよい。保阪先生が新聞を何紙か購読しているといったが、確かに考え方の違いや味方の違いはあるものの、一般庶民には年6万円を複数紙とるなんてことはできない。このことから私しは新聞を辞めて、自分の好きな本を新聞代ぐらいを毎月買うことにしている。2018/08/05

星辺気楽

0
三人の主張が微妙にずれているのが、また良い感じです。2016/03/31

0
香山p146『若い世代の人たちも、「自分たちがやったことじゃないから自分達が責任を感じる必要はない」といってしまえばそれまでかもしれませんが、そうではなくて、社会全体として物語の修正が、まだ終わっていないのかもしれないという考えは、頭の片隅に置いておいていただきたいし、それは個々の家族や集団の中からはじまるのだと、つねに自分の身に則して考えるようにしてほしい』 保阪p137らへんから。日本の研究を倫理をチェックするのは誰なのか。国際社会で歴史認識のぶつかりあいを経験して日本で欠けてる論争点etcに気付く2014/08/21

星辺気楽

0
再再読2024/12/20

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