出版社内容情報
真夏の夜、元安川にはいくつもの灯籠が流れる。戦後を生きるわたしの目に映った原爆を、産経児童出版文化賞受賞の朽木祥が描ききる。真夏の夜、元安川に、人々は色とりどりの灯籠を流す。光を揺らしながら、遠い海へと流れていく――。
68年前の8月6日。広島上空で原子爆弾が炸裂した。そこに暮らしていた人々は、人類が経験したことのない光、熱線、爆風、そして放射能にさらされた。ひとりひとりの人生。ひとりひとりの物語。そのすべてが、一瞬にして消えてしまった。
原爆をテーマに研ぎ澄まされた筆致で『八月の光』を世に問うた朽木祥が、今回、長編で原爆を描ききる。
日本児童文学者協会新人賞をはじめ、産経児童出版文化賞大賞など多数の賞に輝く朽木祥が、渾身の力で、祈りをこめて描く代表作!第63回小学館児童出版文化賞受賞作。
朽木 祥[クツキ ショウ]
著・文・その他
内容説明
中学1年生の希未は、昨年の灯篭流しの夜に、見知らぬ老婦人から年齢を問われる。仏壇の前で涙を流す母。同じ風景ばかりを描く美術教師。ひとりぼっちになってしまった女性。そして、思いを寄せた相手を失った人―。希未は、同級生の友だちとともに、よく知らなかった“あの日”のことを、周りの大人たちから聞かせてもらうことに…。
著者等紹介
朽木祥[クツキショウ]
広島生まれ。被爆二世。上智大学大学院博士前期課程修了。デビュー作『かはたれ』(福音館書店)で第三十五回児童文芸新人賞、第三十九回日本児童文学者協会新人賞ほか受賞。『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で第三十三回日本児童文芸家協会賞受賞。『風の靴』(講談社)で第五十七回産経児童出版文化賞大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
しいたけ
chantal(シャンタール)
かおりんご
chimako