三丁目の落語―夕日が似合う新作落語 なつかしい人たちと新作落語で出会う

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  • サイズ B6判/ページ数 180p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062182720
  • NDC分類 913.7
  • Cコード C0076

出版社内容情報

昭和の世相をつづる新作落語選。新作落語三羽烏(昇太、白鳥、彦いち)を含め9名、13席収録。林家木久扇師匠のイラスト付き推薦帯

第一部 戦後復興期の貧しい昭和の暖かい風景
三遊亭円歌「給料日」、林家木久扇「片岡知恵蔵伝」、三遊亭円丈「グリコ少年」、春風亭柳昇「結婚式風景」「日照権」、柳家つばめ「佐藤栄作の正体」。
第二部 高度成長期を経て裕福になった余裕の生活が巻き起こすエピソード。
三遊亭歌之助「お父さんのハンディ」、春風亭昇太「人生が二度あれば」「力士の春」、林家彦いち「熱血怪談倶楽部」「何があったんだ」、三遊亭白鳥「恋するヘビ女」「マキシム・ド・のん兵衛」。
新作落語三羽烏(昇太、白鳥、彦いち)を含め9名の噺家による13席の新作落語を収録。貧しくても暖かい昭和30年代から、50年代までの昭和の世相を落語で楽しむ、新作落語選。

内容説明

新作落語には、その時代を映し出している作品がいっぱいあります。その時代がよみがえってくる話がたくさんあります。貧しいけれど、人と人が助け合ったり、けんかしたり、必死で生きていたあの時代。親子も、夫婦も、サラリーマンも、それぞれが人と関わり合って生きていたあの時代。夕日が似合う落語。昭和の匂いがいっぱいの三丁目の落語を集めてみました。読んでおもしろい13本の新作落語。

目次

「月給日」三代目三遊亭圓歌
「昭和芸能史/片岡千恵蔵伝」林家木久扇
「グリコ少年」三遊亭円丈
「日照権」五代目春風亭柳昇
「結婚式風景」五代目春風亭柳昇
「佐藤栄作の正体」五代目柳家つばめ
「お父さんのハンディ」三遊亭歌之介
「人生が二度あれば」春風亭昇太
「力士の春」春風亭昇太
「マキシム・ド・のん兵衛」三遊亭白鳥
「恋するへび女」三遊亭白鳥
「熱血怪談部」林家彦いち
「何があったんだ」林家彦いち

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

70
13人の落語家による新作落語をまとめた本。タイトルどおりどれも昭和の一コマを切り抜いたような内容だ。個人的には春風亭柳昇の「結婚式風景」というのをラジオで聞いていたこともあって好きだ。他何編か面白いのがあったが落語は文章にすると面白さもずいぶん半減するなあ。すこし期待はずれ本でした・・・・2018/04/02

二分五厘

15
何だろう、読んでて面白くない。特に②の方はほとんど会話で成り立ってるから、漫才のネタ帳を読んでる感覚。高座に羽織扇子は昭和ネタに合わないのかな。自分としてはどんどん近代ネタをやってほしいんだけど。やっぱり落語は話芸、同じネタを寄席で聴いたら違うんだろうな。2018/09/30

gtn

14
五代目春風亭柳昇の新作は、本人しか受けない。あのフラがあってこそ。末廣亭で誰かが柳昇のネタを演じていたが、スタジオ録音のように静まり返り、顔を上げるのもつらかった。2019/05/25

鑑真@本の虫

7
どこか懐かしい下町の様子を思わせる新作落語集。 落語といえば、「まんじゅうこわい」、「目黒のサンマ」のような古典落語が広く知られているが、新作落語も、巧く毒や風刺が効いていて、面白い。 なかでも、「佐藤栄作の正体」は秀逸だ。 時の総理大臣を取り上げる斬新さも良いが、何より話の運び方が巧い。 目一杯引き付けておき、そこから一気に落ちまで持っていく様は圧巻である。 その他の作品も素晴らしい出来だったが、唯一悔やまれるのは、春風亭柳風の「結婚式」。 良くできた噺だが、これだけは肉声でこそ面白い。2014/05/19

気樂屋

3
 落語は生で聴いても、活字で読んでも面白いことを再認識させてくれる一冊。三遊亭白鳥、春風亭昇太、林家彦一といった当代の新作派から春風亭柳昇、五代目柳家つばめまで新旧の新作が13品収録されている。なかでも白鳥師匠の発想のぶっ飛びぶりは、これまでの落語の枠を超えて、ライブで聴くと「なんじゃこれ!」と怒りだす落語ファンも多いが、活字で読むと伏線もしっかりしいることが分かる。落語=笑点と思っている方には、落語の奥深さを、落語=古典と思っている方には落語の自由度を気付かせてくれるはずだ。2014/01/02

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