デジタル・デメンチア―子どもの思考力を奪うデジタル認知障害

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062182058
  • NDC分類 493.937
  • Cコード C0030

出版社内容情報

デジタルが及ぼす脳への影響を、脳科学者が科学的に分析。子どもの成育を阻害する危険性を指摘し、ドイツでベストセラーの注目の書。

世はあげてデジタルの時代です。ネット、ケータイ、ゲームなどなど、デジタルは、私たちの暮らしに深く浸透し、かつ、さらなる進化を続けています。もはやデジタルなしに、人間社会は成り立ちません。
しかし、人間は生まれたときから無際限にデジタルのシャワーを浴び続けて本当にいいのか、という根源的な疑義を呈するのが、本書の著者マンフレッド・スピッツアーです。
少なくとも、子どものときからデジタル漬けになると、明らかに脳の健全な生育を阻害する、というのです。
すぐれた脳科学者である著者は、このことを感情論ではなく、膨大な科学的データによって明らかにしていきます。
たとえば、幼いときから、パソコンで検索することを当然とする教育と、検索ではなく自らの手を使って調べる教育を受けた子どもで、脳の発達にどのような違いが出るのか。
あるいは、暴力的なシーンのあるゲームに熱中した子と、そういうゲームに触れなかった子では、どのような違いが出るのか、などなど。
ケータイ、パソコン、ゲームなど、子どもはおびただしいデジタル環境のなかに産み落とされます。それをそのまま放置して、本当にいいのか。
脳科学の見地からの、現代社会への警告の書です。

目次
緒言 Googleはわれわれを愚かにするか
第1章 ロンドンのタクシー
第2章 自分はどこに?
第3章 学校:読んで書かないでコピーとペースト
第4章 脳に登録するか、それともクラウドの中に放り出すか
第5章 ソーシャル・ネットワーク
第6章 ベビー・テレビとベビー・アインシュタインDVD
第7章 保育園にラップトップ?
第8章 デジタル・ゲーム:悪い成績
第9章 デジタル・ネイティヴ:神話と現実
第10章 マルチタスキング:損なわれる注意力
第11章 セルフ・コントロールvs.ストレス
第12章 不眠、うつ病、依存症とその身体への影響
第13章 見て見ぬふり? 何も起こらないのはなぜ?
第14章 どうしたらよいのか?

【著者紹介】
1958年ドイツ・レングフェルト生まれ。フライブルク大学で医学と哲学のダブルドクターを修め、1989年に精神医学の教授資格を獲得。1990年1997年までハイデルベルク大学精神科医長。ハーバード大学、オレゴン大学の客員教授を歴任。1997年ウルム大学精神科主任教授に着任、98年から同大学精神科クリニックを率いる。専攻は、脳の認知プロセス研究。ドイツのニューロ・サイエンスの旗手として注目を集め、バイエルン放送局が運営するBR-alphaという教養番組の司会も務めている。主な著書に Geist im Netz(1996年。邦訳『脳ー回路網のなかの精神』新曜社2011年)など多数。本書は、発売と同時に、ドイツではベストセラーにランクインして、幅広い注目を集めた。

内容説明

ゲーム、ネット、パソコンによる学校教育…デジタル・メディアが子どもの脳を蝕む!ドイツの著名な脳科学者による世界注目の警世の書!膨大な研究データに基づき恐るべき実態を徹底解明!

目次

Googleはわれわれを愚かにするか
ロンドンのタクシー
自分はどこに?
学校:読んで書かないでコピーとペースト?
脳に登録するか、それともクラウドの中に放り出すか
ソーシャル・ネットワーク:face to faceに代わるFacebook
ベビー・テレビとベビー・アインシュタインDVD
保育園にラップトップ?
デジタル・ゲーム:悪い成績
デジタル・ネイティヴ:神話と現実
マルチタスキング:損なわれる注意力
セルフ・コントロールvsストレス
不眠、うつ病、依存症とその身体への影響
見て見ぬふり?何も起こらないのはなぜ?
どうしたらよいのか?

著者等紹介

シュピッツァー,マンフレド[シュピッツァー,マンフレド] [Spitzer,Manfred]
1958年ドイツ・レングフェルト生まれ。フライブルク大学で医学と哲学のダブルドクターを修め、1989年に精神医学の教授資格を取得。1990年~1997年までハイデルブルク大学精神科医長。ハーバード大学、オレゴン大学客員教授を歴任。1997年ウルム大学精神科主任教授に着任、98年から同大学精神科クリニックを率いる。専攻は、脳の認知プロセス研究。ドイツのニューロサイエンスの旗手として注目を集め、バイエルン放送局が運営する教養番組BR‐alphaの司会を務める

小林敏明[コバヤシトシアキ]
1948年、岐阜県生まれ。1996年ベルリン自由大学学位取得。ライプツィヒ大学教授資格取得を経て、ライプツィヒ大学東アジア研究所教授。専攻は哲学、精神病理学

村井俊哉[ムライトシヤ]
1966年大阪府生まれ。京都大学医学部卒、医学博士。マックスプランク認知神経科学研究所(ドイツ)、京都大学医学部附属病院助手などを経て、京都大学大学院医学研究科教授(精神医学)。専門は臨床精神医学、神経画像学、高次脳機能障害の臨床(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

22
2012年初出。 脳は使用を通して(傍点)絶えず変化。 つねに(傍点)学習(14頁~)。 筋肉と同様、使えば成長し、 使わなければ退化する(39頁)。 デメンチアは、時間、場所、 人のオリエンテーション(見当識、人) の順番に忘れていく(45頁)。 最近、こぞってメディアが認知症を 取り上げているが、 時間でいえば昔の一部を覚えているようだ。 ドイツ語だが、ラテン語から来ている de mens 、つまり、精神的下降(傍点、56頁)。  2014/06/04

izw

15
デジタルメディアは脳にとり百害あって一利もない。脳の発達に致命的な悪影響を及ぼし認知障害を招く。教育にコンピュータを使うのはとんでもない。アルコールやタバコ同様、子どもには使わせないようにすべきと主張する。デジタルメディアが教育に役立つという主張は、ベンダーから資金援助を受ける似非学者の虚偽報告であり、学問的には全く証明されていないという。ただ、著者はPCを使うとゲームしかしないと考えているようだが、今の子たちの主な使い方はメールとSNS。次はこの使い方の影響についての研究を期待したい。2015/04/23

カネコ

3
2014/03/23

花川戸助六

2
デジタルメディアやインターネットを使うと、知能が落ちて行くのでしょうか?。これからの子供達が必ず使うようになるので気になるところです。 大人が使うと非常に便利なもので、無くては生活や仕事が出来ませんよね。2014/03/09

xivia | ゼビア

1
デメンチア[認知症]とは精神的下降のこと.高いところから落ちる場合には,その分長く続く.(p.64)僕は健康な食事,毎日30分の運動,音楽を聴く,活動的になる,人と関わる 位を意識しておけば良いようだ.2016/07/05

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