ザ・流行作家

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ザ・流行作家

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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062181341
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

浴びるほど酒を飲み、飽きるほど女を抱き、毎月1000枚を超える原稿を書いた、笹沢左保と川上宗薫。豪傑二人の盛衰を描ききる。

エロ小説の大家・川上宗薫と木枯らし紋次郎の笹沢左保。今や懐かしさすら漂う二人の流行作家。銀座に通い複数の女性と関係を持ちつつ月産1000枚超の小説を書き続けた豪傑たち。今は絶滅した「流行作家」という豪傑種と長年密接につきあってきた著者が、人となりから知られざるエピソードまでを縦横に書き下ろす。

【著者紹介】
1950年生まれ。73年新潮社入社、「小説新潮」編集部に30年近く在籍、編集長もつとめる。電子書籍配信サービス・パブリッシングリンクを経て、現在デジタル総合文藝誌「アレ!」編集長。日大芸術学部文芸学科非常勤講師。著書に『ぬけられますか 私漫画家滝田ゆう』『スーパー編集長のシステム小説術』『朝5分!読むだけで文章力がグッと上がる本』がある。

内容説明

酒と女に耽溺しつつ、毎月1000枚を超える原稿を書き続けた。川上宗薫と笹沢左保。豪傑二人の人生をたどる。最盛期の文壇を知り尽くす著者による、「流行作家」への鎮魂譜。

目次

川上宗薫と笹沢左保
二人の作家との出会い
流行作家の条件
告白小説『流行作家』
牧師と詩人
流行作家の作られ方
宗薫作品はエロか
「木枯し紋次郎」の誕生
不安と空虚感
強者と弱者〔ほか〕

著者等紹介

校條剛[メンジョウツヨシ]
1950年東京生まれ。1973年株式会社新潮社入社。月刊小説雑誌「小説新潮」に29年間在籍。元「小説新潮」編集長。日本推理サスペンス大賞、新潮ミステリー倶楽部賞、小説新潮長編新人賞を創設。現在、電子書籍編集に従事。日大藝術学部講師、朝日カルチャーセンター講師。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

午睡

4
川上宗薫と笹沢左保。昭和40年代に絶頂期を迎えていた二人の作家を、文芸編集者として濃密につきあってきた筆者が回想して、時代の相とともに、その相貌をくっきりと浮かびあがらせる。一般の読者は意識しないマガジンライター、ブックライターという区分けなど、さすが文芸編集者は着眼点が違うと思わされる。随所に光るレトリックもうまい。「川上宗薫という人は『形式ばったこと』『儀式的なこと』が好きではなかった。そういうことは嫌いだと正面から言うのでなく、形式が近づいてくる気配を感知すると…」など的確と思う。傑作レクイエム。2020/07/01

ワッツ

3
編集者による笹川佐保と川上宗薫の評伝。小生はこの二人の作品を読んだことはないが、この評伝はとても面白かった。300頁を超えるがまだ他のエピソードを知りたいくらいだ。兎に角流行作家としての気迫が凄い。そして二人とも飲み過ぎだ。それより川上の女漁りが凄い。ここまで突き抜けてると全く嫌悪感がない。笹川はかっこいいが、なにやら暗さがある。今となっては色々と突っ込み所のある二人だが、佐藤愛子女史の随筆などから川上の名は僅かながら残っているが、笹川は完全に過去の人だ。さらに二人の作品に関しては、忘れられすぎである。2017/05/28

takao

1
ふむ2019/10/04

ホッタタカシ

1
笹沢左保と川上宗薫。どちらも名前は十代のころから知っているが、作品は読んだことはない。消費され、忘れ去られる「流行作家」の悲哀にシンミリ。著者のつきあいが長いせいか、笹沢に関する記述が熱いが、彼が冨士真奈美や品川祐の母・マダム路子と交際していたとは知らなんだので驚く。川上と水上勉の「作家の喧嘩」事件も初めて知った。川上の“緩さ”を示すエピソードとして描かれ、確かに非は彼にあるが、webで調べると水上の対応もかなり陰湿で、その性格の一端を覗いた思い。笹沢の晩年と最期の様子もぞっとさせられる。2013/11/01

pudonsha

0
冨士眞奈美の突き放しぶりが凄い。2014/08/05

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