ああ父よ ああ母よ

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  • サイズ B6判/ページ数 365p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062181112
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

家族の過酷な運命。日中戦争から文化大革命を経て大きく変わる中国の50年を一人の老人が語る意欲作。

家族の過酷な運命。日中戦争から文化大革命を経て大きく変わる中国の50年を一人の老人が語る意欲作。

【著者紹介】
1929年東京生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。1967年に刊行し『フランドルの冬』が翌年、芸術選奨新人賞を受賞。’73年に『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞を、’79年には『宣告』で日本文学大賞、’86年に『湿原』で大佛次郎賞、’98年に自伝的長編『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞をそれぞれ受賞した。他に『高山右近』『ザビエルとその弟子』など著書多数。『永遠の都』の続編にあたる自伝的大河小説「雲の都」が、本年、第四部『幸福の森』、第五部『鎮魂の海』を刊行、ついに完結した。

内容説明

一九四九年に建国された中華人民共和国は、大国となるため、農村からの革命による経済発展をめざす。家族のささやかな願いを破壊し尽くした、革命運動と階級闘争、粛清。不遇の内に死んだ父、故郷を追われた老齢の母。妻や子とも引き裂かれ、社会主義強国を築くために過酷な労働を強いられる。独裁体制による政治の嵐が吹き荒れた絶望の時代に、幾たびも翻弄されながら生き抜いた、ひとりの人間の物語。

著者等紹介

加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。67年に刊行した『フランドルの冬』が翌年、芸術選奨新人賞を受賞。73年に『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、79年には『宣告』で日本文学大賞、86年に『湿原』で大佛次郎賞、98年には自伝的長編『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。2012年に『永遠の都』の続編にあたる自伝的大河小説『雲の都』の第四部『幸福の森』、第五部『鎮魂の海』を刊行し、ついに完結、毎日出版文化賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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クリママ

38
毛沢東は中華人民共和国の建国し、文化大革命は経済の立て直しのためと習った。しかし「大地の子」を読んで文化大革命の悲惨さを知った。満州の荒れ地を開拓し県知事にまでなった父。1927年に生まれた’私’。穏やかな少年時代は短く、日本の支配下になり、戦後はロシア兵を恐れ、国民党と共産党の内戦、文化大革命。革命する、闘争される、下放される、なじみのない言葉。豊かな出自ゆえに穏やかに暮らせる日々は数えられるだけ。日記のような、記録文のような、一人の男の物語はいったいどのように書かれたのだう。⇒2018/06/21

りか

1
厳しい時代に翻弄されながらも強くあろうとする一人の男の物語。暗さや重苦しさにかき消されない圧倒的筆力。2013/08/09

aloha0307

1
中国の政争もこんなにも凄まじかったのですね。中国人同士のXXも想像以上だった。 主人公の内面をもっと映して欲しかった。2013/06/06

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