出版社内容情報
家族の過酷な運命。日中戦争から文化大革命を経て大きく変わる中国の50年を一人の老人が語る意欲作。
家族の過酷な運命。日中戦争から文化大革命を経て大きく変わる中国の50年を一人の老人が語る意欲作。
【著者紹介】
1929年東京生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。1967年に刊行し『フランドルの冬』が翌年、芸術選奨新人賞を受賞。’73年に『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞を、’79年には『宣告』で日本文学大賞、’86年に『湿原』で大佛次郎賞、’98年に自伝的長編『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞をそれぞれ受賞した。他に『高山右近』『ザビエルとその弟子』など著書多数。『永遠の都』の続編にあたる自伝的大河小説「雲の都」が、本年、第四部『幸福の森』、第五部『鎮魂の海』を刊行、ついに完結した。
内容説明
一九四九年に建国された中華人民共和国は、大国となるため、農村からの革命による経済発展をめざす。家族のささやかな願いを破壊し尽くした、革命運動と階級闘争、粛清。不遇の内に死んだ父、故郷を追われた老齢の母。妻や子とも引き裂かれ、社会主義強国を築くために過酷な労働を強いられる。独裁体制による政治の嵐が吹き荒れた絶望の時代に、幾たびも翻弄されながら生き抜いた、ひとりの人間の物語。
著者等紹介
加賀乙彦[カガオトヒコ]
1929年東京都生まれ。東京大学医学部卒業後、精神科医として勤務のかたわら、小説の執筆を始める。67年に刊行した『フランドルの冬』が翌年、芸術選奨新人賞を受賞。73年に『帰らざる夏』で谷崎潤一郎賞、79年には『宣告』で日本文学大賞、86年に『湿原』で大佛次郎賞、98年には自伝的長編『永遠の都』で芸術選奨文部大臣賞を受賞。2012年に『永遠の都』の続編にあたる自伝的大河小説『雲の都』の第四部『幸福の森』、第五部『鎮魂の海』を刊行し、ついに完結、毎日出版文化賞特別賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリママ
りか
aloha0307
-
- 和書
- 比較高等教育論