玉兎の望

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玉兎の望

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062181020
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

火を使わない鉄砲を初めて作った名鍛冶師、国友藤兵衛の人生を描く小説現代新人賞受賞作。朝日時代小説大賞も受賞の大型新人デビュー

鉄砲鍛冶の藤兵衛が暮らす琵琶湖の湖北、国友村。怠惰な年寄方と貧しさに喘ぐ平鍛冶衆の不和が江戸にまで聞こえるほどになり、幕府の発注も止められかねなくなっていた。危機感を募らせた藤兵衛は、ある秘策を思いつく――のちに一貫斎の号を賜り、日本で初めて火を使わない鉄砲「気砲」を作った名鍛冶師、国友藤兵衛の、一途な人生を描く傑作長編。小説現代長編新人賞受賞作。朝日時代小説大賞も受賞した大型新人のデビュー作!

【著者紹介】
1955年1月16日富山県生まれ。東京造形大学卒業。広告制作会社や広告代理店勤務を経て広告制作会社を設立。その後、会社を解散し、執筆に専念。2012年本作で第7回小説現代長編新人賞、「無名の虎」で第4回朝日時代小説大賞をそれぞれ受賞。時代小説界の大型新人として期待を集めている。

内容説明

琵琶湖の湖北、国友村。鉄炮を幕府に納めるこの村では扶持の半分を年寄四家が独占、平鍛冶の藤兵衛は、想いを寄せる人の身売りを止めることもできないほどの貧困に喘いでいた―時の将軍にも重用された伝説の鍛冶師、奇跡の人生を描く長編ロマン。第7回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

仁志耕一郎[ニシコウイチロウ]
1955年、富山県生まれ。東京造形大学卒業。広告制作会社や広告代理店勤務を経て、独立。その後、会社を解散し執筆に専念。2012年、『玉兎の望』で第七回小説現代長編新人賞、「無名の虎」で第四回朝日時代小説大賞を受賞。時代小説の新たな書き手として大きな注目を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

17
図書館本:【速読】鉄砲鍛冶の物語で、楽しく読めた。現代劇よりも、こう言う本の方が好き。2021/10/05

ドル箱

8
感想。仁志耕一郎がアレンジした国友一貫斎(藤兵衛)物語で、どちらかというとミリタリウンチクを語った作品。男女の物語も書かれているが、それよりも国友一貫斎の事を書きたかったような心理文体でした。国友の代表作の一つ「気砲」と「天体望遠鏡」の事も書かれており、恐らく天体望遠鏡がタイトルを占めたのではないかな。ただ、作品としてはウンチクのほうが強く物語の性はやや薄い。まぁまだこれからの作家なので、今後に期待します。しかし、国友一貫斎の事、よく勉強したね。この人、クロスボウとか万年筆等を発明した、発明家でもある2014/02/12

007

7
鉄砲鍛冶国友一貫斎の波瀾万丈記が冬春夏秋の章に分けて描かれていました(この順番が、なるほどなぁと思った)。若干物足りなさはあるものの、玉兎(月)をキーワードに全体的にうまくまとめた感がありました。脇役もよかった。同時期に刊行された「無名の虎」もなかなかの良作で、今後の活躍が期待できる新人作家です。2012/12/09

やまほら

6
「無名の虎」に続いて読んだが、同様におもしろい。最初の章は岩井三四二風だが、中盤からは主人公の人生が比較的順調になる。「無名の虎」の主人公は架空だったが、こちらは実在。こんな人がいたとは、全然知らなかった。2013/05/16

ソババッケ

4
9代目国友 藤兵衛の物語。物語は文化6年(1809年)秋から始まる、藤兵衛31歳のころ。琵琶湖の湖北、幕府直轄地の国友村。鉄炮を幕府に納めるこの村では収入の半分を年寄四家が独占、平鍛冶の藤兵衛は、想いを寄せる人の身売りを止めることもできないほどの貧困に喘いでいた。鉄砲生産集団という特殊な世界を描いていくために、悲恋物語を絡めていくのかなと思ったのだが・・・。前半は物語性が強く、後半にやや減退するのは残念。しかし、鑑定団にも時々登場する「気砲(空気銃)」を作った男とは知らなかったなー。★3.5 2013/01/25

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