出版社内容情報
宝くじが当たった人は、不幸になる? 職場、家族、恋人。それまでは平凡な人生を送ってきたが、2億円の力はやっぱりすごかった!
2億円が当たったら――税金はかかる? どうやって受け取る? やっぱりモテる? 本当に親戚が増えるの? 本当にあたったら、想像以上にとんでもないことに! 職場と家族と恋人と。何を失い、何を得られるのか。卓越したストーリーテリングの手法で描く、ユーモアエンターテインメント!
内容説明
新堂修一(32歳・独身)は、食品会社の経理課に勤める、いたって普通のサラリーマンだった。大晦日の夜、一人自宅で宝くじの当せん番号を確認すると…2億円が当たっていた。人には言えない。新年を迎え、何食わぬ顔で出社し、銀行に行ってくじ券を渡すと、奥の部屋に通された。「200,000,000送金」。その日から、新堂修一の人生は激変する。実家のリフォーム、寄付金の電話、同級生との再会、昔の彼女と新しい猫…幸運の波に乗り切ることができるのか?笑って泣いて、それでも人しか愛せない!ノンストップ“億万長者”エンターテインメント。
著者等紹介
安藤祐介[アンドウユウスケ]
1977年生まれ。福岡県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。現在は公務員。『被取締役新入社員』でTBS・講談社第一回ドラマ原作大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
197
「もし宝くじで2億当たったら」というまるで夢のような話を、かなり予想外な方向から書き上げた、ブラックコメディです。正直、コメディというよりはかなりシリアスな感じがして、ある意味メンタル的にホラーな部分もある感じを受けました。銀行での受け取りや、周囲の人々の目線、職場での自分を取り巻く環境の変化など、「夢のような話」がリアルに描かれており、主人公が本当の幸せや大切なモノを見失いなっていく流れは、少し残酷でもあります。文章や雰囲気は軽いのに、書いてある内容はかなりヘヴィな作品で意外な安藤さんワールドでした。2015/05/31
ユザキ部長
113
一等二億円の宝くじが当たった。許されるならば「私の将来はどうなるのでしょうか」と素直に聞きたいのに。宝くじにあたったらネットに僕のスレッドがたった。炎上どころか大火災。むしろ燃えあがれと企むかがり火。かがり火に群がる人々に差し出すリトマス試験紙で見える関係性。金の切れ目は縁の切れ目。そんな怪物と戦ってみたい。まだ信じられる。信じたい。2017/07/02
ウッディ
106
年末ジャンボで2億円の宝くじが当たってしまった平凡なサラリーマンの主人公。誰にも言わず、これまで通りの堅実な生活を送る予定が、実家の親が親族やご近所に話してしまったことから、思惑が狂い始める。タナボタで高額を手に入れた主人公への妬みと2億円に群がるように集まってくる知り合い、転落していく主人公が歯がゆかった。自分がもし2億円を手にしたら、何に使うのだろうと考えるのは楽しかったけど、この小説を読むと、宝くじは当たらないほうが幸せなのかもしれないと思ってしまった。2023/01/18
takaC
70
二億円の最後が帳尻合せ的な感じだったので残念だけど、志織チャンとくっつく予定調和があったから良しとしよう。2013/06/20
miww
69
宝くじが2億円当たった32歳の普通の会社員が周りに振り回される話。軽くてすらすら読めるけど、実際当たるとこんな感じなんだろうなって暗くなる。銀行での受取りの手順やその時渡される「その日から読む本」となかなかリアル。お人好しの主人公が家族や友人に流されるのを何度も止めたくなった。ラストは信用できる志織とチビ太の存在に希望が見えて安心しました。お金がありすぎると苦労も多いんですね。2016/01/01